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祇劫寺のコウヤマキ&マルミガヤ
巨木の写真
巨木の詳細
名称 | 樹種 | 幹周 (m) | 樹高 (m) | 樹齢 (年) | 天然記念物 |
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祇劫寺のコウヤマキ [1] | 高野槇 | 5.02 [4] | 29.0 [4] | 不明 | 国・指定 |
祇劫寺のマルミガヤ [1] | 榧 | 5.15 [2][4] | 20.0 [2][4] | 不明 | 県・指定 |
祇劫寺のウラジロガシ [1] | 裏白樫 | 3.15 [4] | 20.0 [3][4] | 360> [3] | 市・指定 |
撮影日・状況 | 2017.06.10: コウヤマキと2本のカヤは樹勢良し. | |||
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アクセス | ||||
所在 | 所在地:宮城県大崎市田尻大貫宿上屋敷 施設 :大貫山・祇劫寺(臨済宗妙心寺派) | |||
地図 |
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車 | ■古川IC(東北自動車道) 距離:約19.2km 経由:国道47-国道4-市道-県道1-県道15-県道29 | |||
電車 | ■田尻駅(JR東北本線) 距離:約6.8km 経由:路線バスの沿線外、タクシーや自転車(輪行)の利用 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1]立札・コウヤマキ :名前・天然記念物指定・などの表記 [2]立札・マルミガヤ :名前・天然記念物指定・幹周・樹高などの表記 [3]立札・ウラジロガシ :名前・天然記念物指定・樹高・由緒などの表記 ■Web [4]巨樹巨木林データベース:幹周と樹高を引用(調査年1988) [5]涌谷町(公式) :大崎市の隣町、祇劫寺は境界に近い.涌谷伊達氏の居城があった地. [6]伊達定宗(wiki) :祇劫寺の歴史の参考情報として閲覧 | |||
近辺の巨木 | 長久寺のまるみがや:県内最大級のカヤ、長久寺までは約18km離れている |
巨木と雑記1.祇劫寺
祇劫寺があるのは大崎市の東、涌谷町と接する田尻の地域。 加護坊山の北麓に開かれた禅宗の古刹です。 山林に囲まれた静謐な境内には、神寂びた雰囲気のカヤとコウヤマキの古木が立っています。 祇劫寺の開山と縁の人物について。 開山は京都妙心寺の僧であった金嶺和尚との伝承。 詳しい年代は不明ですが、伊達定宗の菩提寺であることから、 17世紀前半までには開山されたのでしょう。 定宗は伊達氏の重臣である亘理氏の19代当主で、後に伊達称を許された涌谷伊達氏の初代。 祇劫寺の本堂には、定宗と奥方の木造が安置されいるそうです。 墓は境内の西にある墓地の一角。 ちなみに2代の重宗は、仙台藩のお家騒動(伊達騒動)で、 藩政を仕切っていた伊達宗勝と対立する主要人物。[5・6]
巨木と雑記2.カヤの巨木
本堂の南東側に並び立つ2本の大カヤ。 2本が一体となった樹冠はかなりの大きさで 「長久寺のまるみがや」 に近い見事なものでした。枝の繁茂の具合から見て、樹勢は良好な様子。 東側に立つカヤの方が大きく、地上2.5m付近から双幹となっています。 この二対のカヤには、境内の中でも特に超然とした雰囲気が感じられました。 ちなみに「マルミガヤ」の由来となった丸みを帯びた実は確認できませんでした。 実を結ぶには時期が早かったのでしょうか。種は地面に確認できました。
巨木と雑記3.コウヤマキの巨木
本堂の背後に立つコウヤマキ。樹冠は鋭角な円錐形。 幹は地上3m付近で双幹となり、根元近くまで垂れた多数の下枝で覆われているのが特徴的。 外観は庭園の主役を務めるに相応しい、端整で風雅なもの。 枝下から見上げる姿は、幽玄であり一種の凄みを感じさせるもの。その対比を面白く感じました。 このコウヤマキは国指定の天然記念物。 確かに見事な立姿ですが、この大きさのコウヤマキは各地にも多いはず。 国天たる希少性は立地にもあるのでしょう。 コウヤマキの自生地の分布は、主に福島県から九州にかけての山地とされます。 北限にあるコウヤマキの巨木としての価値も大きいのです。
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