巨木TOP / 埼玉 / 古鷹神社の杉
古鷹神社の杉
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 古鷹神社の杉 [2] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | ABC : 6.21m / 4.70m / 5.01m [2][4] ABC : 5.90m / 5.00m / 5.20m (実測) | |||
樹高 | ABC : 40.0m / 39.0m / 40.0m [2][4] | |||
推定樹齢 | 400~500年 [2] | |||
特徴 | 3本とも真っ直ぐな単幹 | |||
保護指定 | 小鹿野町指定天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県秩父郡小鹿野町三山 | |||
所在施設 | 古鷹神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.08.11 : 大スギ (A)(B)(C) ともに樹勢は良い様子、根本が踏み固められている印象 | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・花園ICから約41㎞ (皆野寄居バイパス利用の場合は約38㎞) | |||
電車 | 秩父鉄道・皆野駅から約19㎞、秩父駅から約21㎞ | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 古鷹神社御由緒 :内容は下記雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [2] 小鹿野町ホームページ :当巨木の情報あり [3] 小鹿野町観光協会 :尾ノ内氷柱など周辺観光について [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 一本杉峠の杉 :小鹿野町で近辺の巨木、古い山道の峠道に根差す、野趣あるれる立姿 [6] 鉢形城の桜 :寄居町、古鷹神社を創建した斎藤家は鉢形城主の北条氏邦の家臣であった [7] 登山記録・両神山 :小鹿野町が誇る百名山、2015年5月、尾ノ内沢コース、上級者向き |
巨木と雑記
秩父地方では三峰神社の御神木 (未訪) とともに、 特にフォトジェニックな大スギかもしれない。 社殿の前に立ち並ぶ、背が高く端正な樹容の二柱 (AB)。 まるで神界へ至る門のように、荘厳な景観をつくっている古鷹神社の御神木。 また社殿のすぐ左側に、もう一柱 (C)そびえています。 三柱のうち最大となる大スギ (A) の幹周は約6mあり、太さも申し分ない。 素晴らしい御神木です。 古鷹神社の由緒について [1]。 創祀は当地の名主を務めてきた斎藤家によるもの。 斎藤家は後北条氏の家臣。 三代目当主・北条氏康の五男、北条氏邦に仕えていたという。 天正18年 (1590)、豊臣秀吉による小田原征伐の際、 氏邦は鉢形城 [6] に籠城した後に降伏。 主君を失った斎藤家は当地に土着し、氏神として祀ってきたのが現在の古鷹神社です。 祭神は日本武尊と諏訪明神である建御名方尊の二柱。 古くは小鷹大明神、お諏訪様と呼ばれていたという。 社名の小鷹・古鷹は、祭神の名にある武尊の読み方のひとつ「ほたか」が「こたか」に転じたか。 また背後の神体山と見立てている小高い山 (三角山) からきているとも考えられるそう。 群馬県には小高・武尊と名の付く神社が多い。 当地は山里なれど秩父と群馬を繋ぐ街道が通り、人馬の往来が多かった。 上州文化の影響も受けてきた山里の鎮守です。
おわりに近辺の観光地である尾ノ内氷柱について。 両神山から北西に伸びる尾ノ内沢の渓谷。 冬季は渓谷の入口、吊橋の架かる谷間が氷柱で覆われます。 場所は当地から西、国道299号に面した龍頭神社から林道を進んだ先 (地図リンク) 。氷柱の詳細は小鹿野町観光協会 [3] を参照ください。 なお、尾ノ内沢は両神山へ至る登山コース [7] のひとつでもあります。 道が険しく不明瞭、滑落の恐れもあり緊張感の続く難コース。 不用意に奥に立入らないでください。
埼玉TOP | △TOP | 前へ戻る |