上津の姥桜
巨木の写真
撮影日(2013.04.13)
【01】消防団の建物と民家の間の敷地に立っている.樹冠は大きい.
巨木の詳細情報
巨木の名前 |
上津の姥桜[1] |
|
樹種 |
エドヒガン(江戸彼岸) |
幹周 |
10.56mm(主幹3.32m)[2] |
樹高 |
15m[2] |
推定樹齢 |
不明 |
特徴 |
近くに消防団の施設、複数の株立の樹形 |
保護指定 |
群馬県指定天然記念物 |
所在地 |
群馬県利根郡みなかみ町上津 |
所在施設 |
私有地か?(見学可能) |
撮影日・状態 |
2013.04.13 : 主幹が朽ちた後に古株を囲む若枝が成長した萌芽更新の姿? |
アクセス |
車 |
■沼田IC(関越道) :距離約12km
■月夜野IC(関越道):距離約3.7km
|
電車 |
■後閑駅(上越線) :距離約3.5km、タクシー利用か徒歩
|
参考情報 |
■現地資料
[1]標柱と解説の石板 :石板の碑には伝承の文が刻まれている(拡大写真なし)
■Web
[2]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年1988)
|
近辺の巨木 |
村主の大ケヤキ:同じ上津地区で姥桜に近い、村主八幡神社の御神木
相俣の逆さ桜 :上杉謙信が植えたと伝わる古木
|
巨木と雑記
姥桜の根元にある碑文[1]にある伝説を少し。
室町時代の中期の頃、沼田一族の上野介景繁の三男・三郎景冬に如意姫と呼ばれる姉がいました。
如意姫は絶世の美女かつ才智に優れ和歌に秀でていたため、その評判が京に届き、
右大臣平信宗の養女となり采女として宮仕することになりました。
やがて、帝の寵愛を受けた如意姫は懐妊した後に郷里へ戻った後に皇子を出産しました。
姥桜は姫が都より持参し出産の記念に植えさせたものと云われています。
姥桜の目印は道路沿いにある消防団(一般町民が組織した消防組織)の2階建ての建物です。
1階には消防車が格納されている様子。
建物の前には近頃ではあまり見なくなった鐘付きの火の見櫓が立っています。
遠くからは建物や垣根で根元が見えず、かなり太い幹を持つサクラかな?と思いきや、約本の株立ち。
枝の広がりは大きく花付も良いため、樹冠は美しく、見応えはあります。
咲き誇る華やかなサクラと対照的な、サクラの根元に群立する苔蒸した石仏や石塔が印象的でした。