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高田桜
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 高田桜[1] |
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樹種 | エドヒガン(江戸彼岸) | |||
幹周 | 6.2m[1] 7.0m[2] | |||
樹高 | 18m[2] | |||
推定樹齢 | 500年[1] | |||
特徴 | 上部まで直幹で枝下が高い | |||
保護指定 | 福島県指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県石川郡石川町高田 | |||
所在施設 | 丘陵地の一部(現在は町の所有地?) | |||
撮影日・状態 | 2017.04.19 : 大枝欠損と幹に空洞があるが枝張りは広く花付きは良い | |||
アクセス | ||||
車 | ■矢吹IC(東北自動車道) 距離:約17.8km 経由:国道4-県道44-県道106-県道284-国道118-県道14-町道 ■玉川IC(あぶくま高原道路) 距離:約9km 経由:国道118-県道14-町道 | |||
電車 | ■磐城石川駅(JR水郡線) 距離:約1.6km 経由:桜並木が美しい北須川に沿って徒歩で進むと良い | |||
参考情報 | ■現地資料 [1]現地解説板・高田桜 :根元近くに設置、幹周と樹齢などが表記 ■ウェブサイト [2]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年2000) [3]石川町・公式サイト :町の観光情報の他、町内の桜の情報も有り(いしかわ桜めぐり) [4]石都々古和氣神社 :陸奥国一之宮、式内社、陸奥石川氏の氏神社でもある [5]陸奥石川氏(wiki):平安時代からこの地を治めた陸奥石川氏について参考 | |||
近辺の巨木 | 普門寺の枝垂れ桜 :高田桜から約2km、県道14号沿いある普門寺の桜 古内の桜 :高田桜から約4km、県道14号の沿線にあるエドヒガンの巨木 |
巨木と雑記1.高田桜
福島の中通り地方での桜めぐり。 南部の地域では、白河市、棚倉町、鮫川村と北上した後、桜の多い石川町へ訪れました。 最大の目当ては町を代表する大桜の高田桜。天然記念物であり県内でも広くしられている存在のとおり、見事な貫禄の大桜でした。 高田桜の立地は町の中心部の近く、北須川沿いにある低い丘陵を背に立っています。 枝下が高く上部で双幹となるまで、ほぼ直幹の樹形。 離れてみるると幹は全体的にスマートにさえ見えますが、根元付近は6m以上もの太さ。桜では相当な巨木の部類。 幹の表面は、いかにも古木らしい、深い皺の刻まれ波打つ木肌。 傾いている東側の斜面下から見上げる姿は、特に貫禄がありました。 高田桜の背後、西側の丘陵に向かって階段が続いています。 少し登った東屋が建つ位置からは、高田桜の姿とともに町内の桜を見下ろせ、美しい北須川沿いの桜並木も遠望することができます。 時間に余裕があれば、桜並木を少し散策されるのが良いでしょう。
巨木と雑記2.高田桜の伝承と石川町の歴史
石川町のHPの情報によると、高田桜は石川昭光の手植えとの伝承。これが樹齢の根拠なのでしょう。 石川氏や石川昭光について少し調べてみました。 康平6年(1063)、2代目当主・有光は前九年の役の戦功により、石川郡を所領とて獲得。 高田桜から南にある三芳城は有光の代から築城された居城。 その側にある石都々古和氣神社は創建は飛鳥時代とされますが、有光により石清水八幡宮を勧進して合祀、氏神社ともなったそうです。 [2・3・4・5] 高田桜を植えたという昭光は陸奥石川氏の25代目の当主。 時は戦国時代。最終的に石川氏は伊達氏に臣従。 しかし、豊臣秀吉の小田原征伐に伊達政宗が参戦しなかった責め、奥州仕置によって、伊達氏とともに改易。 昭光はその後、伊達政宗から与えられた領地へ移住。 慶長3年(1598)には伊具郡角田(現在の角田市)の領主となり、石川氏は仙台藩の重臣として存続したそうです。 [5] 高田桜の近くにも、石川町を開拓した石川氏に縁の地が複数点在。 特に居城であった三芳城、氏神の石都々古和氣神社、菩提寺の長泉寺にも、興味があれば訪れてみるのも良いでしょう。
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