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    須賀神社のクス

    巨木の写真

    撮影日(2019.02.27) 【01】静岡市より西からは県内最大級の大クス.藤枝須賀神社の御神木. 須賀神社のクス-01
    【02】 須賀神社のクス-02
    【03】 須賀神社のクス-03
    【04】 須賀神社のクス-04
    【05】 須賀神社のクス-05
    【06】 須賀神社のクス-06
    【07】 須賀神社のクス-07
    【08】 須賀神社のクス-08
    【09】 須賀神社のクス-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 須賀神社のクス [1]
    樹種 クスノキ(楠)
    幹周 10.9m [1], 11.6m [2]
    樹高 23.7m [1], 23.0m [2]
    推定樹齢 500年 [1]
    特徴 太い根本と空洞の蓋
    保護指定 静岡県指定天然記念物
    所在地 静岡県藤枝市水守 17
    所在施設 須賀神社
    撮影日・状態 2019.02.27 : 主幹は空洞化しているが樹冠は大きい、樹勢はさほど衰退していないか
    アクセス
    東名高速・焼津ICから約3km(新東名・藤枝岡部ICからは約5km)
    電車 東海道本線・焼津駅から約5km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 須賀神社のクス    :内容は上記の写真09を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録
     [3] 藤枝宿        :地元の佐野石材が運営する東海道藤枝宿沿いの社寺など紹介するサイト
     [4] 応声教院       :菊川市にある法然上人に縁の古刹
    ■少遠景の記録
     [5] 藤井神社のクス    :藤枝市内、平塚地区、藤井神社の境内
     [6] 久遠の松       :藤枝市内、藤枝4丁目、大慶寺の境内
     [7] 月見里神社のクス   :藤枝市内、藤枝3丁目、月見里神社の境内

    巨木と雑記.大クス

     静岡市の西隣に位置する藤枝市。 東海道の宿場町(藤枝宿)として発展してきた歴史があり、静岡茶の代表的な産地のひとつ。 そして巨木が豊富な地域でもある。 2019年時点で私は7本の巨木を巡りました。 最初に訪れたのが、旧東海道に面した須賀神社。 御神木は藤岡市以西で県内最大級のクスノキです。 根周りは15メートル以上もありそうな圧巻の太さ。 主幹は空洞化しているものの、力強く重量感のある立姿で樹冠は広大です。 ずんぐりした樹形にもどこか愛嬌が感じられる。 東海道を行き交う多くの旅人たちを見守ってきた、素晴らしい姿の老巨樹です。

    巨木と雑記.須賀神社と全居寺

     須賀神社の祭神は須佐之男命。 創建年代は不詳で、慶長10年(1605)に再建されたそうです。 少なくとも400年以上の歴史がある神社。 隣接する全居寺は、元和3年(1617)の創建。 神宮寺として神社も管理してきたのでしょうか。 境内の西に建つ観音堂はお寺よりも起源が古く、 東海道中膝栗毛でも紹介される場所のひとつ、鐙ヶ淵に関係があるとされます。 [3]

     鐙ヶ淵は昔、この社寺の近くにあった淵で、 葉梨川の流路が水守中央公園のあたりまで大きく蛇行していたところ。 その形(U字型)から馬具の鐙に例えられた名称です。 昔、鐙ヶ淵には柳の大木があり、そこで身投げをする人が多くいたそう。 この話を聞いた浄土宗開祖の法然上人は、 切り倒した柳の大木で観音菩薩像を彫られて供養。 その観音像を祀っているのが境内東に建つ観音堂です。 法然上人は承安5年(1175)に静岡県菊川市の応声教院に訪れているので、 近い年代のことなのかも。 [3][4]

     鐙ヶ淵と全居寺観音堂のことを知ったのは帰宅後。 再訪する機会があれば観音堂への参拝と、鐙ヶ淵の痕跡がありそうな水守中央公園を散策してみたい。 藤枝市内の旧東海道沿いには社寺が豊富。 御神木として数多くの巨木との出会いもあります。 社寺巡りが好きな人にも藤枝市は楽しいところでしょう。