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大宮氷川神社の社叢
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 大宮氷川神社の社叢 (仮) |
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樹種 | 以下は社叢で最大のケヤキとクスノキ | |||
幹周 | ケヤキ (F) :5.80m [4], 6.55m [5] クスノキ (E):5.25m (実測) | |||
樹高 | ケヤキ (F) :18.0m [4], 19.0m [5] クスノキ (E):15m以上 (目測) | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
保護指定 | さいたま市指定天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町 | |||
所在施設 | 氷川神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.09.25 : コメント | |||
アクセス | ||||
車 | 首都高埼玉新都心線・新都心西ICから約4㎞、東北道・岩槻ICから約7㎞ | |||
電車 | 大宮駅東口から2㎞以内 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 氷川神社の由緒 :内容は以下の雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [2] 氷川神社ホームページ :神社由緒や境内案内を参考、参道並木の詳しい歴史の紹介あり [3] さいたま市ホームページ:参道並木の巨木に関する情報あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 与野の大カヤ :さいたま市の中央区、県内最大のカヤ、樹勢よく端正な姿の老大樹 [6] 砂の大ケヤキ :さいたま市の見沼区、根周りは15m以上あるらしい |
複数の巨木情報
ここで紹介する全部で15本の幹周と樹高の一覧です。 詳しい位置は地図を見てください。 巨樹巨木林DB [4] には参道のケヤキが19本も登録されていますが、 ケヤキ (A)~(E) との該当が分かりませんでした。 社殿の周囲以外の巨木、参道と大宮公園にあるものの写真は、以降の雑記にて順に紹介します。
幹周 | 樹高 | ||||||
名前 | 実測 | S市 | KDB | 目測 | S市 | KDB | 補足 |
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ケヤキ (A) | 4.60m | 4.08m | - | 20m以上 | 22.6m | - | 参道並木、一之鳥居に近い |
ケヤキ (B) | 4.00m | - | - | 20m以上 | - | - | 参道並木、ケヤキ (A) と近い |
ケヤキ (C) | - | 3.90m | - | 15m以上 | 20.0m | - | 参道並木、大宮小学校が近い |
ケヤキ (D) | - | 3.57m | - | 15m以上 | 20.0m | - | 参道並木、ケヤキ (C) と近い |
ケヤキ (E) | 4.75m | - | - | 20m以上 | - | - | 二之鳥居に近い天神社 |
ケヤキ (F) | - | 5.80m | 6.55m | 15m以上 | 18.0m | 19.0m | 参道並木、二之鳥居に近い |
クスノキ (A) | 4.60m | 3.88m | - | 20m以上 | 25.0m | - | 参道並木、ケヤキ (F) に近い |
クスノキ (B) | - | - | 5.10m | - | - | 18.0m | 夫婦楠、2本株立ち |
クスノキ (C) | 3.85m | - | - | 20m以上 | - | - | 根本に戦艦武蔵の碑 |
クスノキ (D) | - | - | 3.70m | - | - | 23.0m | 舞殿を囲む5本のうち最大 |
クスノキ (E) | 5.25m | - | - | 15m以上 | - | - | 大宮公園、白井食堂の北側 |
シラカシ | 3.38m | - | - | 20m以上 | - | - | 二之鳥居に近い天神社 |
スダジイ | - | - | - | 15m以上 | - | - | 楼門の左側、幹周の目測は約4mほど |
プラタナス | 3.85m | - | - | 20m以上 | - | - | 大宮公園、昭和天皇行幸記念碑の近く |
メタセコイア | 3.60m | - | - | 15m以上 | - | - | 大宮公園、舟遊池の畔、白井食堂の近く |
巨木と雑記.武蔵一宮は巨木も多い都心のオアシス
さいたま市の市街中心部、大宮駅からすぐ東側に鎮座する氷川神社 [1][2]。 創建から2000余年の歴史を有する式内社 (名神大社) であり、武蔵国一宮とされてきた県内を代表する大社。 過密な市街地となった今でも、氷川神社は広大な境内を有し、緑豊かな社叢が広がっています。 本殿周囲だけでなく背後の北側は、舟遊池を囲む広大な社叢が森林公園として整備 (大宮公園)。 正面の南側、約2㎞も続く長い参道は並木に包まれ、数多くのケヤキ大木が生育。 まこと素晴らしい都会のオアシスです。 当日は残暑厳しい日で汗だくになりましたが、隅々まで気持ちよく散策できました。 ちなみに境内で特に印象的だった巨木は4本。 楼門と重なる姿が神々しいスダジイとクスノキ (D)。 参道沿いの天満神社にあるケヤキ (E)。 そして大宮公園の北側にあるクスノキ (E) でした。 三之鳥居から本殿までの往復だけで帰ってしまうのは、じつに勿体ない。 気になる巨木を見つけてみてください。
巨木と雑記.氷川神社参道の巨木 (二之鳥居のケヤキとクスノキ)
氷川神社の三之鳥居から一之鳥居まで、約2㎞も続く参道の並木。 2010年の市の調査では、ケヤキを主体とした約650本もの大木があったそうです。 そのうち太い20本が市の天然記念物 (現在は何本か損傷・枯損により伐採) [2] [3] 。参道の筆頭となる天然記念物の巨木は2本。 二之鳥居からすぐ先にある、ケヤキ (F) とクスノキ (A) です。 ケヤキ (F) は境内で最大となる巨木で、幹周は5.8m [3]。 古木らしい佇まいで空洞を抱えていますが、樹冠は大きく樹勢はさほど衰えていない様子です。 クスノキは健全な若者のような立姿。実測幹周は約4.6m。 樹高は25m [3] あり、 参道で特に背の高い巨木であるそうです。
巨木と雑記.氷川神社参道の巨木 (一之鳥居から)
氷川参道の一之鳥居から二之鳥居までの区間、特に目を引いた巨木は6本ほど。 ケヤキ (A)~(D) は認識票のようなものがあり、市の天然記念物に指定されているようです。 二之鳥居から県道2号線を挟んで手前、参道右側の天満神社は見逃せないところ。 参道からは目立ちませんが、社殿背後にケヤキ (E) がそびえ立つ。 目立つ損傷なく樹勢も良し。実測幹周は約4.75mあり、参道では第2位の巨木です。 また境内にはシラカシもあります。 なお、参道の「平成ひろば」に幹周5mクラスのケヤキがあったそうですが、 損傷・倒壊によるものか近年に伐採されたようです。
巨木と雑記.大宮公園の巨木
おわりに境内北側に広がる大宮公園から、特に目を引いた3本を紹介。 最初に出会ったのは日本庭園に近いプラタナス (スズカケノキ)。 背が高く大きな樹冠を広げていて、たくさんの実を生らせていました。 次に舟遊池の畔に一本で立っているメタセコイア。 ラクウショウかとも思いましたが、葉の形を確認したので樹種に間違いはない。 そして公園の北側には複数のクスノキがあり、最大のものがクスノキ (E)。 実測幹周は約5.25m。 根本近くある横枝で太って見えますが、幹周では境内第2位の巨木です。
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