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    自性院のケヤキ

    巨木の写真

    撮影日:2023.12.03 【01】根本の供養塔と鮮やかなモミジが印象的なケヤキ 自性院のケヤキ-01
    【02】 自性院のケヤキ-02
    【03】 自性院のケヤキ-03
    【04】 自性院のケヤキ-04
    【05】 自性院のケヤキ-05
    【06】 自性院のケヤキ-06
    【07】 自性院のケヤキ-07
    【08】 自性院のケヤキ-08
    【09】 自性院のケヤキ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 自性院のケヤキ (仮)
    樹種 ケヤキ (欅)
    幹周 4.50m [1]
    樹高 27.0m [1]
    推定樹齢 不明
    特徴 地上5m付近から3本幹
    保護指定 不明
    所在地 茨城県坂東市馬立
    所在施設 自性院 (壽亀山金剛寺)
    撮影日・状態 2023.12.03 : 目立つ損傷なく樹勢良し、現在の幹周は5mには達しているように見える
    アクセス
    圏央道・坂東ICから約4km、常磐道・谷和原ICから約15km
    電車 野田市駅 (東武アーバンパークライン) から約16km
    守谷駅 (つくばエクスプレス・関鉄常総線) から約17km
    バス 岩井局前 or 本町バス停から約2km
    茨城急行の路線 (野田駅→岩井車庫)、関東鉄道の路線 (守谷駅西口→岩井バスターミナル)
    参考情報 ■外部ウェブサイト
     [1] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録)
     [2] 関東八十八ヵ所霊場  :自性院 (第40番) の情報を参考
     [3] 國王神社ホームページ :由緒について参考
    ■少遠景の記録
     [4] 歓喜寺のエドヒガン  :坂東市、市内で最寄りの巨木、県内で最大級のエドヒガン
     [5] 延命院のカヤ     :坂東市、根本は平将門の胴塚と伝わる

    巨木と雑記.自性院

     坂東市街地の中心部から北東に位置する馬立地区。 当地に座す古刹が自性院 [2] で、永正13年 (1516) に安智和尚による中興開山。 江戸時代には真言宗の大檀林として栄え、多くの末寺を従えていたそうです。 観音霊場としては、関東八十八の第40番、猿島阪東三十三の第26番札所。 広い境内は緑豊かで、山門から手前の参道にも並木が続く。 厳かな寺叢で目を引く巨木が、本堂の右手前にそびえ立つケヤキです。 山中では神が宿るとされる、三頭木の樹形。 根本は太く、清々しく立ち昇る樹冠は見事。 傍らの供養塔と、彩りを添えるモミジも印象的でした。

    cm-自性院-01 【01】立派な山門。平成20年 (2008) の再建。
    cm-自性院-02 【02】境内にある太子堂と観音堂。
    cm-自性院-03 【03】大ケヤキの北側には護摩壇のような所があった。

    巨木と雑記.國王神社

     自性院の近くにある國王神社 [3] にも参拝してみました。 御祭神は平将門。 坂東出身の平安時代の武将であり、 その武威は関東一円を手中とし、朝廷から独立した新国の王を宣言した。 しかしその天下は一時であり、天慶三年 (940)、 藤原秀郷・平貞盛連が率いる官軍により討伐。 やがて将門終焉の地に、尼僧となった将門三女の如蔵尼が、 菩提を弔う祠を建立。 これが以後千年続く、國王神社の創祀と伝わるそうです。 現在の本殿は文化14年 (1813) 建立とされる古建築。 拝殿は重厚感のある茅葺。 その右手前にはアラカシの古木があり、御神木とされています。

     ちなみに将門の反乱の流れについて。 所領を奪おうとする叔父の国香など一族への反抗。 横暴な国司との不和、また国司の圧政 (重税など) による土豪たちの不満の高まり。 そこに将門の武威に頼り集まる流れが、やがて朝廷への反旗独立となった。 こんな感じのようにみえます。

    cm-國王神社-01 【01】参道入口。境内は自性院と同じくらい広い。
    cm-國王神社-02 【02】茅葺の重厚感のある拝殿。
    cm-國王神社-03 【03】本殿は文化14年 (1813) の再建、県指定重要文化財。
    cm-國王神社-04 【04】御神木は拝殿の右手前に根差すアラカシの古木。