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西沢の大カツラ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 中津・西沢の大カツラ [1] |
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樹種 | カツラ (桂) | |||
幹周 | 13.4m [1][2] | |||
樹高 | 36.0m [1], 35.0m [2] | |||
推定樹齢 | 300年以上 [2] | |||
特徴 | 概ね南北に並ぶ2株が主体 | |||
保護指定 | 秩父山地生物群集保護林 | |||
所在地 | 埼玉県秩父市中津川 | |||
所在施設 | 中津川の支流、金蔵沢の奥地 (国有林) | |||
撮影日・状態 | 2014.08.22 : 樹容に目立つ変化なし、周りに張られたロープ柵の範囲が広くなった (根本に立入れない) 2010.07.03 : 中央部分の幹を欠損、沢側 (西) の根本は所々を損傷、増水時の水流によるものだろう | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・花園ICから約65km (皆野寄居有料道路を未使用の場合約71km) | |||
電車 | 秩父鉄道・三峰口駅から約30km駅から彩の国ふれあいの森まで、西武観光バス中津川線が運行 | |||
バス | 三峰口駅から西武観光バス中津川線を利用、森林科学館 (彩の国ふれあいの森) まで | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 中津・西沢の大カツラ :内容は下記雑記の写真を参照 ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) [3] 埼玉県森林科学館 :中津川林道の入口付近にある森林科学館 [4] 秩父市ホームページ :中津川林道の通行規制を確認 (通行止めとなることが多い) ■少遠景の記録 [5] 登山記録・中津峡 :大カツラを目指して沢へ入る道中の詳細はこちら [6] 巨木・明ヶ指の大カツラ:秩父市内、県内第2位の大カツラ |
巨木と雑記.秘境の渓谷に潜む県内最大のカツラ
埼玉県の西部に広がる奥秩父山塊。 その西端にあるのが標高1740mの三国峠、長野県 (南佐久郡川上村) との境です。 深く険しい山域でも、秩父と信州との往来に使われてきた峠道。 この古道は現在も通行可能、秩父市側は中津川林道 (市道大滝幹線17号線) として整備されています。 中津川の峡谷沿いに続くこの林道は、約9割が未舗装。 埼玉県森林科学館 [3] より先は、落石がゴロゴロ転がる、路面状況の悪いダートです。 険しい林道が後半に差しかかるころ、金蔵沢との出合いに当たる。 この沢の奥地に、県内最大とされるカツラの巨樹が潜んでいます。 無事到達するには、先導者や登山に準じた装備が欲しいところ。 詳しい道中の様子は、私の登山記録 [5] をご参考ください。 昔は砂金でも取れたのか、中津川源流域にある金蔵沢。 その奥地には西沢と呼ばれる支沢との出合いがあり、そこに大カツラは根差しています。 深山幽谷の濃厚な自然と、谷の主のような巨樹を前に、胸の鼓動は高鳴り畏怖を覚える。 流石は県内最大、野性味も強いその巨体には圧倒されます。 樹容は概ね南北に並ぶ2株を主体としたようなもの。 中央部の欠損と、根本の所々に損傷がみえるが、背は高く樹勢は軒昂な様子。 周囲の渓谷美も併せて、じつに素晴らしい大カツラでした。
巨木と雑記.アクセスについて
金蔵沢の遡行、詳しくは私の登山記録 [5] をご参考ください。 以下写真は橋に面した入口と、途中にある滝など景観の一部です。 概ね沢沿いに進んでいく道のり。 それでも踏み跡は薄く目立つ標はない。 足元は悪く滑りやすい水際を歩き、何度か沢を渡渉。 落石や土砂崩れに、野生動物とぶつかる心配もあります。 ご用心ください。
おわりに中津川林道 (市道大滝幹線17号線) の通行について。 冬季の積雪、土砂崩れなどにより通行止めとなります。 向かう場合、事前に通行可否を秩父市公式サイト [4] で確認しておきましょう。 さて、路面状況ですが、予想よりも荒く、凹凸の大きな箇所がけっこうある (2014年時点)。 普通車での進入は危険です。 確実に車体に傷がつくし、あんなところでタイヤがパンクしたら大変です。 お勧めは軽トラックか、車高のある軽四駆、オフロード向きのバイク。 体力のある人は自転車でも行けますが、 荒れた路面に合わせてマウンテンバイクが良いと思います。 小さな折り畳みタイプ、ロードバイクなどタイヤの細い自転車は危険です。 またトンネルが数か所あるので、安全のためライトは必須です。
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