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水宮神社の大ケヤキ
巨木の写真






















巨木の基本情報
巨木名 | 水宮神社の大ケヤキ [1][2] |
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樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 7.50m [1][3], 8.80m [2], 8.93m (実測) | |||
樹高 | 18.7m [1], 18.0m [2], 20.0m [3] | |||
推定樹齢 | 700年以上 [1][2] | |||
特徴 | 太い単幹、根本のコブ | |||
保護指定 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県藤岡市岡之郷 532 | |||
所在施設 | 水宮神社 | |||
撮影日 | 2025.08.30 : 前回と樹容に目立つ変化なし、昨年4月に市が枯枝除去の剪定を行ったそうだ 2022.10.10 : 主幹上部の欠損、南側表皮の剥離などあるが、さほど樹勢は衰えていないように見える | |||
アクセス | ||||
車 | 上信越道・藤岡ICから約4km、関越道・高崎玉村スマートICから約5km | |||
電車 | 新町駅 (JR高崎線・湘南新宿線) から約1km、群馬藤岡駅 (JR八高線) から約4km | |||
バス | 下郷公会堂前から約700m、市営バスめぐるん・神流川線、新町駅または群馬藤岡駅から | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 水宮神社の大ケヤキ :解説板、内容は下記雑記の写真xxを参照 ■外部ウェブサイト [2] 藤岡市ホームページ :当巨木の情報あり [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) [4] 国立国会図書館 :デジタルコレクションにて群馬県多野郡誌の神流村、岡之郷、水宮神社を参考 [5] 今昔マップ :埼玉大学教育学部教授、谷謙二氏の新旧の地図を比較閲覧できるサイト ■少遠景の記録 [6] 旧藤岡小学校のケヤキ :藤岡市、市街中心部、現在は学校は移設され中央公園となっている [7] 大聖峯寺の大ケヤキ :藤岡市、板倉不動尊こと大聖峯寺の門前に根差す大ケヤキ |
巨木と雑記
群馬県の北東端に位置する地区の岡之郷。 当地の鎮守が今宮神社であり、御神木は県内最大級の大ケヤキです。 幹周は約9mにも達する太さがあり、先細りせずに中腹まで立ち昇る。 相当な老樹ながらも、大きな樹冠を茂らせ、じつに素晴らしい威容を示しています。 過去には台風や落雷などの被害 [1] を受け、 頭頂部枝折などの損傷があるが、 それが気にならない強い生命力を感じます。 昔は周囲に水田地帯が広がり、浮島のような景観であった (後述)。 岡之郷の豊穣の象徴であり、人々を見守ってきた水神様の御神木です。 また、関東平野を代表する大ケヤキの一本といえるでしょう。




水宮神社の由緒について。 国立国会図書館デジタルコレクション [4] で閲覧できる群馬県多野郡誌に、少し記録がありました。 昭和2年 (1927) に群馬県多野郡教育委員会が編纂・発行した地誌です。 記載があるのは464ページ目。 検索キーとなる永続的識別子とコマ番号は「1188011 / 263」です。 それによると、水宮神社の祭神は岡象女尊であり、 延宝7年 (1673-81) 正月に、京都より正一位を贈られたという。 この祭神は各地でよく水の神様として信仰されています。 江戸時代の初期頃までには勧請されていて、 当時の京都所司代兼寺社奉行から、位階が認められたのかもしれません。 おわりに、かつて水宮神社の周囲に広がっていた田園風景について。 現在と昔の国土地理院の地図と航空写真を比較できるサイト、 今昔マップ [5] より引用。 関越自動車道が造成され、宅地化が進む前は、 水田地帯の浮島のような鎮守の杜でした。 在りし日の美しい風景。


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