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立石寺の山内と大イチョウ
巨木の写真
立石寺と巨木の基本情報
巨木の名前 | 山寺の大イチョウ [1] |
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樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 9.6m [1], 7.2m [9] | |||
樹高 | 30m [1][9] | |||
推定樹齢 | 1100余年 [2] | |||
特徴 | 欠いた主幹上部と太い根本 | |||
保護指定 | 山形市指定天然記念物 | |||
所在地 | 山形県山形市大字山寺 | |||
所在施設 | 宝珠山立石寺 | |||
撮影日・状態 | 2019.10.03 : 主幹を地上4m付近から欠損しているが樹勢は良い.側幹と下枝が大いに繁茂している. | |||
アクセス | ||||
車 | 山形自動車道・山形北ICから約8.5km(山寺駐車場まで) | |||
電車 | 仙山線・山寺駅から約500m(根本中堂の正面参道前まで) | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 山寺の大イチョウ :内容は上記の巨木の写真03を参照 [2] 日枝神社 :内容は上記の巨木の写真13を参照 [3] 国指定名勝史跡・山寺 :内容は下記の写真01-02を参照 [4] 山寺立石寺と根本中堂 :内容は下記の写真01-03を参照 [5] 山寺立石寺案内マップ :内容は下記の写真01-04を参照 [6] 開山堂と五大堂 :内容は下記の写真02-03を参照 [7] 修行の岩場 :内容は下記の写真02-09を参照 [8] 奥之院と大佛殿 :内容は下記の写真02-11を参照 ■公式ウェブサイト [9] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録 [10] 宝珠山立石寺 :立石寺の公式サイト ■少遠景の記録 [11] 巨木・津金沢の大スギ :津金沢地区の熊野神社にある山形市で最大級のスギ |
巨木と雑記.宝珠山立石寺
山形県を代表する名刹の一つ、山寺こと宝珠山立石寺。 俳聖の松尾芭蕉が「閑さや-岩にしみ入-蝉の聲」の句を絶唱したところとしても有名です。 1000年以上の歴史を刻む天台宗の古刹で、貞観2年(860)に慈覚大師による開山。 険しい岩山に開かれた山岳修験の大道場で、 最盛期は寺坊の数が300余り、修行者が1000余人を数えたそうです。 山岳霊場に相応しい神寂びた景観の広大な山内は、国指定の史跡名勝。 岩峰の断崖、奇岩怪石、大木の多い豊かな自然林に包まれた荘厳な堂塔。 絶景と神秘を求めて全国から数多くの参拝者が訪れています。 [2][3][4][10]
巨木と雑記.立石寺の山内(根本中堂から石段の参道)
以下、立石寺の山内の様子を大イチョウを含めて簡単にご紹介。 麓にある参道入口の先に建つのは、本堂である根本中堂です。 延文元年(1356)に山形城主の斯波兼頼による再建で、国指定重要文化財。 ブナ材の仏教建築では日本最古級とされます。 堂内には慈覚大師の作とされる薬師如来像が安置され、 開山のときに比叡山より分けられた不滅の法灯が輝いています。 [4][10] 根本中堂から西へ続く参道。 途中に大イチョウの立つ日枝神社、宝物殿、念仏堂、鐘楼と続いた先に山門。 ここが奥之院へ続く1000余段の石段の入口です。 なお参拝順路の出口は山門から西側、抜苦門を潜り本坊の前を通り、 大きな神楽岩の横に続く石段を下っていきます。 [5]
大イチョウについて。 遠目にした姿は、広大な樹冠と繁茂した下枝から覗く太い根本。 相当な巨樹に拝観できることが期待できました。 根本まで接近して驚いたのは、主幹上部が4メートル上付近から欠損していたこと。 それでも樹勢が良いため、発達した複数の側幹と下枝の多さから、 主幹の欠損はさほど目立ちません。 主幹は昭和47年9月の台風で折れてしまったとか。 数十年の歳月を乗り越えて、最盛期の姿を取り戻そうとしている見事な大イチョウ。 立石寺を開山した慈覚大師のお手植えとも伝わる御神木です。[1][2] 大イチョウの傍らには2つの歌碑。俳人であり小説家の高浜虚子と息子の年尾のもの。 彼らも俳聖の芭蕉が訪れた地で大いに感化されたことでしょう。 そして大イチョウの樹下でも句を詠んだ。 今でも大イチョウの側には茶屋があり、大樹の足元は涼風が心地良い憩いの場です。[2] 高浜虚子の句「いてふの根-床几斜めに-茶屋涼し」 高浜年尾の句「我もまた-銀杏の下に-涼しくて」
巨木と雑記.立石寺の山内(奥之院)
長い石段の登り切った先には、深山幽谷に開かれた奥之院を囲む大伽藍。 その入口には、嘉永元年(1848)に再建された立派な仁王門が立っています。 仁王門から左に見える百丈岩の頂上である岩峰には、慈覚大師を祀る開山堂と納経堂。 岩峰に建つ古堂は山寺を象徴する素晴らしい景色の一つです。 奥に建つ五大明王を祀る五大堂は、山内随一の展望台。 蔵王山へ続く山並みや、麓の立谷川沿いに続く門前町を見渡すことが出来ます。 奥之院伽藍の東側には釈迦ヶ峰と呼ばれる岩峰と断崖。 険しい岩場は小堂や岩窟のある修行場。 山内でもひときわ目を引く景観でした。 修行者以外の一般の立入は許されていません。 仁王門から奥には、観明院、性相院、金乗院、中性院と塔頭が続き、 最奥に大佛殿と如法堂から成る奥之院が建っています。 如法堂には慈覚大師が所持していた釈迦如来と多宝如来像が安置。 大佛殿には像高5メートルの金色の阿弥陀如来像が安置されています。 訪れたのは早朝のため、門扉が閉まっていて拝観できなかった…。 山寺には好天の紅葉が美しい時期に再訪したいと考えています。
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