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城願寺のビャクシン
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 城願寺のビャクシン [1] |
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樹種 | ビャクシン(柏槇) | |||
幹周 | 6m [1][4] | |||
樹高 | 20m [1][4] | |||
推定樹齢 | 800年 [1][2], 900年 [5] | |||
特徴 | 複雑に捩じれて立ち昇る幹 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 神奈川県足柄下郡湯河原町城堀 | |||
所在施設 | 城願寺 | |||
撮影日・状態 | 2018.08.31 : 数か所に枝の欠損跡があるが樹勢は良い様子、南側が特に健全な姿 | |||
アクセス | ||||
車 | 西湘バイパス・石橋ICから約13km 小田原厚木道路・小田原東ICから22km 伊豆縦貫自動車道・三島塚原ICから約27.5km(国道1、県道20、県道75経由) | |||
電車 | 湯河原駅から約500m | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 解説板・城願寺のビャクシン:幹周・樹高・樹齢、土肥実平の植樹、など掲示 [2] 解説板・城願寺 :箱根ジオパークのジオサイトとしての解説も掲示 [3] 解説板・七騎堂 :ビャクシンの近くにあるお堂の由緒 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース :平成12年度(2000)の調査記録 [5] 城願寺ホームページ :寺の由緒、行事、境内案内など ■少遠景の記録 [6] 巨木・五所神社の楠 :湯河原町の鎮守の杜(明神の楠も含む) [7] 巨木・建長寺のビャクシン :鎌倉五山の筆頭、建長寺に立つ神奈川最大のビャクシン |
巨木と雑記.城願寺
関東最大級の楠が立つ鎮守の杜である五所神社 [6]。 国指定天然記念物のビャクシンが立つ禅宗の古刹である城願寺。 そして真鶴半島に面した相模湾の景勝地でもある温泉地。 以前から注目していたところ、 箱根と熱海の手前にある湯河原町にて、巨木と観光を満喫してきました。 さて城願寺の由緒について [2][5]。 源頼朝を助け鎌倉幕府創設に貢献した武将、土肥実平の一族の菩提寺(境内南奥に墓所)。 鎌倉時代初期、土肥実平は本拠である土肥郷に、 一族の持仏堂として荒廃していた密教寺院を再興、萬年山と号した。 南北朝時代に子孫(土肥兵衛入道)により臨済宗に改宗し中興。 土肥氏が追われ、小田原大森氏の支配となった時代に衰退(土肥氏の一部は越中・富山へ移る)。 戦国時代の大永5年(1525)、大州梵守和尚により再興、曹洞宗に改宗して現在に至るそうです。
巨木と雑記.ビャクシン
城願寺のビャクシンは、鎌倉市の建長寺 [7] のものと並ぶ関東最大級のビャクシン。 土肥実平の手植えと伝えられる古木 [1][2][5]。 根本から4本ほどの太い幹が複雑に捩じれ合い、炎のような揺らめく曲線で立ち昇っていくような、威厳と迫力に富んだ姿。 横に伸びた枝張りは見事で樹冠は広大。参道の石段に伸びた大枝が門のようになっている。 複数の大枝を欠損しているものの樹勢は良い様子。 陽当たりの良い南側が特に健全な状態。 複雑な造形でも全体的に均整がとれた格調高い姿で、古木らしい風格も際立っている。 生育環境の希少性も理由なのでしょうが、 国の天然記念物の指定に相応しいと感じさせる、素晴らしい立姿のビャクシンでした。
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