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登山記録 中津峡(01) 登山番外編「自転車で行く中津川林道と三国峠&西沢の大カツラ」
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 中津峡01(中津川林道、西沢、三国峠) | 日付 | 2014/08/22(日帰り) | |
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山/標高 | 大カツラ/約1170m 三国峠/1730m | 天候 | 晴 | |
登山ルート | 彩の国ふれあいの森~金蔵橋~西沢(大カツラ)~金蔵橋~三国峠~彩の国ふれあいの森 | |||
登山道 | 少々荒れた未舗装の林道(ほぼ登り)と沢沿(西沢)の踏み跡をたどる道 | |||
行動時間 | 約5時間40分 | 所在地 | 埼玉県秩父市 | |
関連記録 | 巨木・西沢の大カツラ | |||
装備 | 必携 | 基本装備+ / 自転車(MTB、ヘルメット、手袋、ライト、パンク修理など応急工具類) | ||
その他 | 杖(沢沿いの道は滑る) / スパッツ(沢沿いは濡れてる) / 防水の登山靴(沢を渡渉するから) / 予備の靴下(濡れたら不快だから) | |||
アクセス | 登山口 | 彩の国ふれあいの森.駐車場、バス亭、トイレ、飲食店、交番がある | ||
車 |
中央自動車道・一宮御坂IC:約60km.国道140(雁坂トンネルは有料区間)、県道210経由 関越自動車道・花園IC :約65km.国道140(皆野寄居有料道路を利用)、県道210経由 (皆野寄居有料道路を未使用で約71km) |
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電車 | 三峰口駅(秩父鉄道):約30km.駅から彩の国ふれあいの森まで、西武観光バス中津川線が運行 |
登山ルート・地図
(※GPSログを参考に作成した地図です)登山ルート・詳細
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次のポイントまでに要した時間)日付 | 主要ポイント | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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08/22 | 彩の国ふれあいの森 | 08:00 | 45分 | 25分 | 金蔵沢橋まで9km |
金蔵沢橋 | 09:10 | 10分 | 5分 | 足首にスパッツ装備 | |
北向きの滝 | 09:25 | 20分 | 5分 | ||
西沢の大カツラ | 09:50 | 20分 | 15分 | 保護の為は近接しない | |
金蔵沢橋 | 10:25 | 25分 | 10分 | 林道分岐まで3km.傾斜がキツくなる | |
奥秩父林道分岐 | 11:00 | 65分 | 15分 | 三国峠まで6km.更に傾斜がキツくなる | |
三国峠 | 12:20 | 60分 | 15分 | 下りはブレーキが命綱 | |
彩の国ふれあいの森 | 13:35 | ||||
行動時間合計 | 5時間35分 | 4時間05分 | 1時間30分 |
金蔵沢橋まで約9m.中津川林道の約半分.トンネル①の手前から未舗装となる. トンネルや先の見えない急カーブ手前では対向車を察知して通過すべき. 金蔵沢が近づいて来るとやや坂が急となってくる.
大カツラまでは沢を3回渡渉する.地図と写真をご参考. ゲートからしばらく先の崩壊個所と、渡渉点①~②の一部は、沢へ滑り落ちないように注意. 踏み跡やテープがあるので、 沢沿いの道を通る山での登山経験のある人なら迷うことはないだろう.
林道も残り半分.林道分岐までは約3km. ここから傾斜が徐々にキツクなり、砂利の石コロも大きくなってくる. 自転車に乗っても、歩くのと大差ない速度になってくる…。 なお奥秩父林道は通行止めだ.
傾斜がよりキツく、道幅もより狭い箇所が多くなってくる. 坂に加えて大きな砂利や轍にタイヤを取られて走り辛い.立ち漕ぎしようとすると、砂利で後輪が空転してしまう. 疲れてきたら休憩として自転車から降りて歩くことを繰り返した….
下りはさほど体力は使わないが集中力が要る.路面状況と対向車に気を配る. カーブ前ではしっかり減速.ブレーキしないとすぐに時速30kmを越える.大きな砂利や轍は中腰で越える. 自身の走行音に、対向車の気配や走行音が消されるので、カーブ前、トンネル前は 要注意. 自転車のライトやヘッドライトを点灯するとよい.
登山の写真
(写真を選択すると大きな画像で閲覧できます)
出発点、彩の国ふれあいの森.駐車場&トイレ&飲食店&交番あり
この手前から舗装道は終了.荒削りなトンネル.生身で通るとちょっと怖い
2つめのトンネル.出入口は補強されているが中は荒削りだ
中はこんな感じ.対向車の確認とライトの点灯は必須.ボロッときそうで怖し
鎌倉橋を通ってすぐに南天山への登山口.鎌倉沢沿いの登山道だ
通ってから振り返って(登山口側から)
王冠キャンプ場.この日は数組の家族連れが利用していた.ロイヤルなお名前
中津川に流れ込むガク沢を越えるガク沢橋(学沢?)
中津川が大きく蛇行したところである.林道の位置は川から高い
左は大山沢線.通行止めとなっている.中津川林道は右へ
大山沢線の方向.向う側はどうなっているのだろう?
信濃沢を越える橋.どの橋も、橋の上だけは舗装道だ
3つめの荒削りなトンネル.短いがカーブにあるので対向車に注意が必要だ
トンネルに入る前に対向車を事前に察知(ミラーや音)するべきだ
土砂で詰まり気味の小さい橋.林道は土砂や落石で崩れかかっている場所が多い
次の橋が大カツラへの入口のある金蔵沢橋.砂利の坂道に少々疲れてきた
彩の国ふれあいの森から約9km.この橋の横が大カツラへの入口なのだ
橋のたもとにあるゲート.この先北向きの滝まで沢の北側を進む
ゲートからしばらく先の崩壊個所(通過した後で撮影).慎重に進もう
ゲートから10分ほどで着く見事な滝.落差20mくらい?
滝の周りはけっこう広い.しばし滝を見ながら休憩
滝からしばらく進むと沢の南側へ渡渉.テープや朽ちかけの丸太橋が目印
渡渉点①から沢の南側を少し登り、下ってから北側へ渡渉する
数分すすめば3つめの渡渉点で沢の南側へ.大カツラまでほぼ真っ直ぐだ
金蔵沢(西沢)の南側にある沢の合流点のやや上に大カツラは立っている
西沢と大カツラ側の沢との合流点付近.山奥の沢らしい写真?
大カツラの周りには保護柵(ロープ)があり、根本に近づかないようにした
大カツラの近影は、 「巨木のコンテンツ」 でご覧になって下さい
右から立体交差で回り込む奥秩父林道は通行止め.三国峠までの道はまだ長い
対向車と落石に一番注意すべきカーブ.右側は切れ落ちている.急ぎ通過
北東方面に見晴らしのよい場所.両神山が見える.疲れてきて小休止
やっと到着.この先は長野県だ.途中で疲れた時に自転車から降りて歩いた
三国峠の標識の前.私は普通車ではここまで来たくないな…
長野県側からは舗装道になっている.埼玉県から自転車で登る人は少ない?
長野県側の景色.あとはスリリングな下りをなるべく安全に楽しむのだ
登山の雑記
埼玉県と長野県を結ぶ唯一の車道に、秩父市道大滝幹線17号線があります。旧称は中津川林道です。
中津川の流れる中津峡の奥地から県境の三国峠まで続く、彩の国ふれあいの森から三国峠までは、全長約18km・標高差約1000mとなる、ほぼ未舗装の林道です。
この中津川林道を自転車で走ってきました。その目的は2つ。
登山口へのアプローチや、未舗装の道用に手に入れた自転車(MTB)の慣らしと、
林道の途中にある巨木、「西沢の大カツラ」を見に行くことです。
巨木を見た感動の余韻も束の間、慣れない林道の坂を自転車で登ることは、登山と同等にウンザリするほど疲れたのでした。
自転車は、GIANTの2011年式のカーボンフレームのMTBです。
地元の店で定価よりかなり安くなっていた在庫を発見したので購入。購入の決め手は色(白)です…。
MTBは、かつて
「栃木・鬼怒沼山(01)」
の山行で、奥鬼怒スーパー林道を折畳自転車(brompton)で走った時と比べると、
乗り心地&走破性ともに雲泥の差でした。行動範囲を広げてくれるいい買い物をしたと思っています。
西沢の大カツラは、中津川林道の金蔵沢橋から沢を30分ほど遡上した地点に立っている桂(カツラ)の巨木(
「巨木・西沢の大カツラ」
)です。大カツラへは、約4年前のまだ登山を始めたばかりの頃にも訪れたことがあり、そのときは周囲の濃い自然や大カツラに気圧されたものです。
山奥の静かな清流に立つ神殿のような素晴らしい大カツラとの再会に感動です。
林道の登り坂は、奥秩父林道分岐の手前から辛くなってゆき、路面の砂利や凹凸が大きくなります。
ギアを出来るだけ軽くしてクルクル回しても中々進みません。立ち漕ぎで進もうとしても砂利で後輪が滑ってしまいます。
途中で2回ほど小休止し、乗車中に疲労が溜まったらしばらく降りて数分歩く、ということを繰り返しました。
予想以上に苦しい登りに弱りました。歩いて登っているのと大差ないぞ…!。
やっとの思いで到着した三国峠。彩の国ふれあいの森から標高差は1000m近くあります。
これで、やっと爽快な下り、今日のクライマックスです。小休止の後で、峠に居合わせた猿の群れにウザがられつつ出発します。
ちなみにこの日は、峠までは車2台、バイク6台とすれ違いました。自転車は無し。
三国峠から彩の国ふれあいの森まで約1時間ほどでついたので、平均移動速度は時速18kmほどでしょうか。
奥秩父林道分岐に近づくまでは、急坂のカーブや路面の凹凸が大きく、
中腰での制動や減速、そして対向車に注意が必要で気が抜けません。
このため思った以上にスピードが出せず、ブレーキレバーを握りっぱなしでした。ブレーキしなければ、
あっという間に瞬時に時速30kmを越えます。
奥秩父林道分岐から先、金蔵沢橋が近付いて来ると傾斜が緩くなるので、積極的にペダルを回して進んでいきます。
調子に乗って進んでいると、忘れた頃に出くわすバイクや車は脅威です。
擦れ違う前(対向&追越)に、身軽なこちらが察して道の端で止まってパスするのが安全だと思います。
なんとか体の不調もなく無事に戻ってこられました。
長い登りを耐えて登った分、下りの爽快感は格別でした。
中津川林道、後半の登りではウンザリしましたが、数年経ったらまた訪れたくなるかもしれません…。
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