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足利学校のケヤキとナンバンハゼ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 足利学校のケヤキとナンバンハゼ (仮) |
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幹周 | ケヤキ :4.60m (土塁の上から実測) ナンバンハゼ:3.00m [1] | |||
樹高 | ケヤキ :不明 (10m以上) ナンバンハゼ:不明 (10m以上) | |||
推定樹齢 | ケヤキ :不明 ナンバンハゼ:約100年 [1] | |||
特徴 | ケヤキ :単幹、根本肥大、土塁の上 ナンバンハゼ:単幹、地上5m付近に横枝 | |||
保護指定 | 栃木県指定天然記念物 (ナンバンハゼ) | |||
所在地 | 栃木県足利市昌平町 | |||
所在施設 | 足利学校 | |||
撮影日・状態 | 2022.08.31 : ケヤキ、ナンバンハゼともに樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東道・足利ICから約5km、東北道・加須ICから約36km (太平記館Pまでの場合) | |||
電車 | JR両毛線・足利駅から約500m、東武伊勢崎線・足利市駅から約1km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 正一位霊験稲荷神社 :内容は上記ケヤキの写真09を参照 [2] 天然記念物ナンバンハゼ:内容は上記ナンバンハゼの写真05を参照 ■外部ウェブサイト [3] 足利市ホームページ :足利学校の詳細について参照 [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木は登録あり (2022年8月時点) ■少遠景の記録 [5] 鑁阿寺のイチョウ :鑁阿寺の御神木、栃木県を代表する大イチョウ [6] 旅日記・足利の史跡巡り:鑁阿寺と足利学校の紹介 |
巨木と雑記
鑁阿寺と同じく市内を代表する史跡にして観光名所の足利学校 [3] [6] 。濠と土塁に囲まれた広い敷地の中に、茅葺の大きく立派な屋敷と御堂が建ち並ぶ、 大名屋敷か大寺院のようにも見える景観。 ここは日本最古の学校史跡とされ、一説には奈良時代の官人育成の施設がはじまりだったとも。 室町時代に再興されてから江戸中期まで栄え、明治維新前まで存続。 儒学を中心として易学・医学・兵学なども教え、最盛期には3000人を超える学生が居たそうです。 武将や大名のもとで重用された卒業生も多かったとか。 日本の文化発展に大いに貢献した足利学校。 儒学を広めることで道徳倫理が深まり、よい社会を築く礎にもなったことでしょう。 現在の足利学校は江戸中期頃を再現したもの。 学校門や孔子廟など当時の古建築も残っています。
さて足利学校の巨木について。 校内最大の巨木は学校門の左手前、正一位霊験稲荷神社 [1] の横にあるケヤキ。 足利学校を囲む土塁の上に根差しています。 2本あり両方とも土塁を覆う根張りが逞しく、見仰ぐ姿は迫力があります。 なお、稲荷神社の歴史は古く、江戸時代以前から学校内にあったという。 もとは遺跡図書館の近くに社があったが、明治42年 (1909) に現在地に遷座したそうです。 次に遺跡図書館の門前にあるナンバンハゼ (南蛮櫨) [2]。 日本に自生していなかった中国原産の樹種です。 クシノキ (孔子の木) とも呼ばれ、 孔子に所縁のある木とされるのが名の由来。 だから各地の孔子廟によく植えられているそうです。 この木は大正11年 (1922)、林学博士の白澤俣美氏による寄贈。 この樹種では国内最大級の巨木です。 ハゼノキと同じく紅葉が美しいらしい。 秋に再訪して注目してみたいと考えています。
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