古内の桜

巨木の写真

撮影日　２０１７．０４．１９ 【０１】桜の多い石川町で高田桜と双璧を成す大桜、北の道路上からの眺め

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巨木の詳細

巨木と雑記

　２０１７年４月、中通りを白河から二本松まで北上する桜めぐり。鮫川村の 「二段田のひがん桜」 を訪れた後は、県道１４号線を経て石川町へ北上。 やがて丘陵に面した左手の高台に、目当ての大桜、古内の大桜が見えてきました。 手前は開けた水田地帯。その姿は県道上からもよく見えます。

　古内の桜が立つのは民家の私有地内ですが、ご好意により公開されています。 現地解説板［１］によれば、約４００年前に古内地区のご先祖が植えたとされる大桜。 高台で目立つ姿は、御斎所街道（県道１４）を往く旅人たちの目も楽しませたことでしょう。

　樹形は背が高く根元付近からの双幹。北東－南西に特に広い樹冠。 北側の根元には大枝の欠損跡があるので、往時はもっと大きな樹冠らしい。 幹周は現地解説板［１］の数値より、もう少し細い印象。
　この大桜の素晴らしさは立姿だけでなく、田園に囲まれた高台という景観にも恵まれていること。 東側から離れて眺めれば、田園を手前に丘陵の木々を背景に。 南側から見上げれば、木々と青空（当日は雨上がりの曇天だが…）を背景に。 西側からは、高台で舞い踊るような大桜の姿と、丘陵地の水田が広がる集落を背景に。 集落のシンボルである美しい大桜です。

　石川町の大桜の双璧は、高田桜とこの古内の桜のようです。 私の主幹で比較してみると…。 風格・貫禄・幹の重量感（幹周６ｍの直幹）では、高田桜に軍配。 樹冠の大きさ・華やかさ（健全度と花の量）・周囲の景観では、古内の桜に軍配。 どちらも優劣付けがたい素晴らしい大桜でした。