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  • 巨木TOP / 埼玉 / 多和目天神社のカゴノキ

    多和目天神社のカゴノキ

    巨木の写真

    撮影日:2016.02.11 【01】関東地方で最大とみられるカゴノキ、傍らには小さな稲荷社 多和目天神社のカゴノキ-01
    【02】 多和目天神社のカゴノキ-02
    【03】 多和目天神社のカゴノキ-03
    【04】 多和目天神社のカゴノキ-04
    【05】 多和目天神社のカゴノキ-05
    【06】 多和目天神社のカゴノキ-06
    【07】 多和目天神社のカゴノキ-07
    【08】 多和目天神社のカゴノキ-08
    【09】 多和目天神社のカゴノキ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 多和目天神社のカゴノキ (仮)
    樹種 カゴノキ (鹿子木)
    幹周 4.70m [5]
    樹高 15.0m [2][5]
    推定樹齢 800年 [2]
    特徴 概ね南北の双幹
    保護指定 坂戸市指定天然記念物
    所在地 埼玉県坂戸市多和目
    所在施設 天神社
    撮影日・状態 2016.02.11 : 空洞があるが樹冠は大きく茂り樹勢は良い様子
    アクセス
    関越道・鶴ヶ島ICから約7km、圏央道・圏央鶴ヶ島ICから約6km
    電車 東武生越線・西大塚駅から約2km、JR高麗川駅 (川越線・八高線) から約4km
    参考情報 ■現地資料
     [1] 解説板・獅子舞    :内容は下記雑記の写真02を参照
     [2] 解説板・カゴノキ   :内容は下記雑記の写真03を参照
     [3] 解説板・大スギ    :内容は下記雑記の写真06を参照
    ■外部ウェブサイト
     [4] 坂戸市ホームページ  :当巨木の情報あり
     [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [6] 土屋神社の神木スギ  :坂戸市、円墳の上に鎮座、県内で最大級のスギ
     [7] 入西のビャクシン   :坂戸市、土屋神社と同じく円墳の上に鎮座、県内で最大級のビャクシン

    巨木と雑記

     坂戸市の南西端に位置する多和目の地区。 高麗川右岸の集落には、平安時代の創建と伝わる天神社が鎮座。 御神木は関東地方で最大とみられるカゴノキです。 樹種名の由来は樹皮の様子。 円形に点々と剥離した部分に白い木肌がのぞく。 これが小鹿の毛並み、斑点模様に似ているからとのことです。 暖地性の関東以北では珍しい樹種。 南国の情緒も感じさせる佇まい。 珍しい模様の木肌は、さほど歪さは無く鮮やかにさえ見えました。 樹容は概ね南北に分かれて広がる双幹。 二対の合体木のようにも見えるので、縁結びの御神木とされているかも。 樹勢良好で広い樹下は居心地が良い。 傍らの稲荷神社と重なる姿も神々しいものでした。

    cm-天神社-01 【01】社殿前からの観。右奥に稲荷神社と御神木であるカゴノキ。
    cm-天神社-02 【02】獅子舞の解説板。江戸時代の天保年間 (1830-1843)、多和目領主の稲生家より奉納されたのが起源という。
    cm-天神社-03 【03】カゴノキの解説板。
    cm-天神社-04 【04】稲荷神社の背後には奉納された繭額があった。


     この天神社にはカゴノキの他に、御神木がもう一本ありました。 本殿の背後にそびえ立っていた「多和目の大スギ」です。 跡地の傍らには、往時を物語る石碑と解説板 [3] があります。 社伝によると平安時代の長元5年 (1032)、剛胎という旅の僧が当地にて霊験を得た。 そして持っていた天神像を安置する社を建て、その傍らに植えたとのこと。 かつての御神木は、幹周9m、樹高35m、樹齢950年とされる、県内最大級のスギでした。 地上4m付近から双幹となるため、夫婦杉とも呼ばれたそうです。 昭和34年 (1959)、伊勢湾台風により甚大な損傷を被った後に伐採。 跡地には石碑と、昭和56年 (1981) 頃に植えた子孫の若木が2本。 その成長をカゴノキが見守っています。

    cm-天神社-05 【05】本殿背後、多和目の大スギの跡地には子孫の若木が植えられている。
    cm-天神社-06 【06】境内の隅っこに残されている大スギの解説板。