巨木TOP / 福島 / 温泉八幡神社のスギ
温泉八幡神社のスギ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 温泉八幡神社の大スギ [5] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | 5.80m [5], 5.90m [6] | |||
樹高 | 38.0m [5][6] | |||
推定樹齢 | 400年 | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、枝下が高い | |||
保護指定 | 福島県指定緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県岩瀬郡天栄村湯本字高寺 | |||
所在施設 | 温泉八幡神社y | |||
撮影日・状態 | 2023.05.26 : 何本かの大枝を失っているが樹勢は良い、小路を挟んで西隣の大スギは根本が痛んでいる | |||
アクセス | ||||
車 | 湯本温泉集落まで東北道・白河ICから約36km (駐車場なし) | |||
電車 | 湯本温泉集落まで新白河駅から約35km、会津鉄道・湯野上温泉駅から約12km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 温泉八幡神社の由緒 :内容は下記雑記の写真05を参照 [2] 薬師瑠璃光如来坐像 :内容は下記雑記の写真10を参照 [3] 木像馬頭観音座像 :内容は下記雑記の写真12を参照 ■外部ウェブサイト [4] 源泉亭湯口屋 :老舗の温泉宿、湯本温泉の歴史などについて参照 [5] 福島県公式サイト :森林環境税のコンテンツ内、県中央地区の巨木のページを参照 [6] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [7] 御鍋神社のサワラ :天栄村の湯本地区、二俣渓谷の奥地、森の巨人たち100選 [8] 御鍋林道のミズナラ :天栄村の湯本地区、御鍋林道の入口に近いところ [9] 二岐山のこぶなら :天栄村の湯本地区、二岐山の中腹に潜む国内最大級のミズナラ |
巨木と雑記.巨樹に包まれた歴史ある温泉郷の鎮守
天栄村の西部の高原に位置する岩瀬湯本温泉 [4] 。1200年もの長い歴史を有するという温泉地です。 往時は白河と会津を結ぶ街道の宿場としても繁栄したところ。 現在は2軒の温泉宿が存続していて、茅葺屋根の大きな古民家でとても風情があります。 この温泉郷にある鎮守が、集落の奥地に祀られている温泉八幡神社 [1]。 スギの大木に包まれた境内はじつに荘厳な雰囲気。 温泉郷の長い歴史を感じられます。 この古社を包むスギたちで特に大きなものが、社殿の向かって右手前にそびえる大スギ。 幹周は約6mほどの単幹で力強い立姿。 社殿の向かって左手前には、夫婦スギと呼ばれる2本の株立ちもあります。 社殿と複数の大スギたちが重なる景観が、じつに神々しいものでした。 なお境内から北には、満願寺の薬師堂と観音堂まで道が続いています。 両御堂に祀られている薬師如来像 [2] と馬頭観音像 [3] は村の重要文化財。 途中の石祠がたくさんある場所は、集落の見晴らしが良い。 そして観音堂の前には幹周4.5mほどの大スギもあります。 併せて参拝してみてください。
巨木と雑記.岩瀬湯本温泉の歴史
天栄村で最古の温泉郷と目される岩瀬湯本温泉 [1][4] 。伝承によると発見されたのは平安初期の嵯峨天皇の御代 (在位809-823)。 帝は重い病を患ったとき、石清水八幡宮に平癒を祈願すると神託を授かった。 その内容は、陸奥石背国 (岩瀬郡)、二岐山の麓に鶴沼川という清流があり、 その南に熱湯が湧き出ている。その湯垢を取って入浴すれば快癒するというもの。 帝はさっそく、侍従の星三兄弟 (右京進・若狭助・丹波) に探索を命じる。 そして手に入れた湯垢で入浴を重ねると快癒。 帝は八幡神に報恩すべく、神託の地に八幡神社を建立させ、 星三兄弟の一族も住まわせて温泉と神社を守らせた。 これが岩瀬湯本温泉のはじまりの伝承であるそうです。 ちなみに、星三兄弟が後の温泉宿となる湯口屋、星野屋、角屋の祖先らしい。 現在、角屋は廃業。 星野屋も本家は廃業し、分家と湯口屋の2軒が存続しています。 ここから南、二岐渓谷沿いにある二岐温泉も、1000年近い歴史を有するという古い温泉地。 5軒の温泉宿があります。 二岐温泉の歴史などは御鍋神社のサワラ [7] から参照ください。
福島TOP | △TOP | 前へ戻る |