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  • 巨木TOP / 埼玉 / 多門寺愛宕神社のクスノキと浮野の里

    多門寺愛宕神社のクスノキと浮野の里

    巨木の写真

    撮影日:2023.11.23 【01】浮野の里のある地区の鎮守である愛宕神社のクスノキ 多門寺愛宕神社のクスノキ-01
    【02】 多門寺愛宕神社のクスノキ-02
    【03】 多門寺愛宕神社のクスノキ-03
    【04】 多門寺愛宕神社のクスノキ-04
    【05】 多門寺愛宕神社のクスノキ-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 多門寺愛宕神社のクスノキ (仮)
    樹種 クスノキ (楠)
    幹周 3.52m (実測)
    樹高 不明 (20m前後)
    推定樹齢 不明
    特徴 地上4m付近から3本に分かれ立ち昇る
    保護指定 不明
    所在地 埼玉県加須市多門寺
    所在施設 愛宕神社
    撮影日・状態 2023.11.23 : 樹冠上部の一部の小枝が枯損しているが、樹勢は良い様子
    アクセス
    東北道・加須ICから約2km
    電車 東武伊勢崎線・加須駅から約4km
    参考情報 ■現地資料
     [1] 多門寺の獅子舞     :解説板、内容は下記雑記の愛宕神社の写真03を参照
     [2] 修愛宕神社記      :石碑、内容は下記雑記の愛宕神社の写真04を参照
     [3] 浮野の里        :解説板、内容は下記雑記の浮野の里の写真01を参照
     [4] クヌギ並木       :解説板、内容は下記雑記の浮野の里の写真02を参照
     [5] 田堀          :解説板、内容は下記雑記の浮野の里の写真03を参照
     [6] 菖蒲園とちりじ野    :解説板、内容は下記雑記の浮野の里の写真04を参照
    ■外部ウェブサイト
     [7] 加須市ホームページ   :浮野の里の情報を参照
     [8] 浮野の里ホームページ  :浮野の里を保全する「浮野の里・葦の会」が運営するサイト
     [9] 巨樹巨木林データベース :当巨木は未登録 (2023年12月時点)
    ■少遠景の記録
     [10] 總願寺のイチョウ   :加須市街地、加須の不動尊として知られた古刹
     [11] 龍蔵寺の大銀杏    :加須市街地、龍に転じた鬼の伝説があるイチョウ
     [12] 大桑香取神社のイチョウ:加須市内で近辺、クヌギ並木と湿原のある浮野の里も紹介

    巨木と雑記.多門寺愛宕神社

     加須ICからすぐ北の東北道沿いに鎮座する愛宕神社。 じつは当初、神社近くにある浮野の里 (後述) だけを紹介する予定でした。 遊歩道のある良い風景の湿地で、そこにはクヌギ並木がある。 しかし、クヌギは幹周3mを超える個体が無く、巨木巡りの紹介としては物足りない。 そこで周囲に併せて紹介する巨木スポットが無いものか調べて、見つけたのがこの愛宕神社。 境内には、北関東の平野部では珍しいクスノキの巨木が根差しています。

     多門寺愛宕神社の由緒 [1] [2] 。旧三俣村の鎮守であり、江戸時代の初期までには当地に勧請されたいた。 古くは元和7年 (1621) の検地に記録があり、 かつては藤本坊という寺院が別当を務めていたそうです。 また、祭礼の獅子舞は、江戸中期から続いているという市の無形民俗文化財。

    cm-多門寺愛宕神社-01 【01】参道の鳥居前から。
    cm-多門寺愛宕神社-02 【02】社殿の様子。
    cm-多門寺愛宕神社-03 【03】獅子舞の解説板。
    cm-多門寺愛宕神社-04 【04】神社修築の記念碑。

    巨木と雑記.浮野の里

     加須市の北部は、郷愁誘う田園風景が広がっている地域。 その中で、江戸時代に新田開発された名残りがあるところが、ここ浮野の里 [3] [7] [8] です。低湿地を開拓して、水田を囲んでいた高い土盛り跡には、補強と資材として植えられたクヌギ並木 [4] 。その隣には、水路にもなった田堀 [5] の跡と湿原が広がっている。 湿原にはノウルシなどの希少な植物が自生し、中央には花菖蒲 [6] も植栽。遊歩道が整備され、四季折々の風景が美しい水郷を散策できるところです。

    cm-浮野の里・解説板-01 【01】浮野の里の概要と案内図の解説板。 ここは埼玉県の「緑のトラスト保全地」の第10号に指定されている。
    cm-浮野の里・解説板-02 【02】クヌギ並木の解説板。
    cm-浮野の里・解説板-03 【03】田堀の解説板。クヌギ並木と湿原に沿う水路は田堀の跡の一部。
    cm-浮野の里・解説板-04 【04】菖蒲園とちりじ野の解説板。湿原を覆う葦原は「ちりじ野」と呼ばれた。


     以下、浮野の里の風景を紹介。 クヌギ並木と田堀跡のある湿原です。 四季折々の風景を楽しめる。 4月は湿原に咲くノウルシの花が見頃。 6月は花菖蒲園の見頃。 クヌギ並木は、新緑の5月と黄葉の11月が見事。 また冬枯れの時期は、静かで物悲しい雰囲気なので、 哀愁や寂びを感じたいときにも、お勧めかもしれません。

    cm-浮野の里-01 【01】浮野の里、南側の入口、クヌギ並木の遊歩道より。
    【02】 cm-浮野の里-02
    【03】 cm-浮野の里-03
    【04】 cm-浮野の里-04
    【05】 cm-浮野の里-05
    【06】 cm-浮野の里-06
    【07】 cm-浮野の里-07
    【08】 cm-浮野の里-08
    【09】 cm-浮野の里-09


     おわりに浮野の里のクヌギ並木で、特に太くみえた2本について。 展望台が建つ北側入口に根差すもの。 幹周は北側から約2.52m / 2.87m でした。 訪れる際には注目してみてください。

    cm-浮野の里-01 【01】浮野の里のクヌギ並木で最大とみえる2本。 展望台近くに根差す2本。南側の手前が幹周約2.87m、奥が幹周約2.52m。
    【02】 cm-浮野の里-02
    【03】 cm-浮野の里-03
    【04】 cm-浮野の里-04
    【05】 cm-浮野の里-05