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  • 巨木TOP / 山梨 / 四尾連のリョウメンヒノキ

    四尾連のリョウメンヒノキ

    巨木の写真

    撮影日:2019.04.26 【01】四尾連湖の鎮守の森に佇む山梨最大級の大ヒノキ 四尾連のリョウメンヒノキ-01
    【02】 四尾連のリョウメンヒノキ-02
    【03】 四尾連のリョウメンヒノキ-03
    【04】 四尾連のリョウメンヒノキ-04
    【05】 四尾連のリョウメンヒノキ-05
    【06】 四尾連のリョウメンヒノキ-06
    【07】 四尾連のリョウメンヒノキ-07
    【08】 四尾連のリョウメンヒノキ-08
    【09】 四尾連のリョウメンヒノキ-09
    【10】 四尾連のリョウメンヒノキ-10
    【11】 四尾連のリョウメンヒノキ-11
    【12】 四尾連のリョウメンヒノキ-12
    【13】 四尾連のリョウメンヒノキ-13

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 四尾連のリョウメンヒノキ [1]
    樹種 ヒノキ(檜)
    幹周 6.8m [1], 7.5m [3]
    樹高 21m [1], 28m [3]
    推定樹齢 数百年以上 [1]
    特徴 南北に並び立つ2本
    保護指定 山梨県指定天然記念物
    所在地 西八代郡市川三郷町山家四尾連
    所在施設 子安神社
    撮影日・状態 2019.04.26 : 北株は空洞があり主幹上部を欠損したような樹形、南株に目立つ損傷なし
    アクセス
    中央自動車道・甲府南ICから約21km(駐車場は有料、水明荘か龍雲荘の駐車場)
    電車 身延線・市川大門駅から約12km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 四尾連のリョウメンヒノキ:内容は上記の写真04を参照のこと、北株の幹周6.6m、南株の幹周4.6m
     [2] 子安神社神楽      :内容は上記の写真12を参照のこと
    ■外部ウェブサイト
     [3] 巨樹巨木林データベース :2000年度の調査記録、南株は幹周4.9m、樹高27mとある
     [4] 市川三郷町ホームページ :観光情報に四尾連湖の紹介あり
     [5] 山梨県神社庁      :子安神社(神明浅間神社)の紹介あり
     [6] ふえふき観光ナビ    :笛吹市の観光案内サイト、リョウメンヒノキについての紹介あり
     [7] 四尾連湖・水明荘    :湖畔に宿とキャンプ場を有する山荘、利用は要予約
     [8] 四尾連湖・龍雲荘    :湖畔に宿とキャンプ場を有する山荘、利用は要予約
    ■少遠景の記録
     [9] 河口浅間神社の七本杉  :河口湖の東湖畔に位置する富士山信仰の古社(世界遺産構成文化財)
     [10] 精進の大杉       :精進湖の北湖畔の諏訪神社、県内最大級の大スギ

    巨木と雑記.神秘かつ美麗な四尾連湖

     富士山麓に点在する内八海。 富士講巡礼の霊場であり、一部は世界遺産の構成文化財である美しい泉と湖。 私が内八海のうち特に訪れたい湖が、湖畔に巨木のある河口湖 [9]、精進湖 [10]。 そして市川三郷町にある四尾連湖 [4] でした。 この湖は蛾ヶ岳の北西麓、標高850mの山中に位置する神秘的な湖。 周囲約1.2km。湖畔には周遊道が整備され、キャンプ場のある水明荘 [7] と龍雲荘 [8] があり、 四季折々の美しい景観を堪能できます。 以下は湖畔の様子と、大ヒノキのある子安神社への道のりです。

    四尾連湖-01 東湖畔にある水明荘からの眺め。貸しボートあり。4月26日。湖畔には多くのヤマザクラが自生しているが、 この年の見頃は過ぎていた。
    【02】 四尾連湖-02
    【03】 四尾連湖-03
    【04】 四尾連湖-04
    【05】 四尾連湖-05
    【06】 子安神社-06
    【07】 子安神社-07
    【08】 四尾連湖-08
    【09】 四尾連湖-09



     湖の四尾連(シビレ)という名前について。 湖に宿る龍神「尾崎龍王」の尾が四つあるという伝承に由来するそうです。 また美しく神秘的な景観の湖であることから神秘麗湖との別称も。[4]
     なお、西湖畔にある子安神社へ至る山道の目印でもある石碑。 これに嘉永7年(1854)に奉納された尾崎龍王の石碑。 富士講の「内八湖第八番鎮座所」とも彫られています。

    巨木と雑記.子安神社の大ヒノキ

     四尾連湖から西湖畔の山中に鎮座する子安神社(神明浅間神社)。 山梨県神社庁 [5] の情報によれば、創建年代は不詳で、 祭神は大日霊女神(天照大神)と、富士山の神様でもある木花咲耶姫命。 社殿は四尾連湖を拝する向きに建っています。 四尾連湖には雨乞いの信仰 [4] などもあったように、 古くは湖の水神(龍神)を祀る神社だったのかも。

     子安神社の向かって右側、南北に並び立つ2本の大ヒノキ。 豊かな自然林の中、他の大木を寄せ付けない貫禄と、独特な圧を放っている御神木。 ここが特別な霊場であることを体現している素晴らしい姿の大ヒノキです。 個性のある大蛇のように湾曲した太い下枝。 そこに四尾連湖の龍神が宿っているような神々しさも感じられました。

    巨木と雑記.リョウメンヒノキとは?

     子安神社の御神木である2本の大ヒノキは、 リョウメンヒノキ(両面檜)と呼ばれる変種です。 説明を笛吹市のウェブサイト [6] から抜粋。 笛吹市の鶯宿峠には「ナンジャモンジャの木」と呼ばれてきた、 樹種の分からない巨木がありました(2018年に倒伏)。 後にこの巨木の樹種を、植物学者の牧野富太郎博士がヒノキの変種であると解析。 葉の裏面にあるY字状の気孔帯が白くなく、 表面と判別が難しい状態になっているそうです。 このため博士はリョウメンヒノキと命名されたとのこと。 子安神社の大ヒノキも同様の変種らしい。 気になる人は、新しい落ち葉などから確かめてみてください。