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    野田愛宕神社のイチョウ

    巨木の写真

    撮影日:2022.11.06 【01】野田市街中心部の鎮守に根差すイチョウ、右奥に本殿 野田愛宕神社のイチョウ-01
    【02】 野田愛宕神社のイチョウ-02
    【03】 野田愛宕神社のイチョウ-03
    【04】 野田愛宕神社のイチョウ-04
    【05】 野田愛宕神社のイチョウ-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 野田愛宕神社のイチョウ (仮)
    樹種 イチョウ (公孫樹)
    幹周 5.20m [3]
    樹高 30.0m [3]
    推定樹齢 不明
    特徴 主幹欠損、南側の支幹でつくる樹冠
    保護指定 不明
    所在地 千葉県野田市野田
    所在施設 愛宕神社
    撮影日・状態 2022.11.06 : 主幹を地上高5mほど先から欠損、現在の樹高は15mくらいの印象
    アクセス
    常磐道・流山ICから約10km、圏央道・幸手ICから約22km
    電車 東武野田線・愛宕駅から500m以内
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 愛宕神社の由緒    :内容は下記雑記の写真02を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 野田市公式サイト   :愛宕神社の情報を参考
     [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1993年度の調査記録、野田の樹木を見て歩こう会)
    ■少遠景の記録
     [4] 清水八幡神社のイチョウ:野田市内、イチョウでは市内最大となる
     [5] 野木神社のイチョウ  :栃木県野木町、社殿の彫刻は当愛宕神社と同じく二代目石原常八の作

    巨木と雑記

     野田市の市街中心部にある鎮守、創建から1000余年の歴史を有する愛宕神社。 一等地でも今なお広い境内は、元別当である西光寺と接しています。 緻密な彫刻が施された荘厳な社殿。 その背後にイチョウの巨木はあります。 ちなみに、この野田地区は最大手の醤油メーカー、キッコーマン株式会社の本拠地。 大きな工場と隣接した野田市駅の周辺では、本当に醤油の香りが漂ってきて驚きました。

     愛宕神社のイチョウ。巨樹巨木林DB [3] にある1993年度の調査記録の樹高は30m。 しかし現在はその半分ほど。 ここ十数年のうちに主幹を大きく欠いてしまったのです。 それでも南側の支幹を発達させて樹冠を広げ、たくさんの実を生らせていた。 逞しい生命力を感じさせるイチョウです。

    cm-野田愛宕神社-01 【01】愛宕神社の本殿。遥拝する手前の門が拝殿のようなもの。 文政7年 (1824) の古建築。千葉県指定文化財。
    【02】 cm-野田愛宕神社-02
    【03】 cm-野田愛宕神社-03
    【04】 cm-野田愛宕神社-04
    【05】 cm-野田愛宕神社-05



     野田愛宕神社の由緒について [1][2] 。創祀は平安時代の延長元年 (923)。 当地を開拓したとき火の災難の守護として、京の総本社 (京都市右京区) から勧請。 祭神は火伏せを司る神様としても信仰されている迦具土命。 野田開拓の当時、周辺の土豪との間に争いがあり、兵火からの守護も意図されたそうです。 その後、中世の出来事はよく分からない。 江戸時代には野田は醤油の街として発展し、江戸の需要を賄った。 この鎮守も栄えたことでしょう。

     現在の本殿は文政7年 (1824) の再建。 精緻な彫刻が素晴らしく、千葉県の文化財に指定されています。 作者は関東一円に名作を残しているという二代目石原常八。 私が訪れた社寺では、栃木県にある野木神社 [5] 本殿の彫刻が彼の作であるそうです。