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    野の大クスノキ

    巨木の写真

    撮影日:2010.07.11 / 2018.09.28 【01】群馬県で最大とみられる単幹の大クス 野の大クスノキ-01
    【02】 野の大クスノキ-02
    【03】 野の大クスノキ-03
    【04】 野の大クスノキ-04
    【05】 野の大クスノキ-05
    【06】 野の大クスノキ-06
    【07】 野の大クスノキ-07
    【08】 野の大クスノキ-08
    【09】 野の大クスノキ-09
    【10】 野の大クスノキ-10
    【11】 野の大クスノキ-11
    【12】 野の大クスノキ-12
    【13】 野の大クスノキ-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 野の大クスノキ [1]
    樹種 クスノキ (楠)
    幹周 7.70m [1][2], 7.80m [3], 7.00m [4]
    樹高 27.7m [1][2], 25.0m [3], 20.0m [4]
    推定樹齢 600年 [1][2][3]
    特徴 地上高5m付近から3又に分岐し広がる
    保護指定 群馬県指定天然記念物
    所在地 群馬県桐生市新里町野
    所在施設 私有地
    撮影日・状態 2018.09.28 : 前回と大きな変化は見られない、9月は根本に群生している彼岸花の開花期となる
    2010.07.11 : 目立つ損傷なく樹勢は良い様子、からっ風の影響か樹冠は南側に少し流れたような印象
    アクセス
    北関東道・伊勢崎ICから約8㎞
    電車 伊勢崎駅から約11㎞ (最寄りは上毛電鉄の新川駅か新里駅で約2㎞)
    バス 伊勢崎市コミュニティバス「赤堀シャトルバス」に伊勢崎駅で乗車し「香林上」で下車
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 野の大クスノキ     :内容は上記の写真13を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 桐生市ホームページ   :当巨木の情報あり
     [3] 群馬県緑化推進委員会  :群馬県内のたくさんの巨木も紹介している
     [4] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (1988年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [5] 生品神社のクスノキ   :太田市、当地域出身の武将、新田義貞に所縁の神社
     [6] 反町薬師のクスノキ   :太田市、元は新田義貞の居館跡とされる
     [7] 旅日記・桐生市の日本遺産:織物の名産地である桐生市の日本遺産の文化財めぐり

    巨木と雑記.上州育ちの逞しい大クス

     群馬県で最大とみられる単幹のクスノキ。 生育環境から鑑みても稀有な存在です。 楠は暖地性の樹種で主に分布するのは、関東南部から以西の太平洋岸。 特に多い九州には内陸部にも広く生育しています。 比べて桐生市の南部は平野部とはいえ寒冷。 厳冬期は最低気温が氷点下になる日が多く、降雪することもある。 そして上州名物の強い寒風「赤城おろし」に吹き流される。 当地でこれほどの巨体になるのは珍しいことでしょう。 東側からは2本の合体木のようにも見えますが、 地上5m付近まで1本にまとまっているため、重量感は申し分ない。 樹勢はよく樹冠の幅が30mほどもあり広大、伸び伸びとした気持ちの良い立姿。 上州育ちの剛の者、じつに素晴らしいクスノキの巨樹です。

     北関東の内陸部にこれほどの大クスがポツンと一本で立っている。 人手に因らず自生しているとは考えにくい。 野という地名から開拓前の大昔は、クスノキが混在した樹林のある原野だった可能性もありますが。 現在、周囲には目立つ樹林のほか、クスノキの大木などありません。 近隣で目立つクスノキは太田市内、 生品神社 [5] と反町薬師 [6] など社寺で植栽されたもの。野の大クスがあるのは私有地です。 所有者のお宅は楠大尽 [3] と呼ばれていたそう。このお宅は豪農であり当地の名主でもあったか。 ご先祖様が植えたという可能性がありそうです (600年 [1] という樹齢の根拠?)。