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中屋敷熊野神社のケヤキ
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 中屋敷熊野神社のケヤキ[2] |
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樹種 | ケヤキ(欅) | |||
幹周 | 15.15m[1]、15.5[2] | |||
樹高 | 18.18m[1]、40m[2] | |||
推定樹齢 | 1000年以上[1] | |||
特徴 | 2株の巨大なケヤキ(片株はほぼ枯死) | |||
保護指定 | 不明(市や県の天然記念物でない) | |||
所在地 | 長野県東御市滋野中屋敷 | |||
所在施設 | 熊野神社 | |||
撮影日・状態 | 2017.09.27 : 東西に並ぶ2株.道路側の東株は枯死、西株は空洞があるが樹勢は良い. | |||
アクセス | ||||
車 | ■小諸IC(上信越道) 距離:約4km 経由:県道79-市道(原口交差点を左折) | |||
電車 | ■滋野駅(しなの鉄道線) 距離:約1.7km 経由:徒歩で約25分(県道94を北上、牧家交差点付近から市道を経由) | |||
参考情報 | ■図書 [1]大日本老樹名木誌 :著者・本多静六、出版年・大正2年(「国立国会図書館DC」より参照) ■Web [2]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年2000) | |||
近辺の巨木 | 宮ノ入のカヤ:東御市内、当ケヤキからは約5km.県内最大級の見事な大カヤ. 黒槐の木 :東御市内、当ケヤキからは約4km.県内最大級のエンジュ.近くに道の駅・みまき. |
巨木と雑記1.大ケヤキの感想
環境省の巨樹巨木データベース[2]にて、長野県で最大の幹周を持つケヤキ。 それが東御市にある「中屋敷熊野神社のケヤキ」で、幹周は15.5m。 長野県の東信地方で登山・観光・巨木巡りをする際は、必ず訪れておきたい1本でした。 上信越道に接した中屋敷は、田畑とぶどう園に囲まれた集落。 その中心にある熊野神社に、この大ケヤキは立っています。 この大ケヤキの特徴は東西に並ぶ2株。 幹周はこの2株を合わせて計ったものらしいので、1株の幹周は約8~9mほどなのでしょう。 東側の株は、ほぼ根元の表皮だけとなった残骸で、上は屋根で覆われています。 内側が黒くなっているのは、落雷か火災が原因なのか。 完全な枯死状態かと思えばそうでもなく、この古株の南側には、幹周3~4mほどの幹が伸びていました。 集落の外からも見える背の高い大きな樹冠は、西側の株が作っているもの。 幹の一部が空洞化していますが、樹高は30m以上はあり、枝葉も大いに繁茂。樹勢は良さそうな様子です。 損傷の少ない北側から眺める姿は、実に健全で雄大なもの。 東側の株も存在感が強く、見応え十分の大ケヤキでした。 ちなみに、熊野神社には駐車場はなく、周囲は民家に囲まれています(出入口が多い)。 このため、路肩駐車するなら集落の少し外側、田畑やぶとう園が多い場所が安全です。
巨木と雑記2.大日本老樹名木誌の大ケヤキ
見事な威容を示す、並び立つ幹周9m近い大ケヤキ(片株は残骸と若木)。 県や市の天然記念物に未指定なのが不思議です。 これほどの巨木、何か伝承がありそうなもの。 色々と調べた結果、大日本老樹名木誌[1]に記録があることが分かりました。 熊野神社や集落の歴史についてはよく分かりません。 大正2年(1913年)に刊行された大日本老樹名木誌[1]は、林学博士である本多静六氏が、 著名な巨木1500本を記録した貴重なもの。 この誌に記録のある119本のケヤキのうち、幹周が最大のものとして筆頭に挙げられました。 幹周は現在の値と同等でも、樹高は約18.2m(1間は約1.818m)と以外にも低い。 掲載されている写真には、屋根を被った根元だけの東株が写っていました。 少なくとも100年以上前から、東株は大きく損傷していた。 また、この誌には伝承も記されていました。 それによると、天明(1781~1789)以前において、 枝張り50間四方(約90.9平方m)の大きさを持つ巨木であったとか。 東株が健全だった頃の雄姿を見てみたいものです。 【 大日本老樹名木誌の情報 】 ページ :241ページ目 巨木番号:952(952~1070がケヤキ) 名称 :西中屋敷ノ大欅 所在地 :長野県小県郡滋野村西中屋敷(熊野神社・境内) 周囲 :5丈(地上5尺) 樹高 :10間 樹齢 :1000余年
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