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正蓮寺のカヤ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 正蓮寺のカヤ [1][3] |
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樹種 | カヤ (榧) | |||
幹周 | 5.00m [3][4] | |||
樹高 | 28.0m [3][4] | |||
推定樹齢 | 450年 [1], 500年 [3] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹 | |||
保護指定 | 足利市指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県足利市粟谷町 | |||
所在施設 | 正蓮寺 | |||
撮影日・状態 | 2022.11.27 : 幹に裂け目、上部に枯れ枝が目立つ、樹勢はやや衰退気味だが、しっかりと立っている | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・佐野藤岡ICから約30km、北関東道・足利ICから約15km | |||
電車 | JR両毛線・足利駅から約10km、東武伊勢崎線・足利市駅から約11km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 正蓮寺の文化財 :内容は下記雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [2] 正蓮寺ホームページ :お寺の由緒を参考 [3] 足利市ホームページ :当巨木の情報あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 粟谷町山神社のスギ :足利市内、山裾にある密やかな神社、社殿をスギが囲む [6] 鑁阿寺の大イチョウ :足利市内、足利氏の菩提寺、県内最大のイチョウ |
巨木と雑記
足利市の西部に位置する粟谷町の地区。 ここにある真言宗の古刹が正蓮寺。創建は鎌倉時代とされます。 本堂から西、庫裡の横にそびえたっている巨木が、市指定天然記念物のカヤ。 古木らしい風格ある佇まい。 幾度か受けたという落雷による影響、上部には枯れ枝が目立ちます。 そして幹の一部にも裂け目がある。これが見方によっては風流。 盆栽の白骨化させた、ジン (枝部分) やシャリ (幹部分) のようにも見えてくる。 樹勢は衰退気味でも、格調高い姿を示しているカヤ老樹です。
正蓮寺の由緒について [2] 。創建は鎌倉時代初期の建久年間 (1190-99)。 源義家の三男である義国の嫡男、初代新田氏となる新田義重による開基。 鎮如法印による開山。 義重は鬼門除けの守護としたそうで、 ここは群馬県太田市域が中心であった新田荘の北側に位置しています。 時代はくだって江戸時代に入ると50石の朱印地を授与。 万治3年 (1660)、火災により伽藍の焼失。 行基作とされる本尊の観音菩薩像も失われたそうです。 寛文10年 (1670)、第15世良範和尚により伽藍が再建。 本尊は大日如来と改められます。 江戸時代の後期、足利織物の発展に貢献した金井繁之丞が当地に生誕。 繁之丞は自作の紋織物を当寺に奉納。 寺宝として残り市指定文化財になっています。 繁之丞は没後に機神として粟谷神社 (地図リンク) に祀られ、境内には墓石があるそうです。
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