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上ノ宮のイチョウと遊行柳
巨木の写真













巨木の基本情報
巨木の名前 | 上ノ宮のイチョウ [1][3] |
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樹種 | イチョウ (樹種) | |||
幹周 | 6.10m [1][3], 6.35m [4], 7.13m (実測) | |||
樹高 | 35.0m [1][3][4] | |||
推定樹齢 | 420年 [1] | |||
特徴 | 傾斜地、単幹、箒状の樹冠 | |||
保護指定 | 那須の名木 | |||
所在地 | 栃木県那須郡那須町芦野 | |||
所在施設 | 温泉神社 (上ノ宮) | |||
撮影日・状態 | 2024.10.02 : 目立つ損傷なく樹勢良し、すぐ手前に根差すケヤキと樹冠が重なっている | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・那須ICから約16km | |||
電車 | JR東北本線・黒田原駅から約7km | |||
バス | 黒田原駅から関東自動車・伊王野線を利用、芦野支所か芦野仲町から1km以内 | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 那須の名木 :内容は上記巨木の写真13を参照 [2] 遊行柳の伝承 :内容は下記、遊行柳の雑記の写真10-11を参照 ■外部ウェブサイト [3] 那須町の文化遺産 :那須町文化協会が運営するサイト [4] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 芦野城址のコウヤマキとモミ:那須町芦野、丘陵を拓いた芦野城の本丸跡に根差している [6] 揚源寺のメタセコイア :那須町芦野、芦野城を築いた芦野氏の菩提寺、現住職のお手植え |
巨木と雑記.温泉神社の御神木
那須町の東部に位置する地区の芦野。 中央を流れる奈良川に沿って、奥州街道と重なる国道294号線が並走。 江戸時代には宿場として栄え、芦野城址 [5] には陣屋が置かれました。 城下から少し北の田園には、国指定名勝の遊行柳 (後述) もある風光明媚なところ。 その遊行柳は、上ノ宮と呼ばれる温泉神社の参道に根差しいる。 御神木のイチョウは、那須町で最大となる巨木です。 背の高い大きな樹冠は、遠くからは以外と目立たない。 それは、手前に根差す2本のケヤキと、背後のスギ林と重なるため。 樹下に寄れば、太く凛々しい主幹と、社殿を包む厳かな空間に感じ入れることでしょう。





巨木と雑記.名勝の遊行柳
温泉神社 (上ノ宮) の参道に根差している遊行柳 [2] [3] 。古くから詩歌に詠まれてきた風流な柳です。 由来は伝承によると文明年間 (1469-1487) の頃。 時宗19代目の尊皓上人 (遊行上人) が当地方へ巡錫したとき。 柳の木に宿る精霊が現れ、上人は念仏により救い成仏させた。 別の伝承では、西行法師が奥州での旅の途中、樹下で休憩して一首詠んだというもの。 やがて後世、能の謡曲「遊行柳」のモデルとなり、 松尾芭蕉「おくのほそ道」の一句に詠まれ、広く知られます。 古典芸能を育んだ、美しい土壌のひとつである遊行柳。 国の名勝となり、世代を越えて受け継がれています。 西行法師 「道の辺に 清水流るる 柳蔭 しばしとてこそ 立ち止まりつれ」 蒲生氏郷 「今はまた 流れは同じ 柳蔭 ゆき迷いなば 道しるべせよ」 松尾芭蕉 「田一枚 植えて立ち去る 柳かな」 与謝蕪村 「柳散清水涸石處々」 (やなぎちり しみずかれいし ところどころ)













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