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土屋神社の神木スギ
巨木の写真













巨木の詳細
巨木の名前 | 土屋神社の神木スギ | 樹種 | スギ(杉) | |
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幹周/樹高 | 8.5m / 28m | 推定樹齢 | 1000年 | |
保護指定 | 埼玉県指定天然記念物 | 撮影日/天候 | 2016.02.11 / 晴 | |
所在地 | 埼玉県坂戸市浅羽野(土屋神社の社殿の背後) | |||
アクセス | ||||
車 |
■関越自動車道・鶴ヶ島IC :約2km ■関越自動車道・坂戸西スマートIC:約3.2km |
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電車 |
■坂戸駅 :路線(東武東上線・東武越生線) 約1.5km ■一本松駅:路線(東武東上線) 約1.8km 最寄バス停「土屋神社」の路線は「おおや線」(市役所~坂戸駅~川角駅) |
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備考 |
駐車場は神社(古墳)の西側にある。大スギの周囲には柵が張られている。 根元に近い写真があるが、すべて柵の手前から撮影したもの。 |
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近辺の観光 | 坂戸市観光協会 | |||
近辺の巨木 | 多和目のカゴノキ / 入西のビャクシン(準備中) |
地図・巨木の周辺と古墳
巨木と雑記
土屋神社の神木スギは、埼玉県の中央部に位置する坂戸市にあります。
市内はほぼ平坦な平野部ですが、西部は秩父山系との出合いの丘陵です。
市内の西から東へ流れる河川・高麗川は興味深い名前。
坂戸市と接し、上流にある日高市には、昔に高句麗(紀元前~668年、唐・新羅の侵略により滅亡)
から亡命した人々が暮らした高麗郡の地があったことに由来しています。
坂戸市内には多くの古墳があり、神木スギの立つ場所もその代表たるものです。
7世紀前半に造られた直径約50mの円墳の上に、土屋神社と神木スギが鎮座しています。
土屋という社名は、古墳内にある横穴式石室があることに由来。
石室への入口は本殿の下にありますが、内部は一般には未公開です。
石室に中にある神像は、江戸時代頃に作られたと見られ、当時期に修復した記録があるそうです。
大きな塚と、その上に立つ古木。古くから人々が畏敬の念を抱き、鎮守として祀ってきた場所。
神木スギは、墳丘の真上にある土屋神社の背後に立っています。
幹周8.5m、高さ28m、と堂々たる巨体ですが、長い寿命が尽きようとしているかのような気配。
主幹の上部は、大枝の欠損と、殆どが白骨化し、一見すると枯死しているようですが、
一部に僅かばかりに葉がついています。根元の樹皮にもあまり生気が感じられずに白っぽく、
北側の根元と樹皮が生命線になっているように感じました。
支柱で補助された2本の大枝の先端にも葉が付いていましたが、色が薄い。
根元は腐食や火災に遭ってできた空洞があるそうですが、今は塞がれています。
何度か樹勢回復の措置を施しているようですが、再び緑に包まれることは難しいでしょう。
推定樹齢1000年。悠久の生死が刻まれた巨大な彫像。
衰え傷ついてもなお荘厳な姿が、生を全うしてきた証で、今もまだその途中。
無常に生きる命の切なさ、力強さに、煌きを感じさせてくれる神木スギは、
先端に命の灯火を掲げる聖火台。
土屋神社の付近には古墳が多いので、直径が50m以上の古墳を7つ、地図上に示してみたので
興味がありましたらお立ち寄りください。
特に石上神社古墳には、ビャクシンの巨木「入西のビャクシン」もあるのでお勧めです。
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