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    日影のトチノキ

    巨木の写真

    撮影日:2019.03.31 【01】山梨で最大級の大トチ、失った東側側幹の跡が痛々しいが巨体は健在だ 日影のトチノキ-01
    【02】 日影のトチノキ-02
    【03】 日影のトチノキ-03
    【04】 日影のトチノキ-04
    【05】 日影のトチノキ-05
    【06】 日影のトチノキ-06
    【07】 日影のトチノキ-07
    【08】 日影のトチノキ-08
    【09】 日影のトチノキ-09
    【10】 日影のトチノキ-10
    【11】 日影のトチノキ-11
    【12】 日影のトチノキ-12
    【13】 日影のトチノキ-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 日影のトチノキ [1]
    樹種 トチノキ(栃)
    幹周 8.2m [1], 8.4m [2][3]
    樹高 30m [1][2][3]
    推定樹齢 300年以上 [2]
    特徴 双幹の樹形(以前は三又)
    保護指定 山梨県指定天然記念物
    所在地 山梨県北杜市須玉町日影
    所在施設 山林(公有地?)
    撮影日・状態 2019.03.31 : 東側の側幹を失ってから12年目、残る巨大な双幹は健在である
    アクセス
    中央自動車道・須玉ICから約17.5km(長坂ICからは約19km)
    電車 日野春駅から約19.5km
    参考情報 ■現地資料
     [1] 日影のトチノキ    :内容は上記の写真13を参照のこと
    ■公式ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:1988年度の調査記録
     [3] 北杜市ホームページ  :日影のトチノキの紹介あり
     [4] YouTube       :2011年の樹木医研修会にてトチノキ(投稿者:midorinet21)
    ■少遠景の記録
     [5] 山高神代桜      :北杜市内にある日本最古とされる大ザクラ
     [6] 根古屋神社の大ケヤキ :北杜市内にある県内最大級の大ケヤキ

    巨木と雑記

     山梨県内でも最大級のトチノキである日影の大トチ。 見頃を迎えたという山高神代桜 [5] のある、北杜市域を中心とした春の巨木巡りで訪れた期待の一本。 ちなみに大トチのある日影地区へのアクセス路、県道23号線沿いには根古屋神社の大ケヤキ [6] もあります。 道中での立寄りがお勧め。

     現在の日影の大トチは、南北に発達した双幹の樹形。 かつては東側に根本から発達した巨大な側幹を有する三又の樹形でした。 2007年7月の台風 [4] により東側の側幹を折損。 2009年には樹木医の主導により、損傷跡に網状の覆いの設置と、枯れ枝の剪定などが行われたそうです [4]。 大きな傷跡。土へ還ろうとしている側幹の残骸。 冬の色を留めた森は、痛みを感じる静寂に包まれていました。

     大トチは側幹を失ってから12年経つものの、主幹に残る双幹は健在。 今でも堂々たる立姿を誇示しています。 傷跡の隠れる西側から望む立姿は、目立つ損傷がなく、とても力強く美しい。 山神の御神木 [3] とされるに相応しい、畏怖を感じる格別の巨樹でした。