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    津金澤の大スギ

    巨木の写真

    津金澤の大スギ(2016.10.22) 【01】北側①:個性ある立姿の大スギ.主幹を4本の側幹が囲む. 津金澤の大スギ01
    【02】北側② 津金澤の大スギ02
    【03】北側③ 津金澤の大スギ03
    【04】北側④ 津金澤の大スギ04
    【05】北側⑤ 津金澤の大スギ05
    【06】北側⑥ 津金澤の大スギ06
    【07】東側 津金澤の大スギ07
    【08】南側① 津金澤の大スギ08
    【09】南側② 津金澤の大スギ09
    【10】南側③ 津金澤の大スギ10
    【11】南側④ 津金澤の大スギ11
    【12】南側⑤ 津金澤の大スギ12
    【13】南側⑥ 津金澤の大スギ13
    熊野神社の様子(2016.10.22) 【01】入口:参道の入口からは大スギの姿は見えない.周囲は墓地. 津金澤の大スギ01
    【02】参道① 津金澤の大スギ02
    【03】参道② 津金澤の大スギ03
    【04】社殿 津金澤の大スギ04
    【05】大スギ 津金澤の大スギ05

    巨木の詳細情報

    巨木の名前 津金澤の大スギ 樹種 スギ(杉)
    幹周/樹高 10.3m / 33m 推定樹齢 1000年
    保護指定 山形県指定天然記念物 所在地 山形県山形市津金沢(熊野神社)
    撮影日/天候 2016.10.22 / 晴 : 主幹を4本の側幹が囲む.樹勢は良い.根元より地上3.3m付近が太い.
    アクセス
    ■東北中央自動車道・山形上山IC:約4.7km
    電車 ■JR山形線・蔵王駅      :約1.6km
    備考 集落の中から熊野神社へ至る道は少し狭いので通行に注意。 神社の入口の手前に、車3台分ほどの駐車スペースがある。 根元のアップの写真が複数あるが、柵の内側へは立入っていない。 凄味のある姿の大杉は、切ると神罰が下ると崇められた御神木の方割れ。
    近辺の観光 霞城公園(地図リンク):山形城跡を整備した公園.博物館や美術館も併設され見所が多い.
    宝珠山・立石寺    :岩峰に拓かれた古刹.山寺の名で有名な景勝地でもある.
    蔵王ロープウェイ   :蔵王連峰の西山麓、蔵王温泉スキー場のロープウェイ.樹氷の景色が有名.
    近辺の巨木 楯の大イチョウ

    巨木の地図

    巨木と雑記

     JR蔵王駅から東に直線で約600m、山形市の南部に位置する郊外の地域。 津金沢の集落を見下ろす丘陵の上には熊野神社が鎮座。この社の御神木が「津金澤の大スギ」です。

     津金澤の大スギは県内でも最大級の堂々たる大スギ。 直幹で背が高く、ほぼ単幹なので、凄まじい重量感があります。 そして個性ある立姿。 根本付近から立ち昇り、主幹を囲むる4本の側幹。これらにはウラスギ特有の形が見られます。 幹全体は、根本より地上3m付近の方が太い。 これは複数の側幹があることにも因りますが、南側は1本の太い幹のように固まり、 体内に何かを宿しているような、巨大な膨らみとなっています。 個性ある威容の素晴らしい大スギです。

     大スギの4本の側幹は、東西に2本ずつ、北に2本ずつ。 北側の1本は健全ですが、他は上部が失われています。少なくとも10年以上前には失われていたようです。 主幹と側幹の1本は、枝葉の繁茂の具合は良く、また全体的に幹には大きな損傷は無く、樹勢は良好の様子。 後日に写真を編集していると、嬉しい発見がありました。幹の一部には、小さな気根がありました(北側の側幹の一部)。

     最後に大スギの伝承について。かつて熊野神社の境内には2本の大スギ、雄杉と雌杉が立っていたそうです。 弘化年間(1844~1847)の頃になると、雄杉が伐採されてしまいます。 すると、同時期に集落に疫病が蔓延。人々は神木を伐採した天罰が下ったのだと恐れました。 その後の弘化2年、集落の人々は碑を建て雄杉を供養。 熊野神社の社殿の向って左側に立つ社には、大杉大明神の碑が安置されています。 今、境内に残っているのは雌杉。雄杉は雌杉の西南に立っていたそうです。 社殿の正面に並び立つ2本の大スギ。さぞ荘厳な眺めだったことでしょう。