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    祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ

    巨木の写真

    祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ(2017.06.10) 【01】境内の奥地、本堂の南東側に立つ2本のカヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ01
    【02】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ02
    【03】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ03
    【04】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ04
    【05】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ05
    【06】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ06
    【07】カヤ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ07
    【08】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ08
    【09】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ09
    【10】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ10
    【11】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ11
    【12】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ12
    【13】コウヤマキ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ13
    祇劫寺の境内(2017.06.10) 【01】本堂の手前にある境内図.マキやカヤへは境内を迂回して進む. 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ01
    【02】山門 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ02
    【03】参道 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ03
    【04】ウラジロガシ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ04
    【05】イチイ 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ05
    【06】境内南 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ06
    【07】池 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ07
    【08】墓碑 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ08
    【09】墓碑 祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ09

    巨木の詳細

    名称 樹種 幹周 (m) 樹高 (m) 樹齢 (年) 天然記念物
    祇劫寺のコウヤマキ [1] 高野槇 5.02 [4] 29.0 [4] 不明 国・指定
    祇劫寺のマルミガヤ [1] 5.15 [2][4] 20.0 [2][4] 不明 県・指定
    祇劫寺のウラジロガシ [1] 裏白樫 3.15 [4] 20.0 [3][4] 360> [3] 市・指定
    撮影日・状況 2017.06.10: コウヤマキと2本のカヤは樹勢良し.
    アクセス
    所在 所在地:宮城県大崎市田尻大貫宿上屋敷
    施設 :大貫山・祇劫寺(臨済宗妙心寺派)
    地図
    ■古川IC(東北自動車道)
      距離:約19.2km
      経由:国道47-国道4-市道-県道1-県道15-県道29
    電車 ■田尻駅(JR東北本線)
      距離:約6.8km
      経由:路線バスの沿線外、タクシーや自転車(輪行)の利用
    参考情報 ■現地資料
    [1]立札・コウヤマキ   :名前・天然記念物指定・などの表記
    [2]立札・マルミガヤ   :名前・天然記念物指定・幹周・樹高などの表記
    [3]立札・ウラジロガシ  :名前・天然記念物指定・樹高・由緒などの表記
    ■Web
    [4]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年1988)
    [5]涌谷町(公式)    :大崎市の隣町、祇劫寺は境界に近い.涌谷伊達氏の居城があった地.
    [6]伊達定宗(wiki) :祇劫寺の歴史の参考情報として閲覧
    近辺の巨木 長久寺のまるみがや:県内最大級のカヤ、長久寺までは約18km離れている

    巨木と雑記1.祇劫寺

     祇劫寺があるのは大崎市の東、涌谷町と接する田尻の地域。 加護坊山の北麓に開かれた禅宗の古刹です。 山林に囲まれた静謐な境内には、神寂びた雰囲気のカヤとコウヤマキの古木が立っています。

     祇劫寺の開山と縁の人物について。 開山は京都妙心寺の僧であった金嶺和尚との伝承。 詳しい年代は不明ですが、伊達定宗の菩提寺であることから、 17世紀前半までには開山されたのでしょう。 定宗は伊達氏の重臣である亘理氏の19代当主で、後に伊達称を許された涌谷伊達氏の初代。 祇劫寺の本堂には、定宗と奥方の木造が安置されいるそうです。 墓は境内の西にある墓地の一角。 ちなみに2代の重宗は、仙台藩のお家騒動(伊達騒動)で、 藩政を仕切っていた伊達宗勝と対立する主要人物。[5・6]

    巨木と雑記2.カヤの巨木

     本堂の南東側に並び立つ2本の大カヤ。 2本が一体となった樹冠はかなりの大きさで 「長久寺のまるみがや」 に近い見事なものでした。枝の繁茂の具合から見て、樹勢は良好な様子。 東側に立つカヤの方が大きく、地上2.5m付近から双幹となっています。 この二対のカヤには、境内の中でも特に超然とした雰囲気が感じられました。

     ちなみに「マルミガヤ」の由来となった丸みを帯びた実は確認できませんでした。 実を結ぶには時期が早かったのでしょうか。種は地面に確認できました。

    巨木と雑記3.コウヤマキの巨木

     本堂の背後に立つコウヤマキ。樹冠は鋭角な円錐形。 幹は地上3m付近で双幹となり、根元近くまで垂れた多数の下枝で覆われているのが特徴的。 外観は庭園の主役を務めるに相応しい、端整で風雅なもの。 枝下から見上げる姿は、幽玄であり一種の凄みを感じさせるもの。その対比を面白く感じました。

     このコウヤマキは国指定の天然記念物。 確かに見事な立姿ですが、この大きさのコウヤマキは各地にも多いはず。 国天たる希少性は立地にもあるのでしょう。 コウヤマキの自生地の分布は、主に福島県から九州にかけての山地とされます。 北限にあるコウヤマキの巨木としての価値も大きいのです。