巨木TOP / 山形 / 津金澤の大スギ
津金澤の大スギ
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 津金澤の大スギ | 樹種 | スギ(杉) | |
---|---|---|---|---|
幹周/樹高 | 10.3m / 33m | 推定樹齢 | 1000年 | |
保護指定 | 山形県指定天然記念物 | 所在地 | 山形県山形市津金沢(熊野神社) | |
撮影日/天候 | 2016.10.22 / 晴 : 主幹を4本の側幹が囲む.樹勢は良い.根元より地上3.3m付近が太い. | |||
アクセス | ||||
車 | ■東北中央自動車道・山形上山IC:約4.7km | |||
電車 | ■JR山形線・蔵王駅 :約1.6km | |||
備考 | 集落の中から熊野神社へ至る道は少し狭いので通行に注意。 神社の入口の手前に、車3台分ほどの駐車スペースがある。 根元のアップの写真が複数あるが、柵の内側へは立入っていない。 凄味のある姿の大杉は、切ると神罰が下ると崇められた御神木の方割れ。 | |||
近辺の観光 |
霞城公園(地図リンク):山形城跡を整備した公園.博物館や美術館も併設され見所が多い. 宝珠山・立石寺 :岩峰に拓かれた古刹.山寺の名で有名な景勝地でもある. 蔵王ロープウェイ :蔵王連峰の西山麓、蔵王温泉スキー場のロープウェイ.樹氷の景色が有名. |
|||
近辺の巨木 | 楯の大イチョウ |
巨木の地図
巨木と雑記
JR蔵王駅から東に直線で約600m、山形市の南部に位置する郊外の地域。
津金沢の集落を見下ろす丘陵の上には熊野神社が鎮座。この社の御神木が「津金澤の大スギ」です。
津金澤の大スギは県内でも最大級の堂々たる大スギ。
直幹で背が高く、ほぼ単幹なので、凄まじい重量感があります。
そして個性ある立姿。
根本付近から立ち昇り、主幹を囲むる4本の側幹。これらにはウラスギ特有の形が見られます。
幹全体は、根本より地上3m付近の方が太い。
これは複数の側幹があることにも因りますが、南側は1本の太い幹のように固まり、
体内に何かを宿しているような、巨大な膨らみとなっています。
個性ある威容の素晴らしい大スギです。
大スギの4本の側幹は、東西に2本ずつ、北に2本ずつ。
北側の1本は健全ですが、他は上部が失われています。少なくとも10年以上前には失われていたようです。
主幹と側幹の1本は、枝葉の繁茂の具合は良く、また全体的に幹には大きな損傷は無く、樹勢は良好の様子。
後日に写真を編集していると、嬉しい発見がありました。幹の一部には、小さな気根がありました(北側の側幹の一部)。
最後に大スギの伝承について。かつて熊野神社の境内には2本の大スギ、雄杉と雌杉が立っていたそうです。
弘化年間(1844~1847)の頃になると、雄杉が伐採されてしまいます。
すると、同時期に集落に疫病が蔓延。人々は神木を伐採した天罰が下ったのだと恐れました。
その後の弘化2年、集落の人々は碑を建て雄杉を供養。
熊野神社の社殿の向って左側に立つ社には、大杉大明神の碑が安置されています。
今、境内に残っているのは雌杉。雄杉は雌杉の西南に立っていたそうです。
社殿の正面に並び立つ2本の大スギ。さぞ荘厳な眺めだったことでしょう。
山形TOP | △TOP | 前へ戻る |