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小桧の千年クロベ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 小桧の千年クロベ[1] |
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樹種 | クロベ(黒檜) | |||
幹周 | 10m[1] | |||
樹高 | 22m[1] | |||
推定樹齢 | 1000年[1] | |||
特徴 | 空洞があり直幹でなく横枝が発達 | |||
保護指定 | 未指定(保護対策が計画中?) | |||
所在地 | 宮城県宮城県栗原市(花山本沢) | |||
所在施設 | 栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域 | |||
撮影日・状態 | 2017.06.09 : ブナの原生林に中に立つ.空洞がある割には樹勢が良い. | |||
アクセス | ||||
車 | ■若柳金成IC(東北自動車道) 距離:約37km 経由:県道4-国道457-県道42-市道 | |||
電車 | ■くりこま高原駅(JR秋田新幹線・東北新幹線) 距離:約41km 経由:世界谷地は路線バスの圏外.タクシーかレンタカーの利用. | |||
備考 | ■登山道 世界谷地原生花園の入口から約2時間、山中の詳は「登山記録」を参照 | |||
引用情報 | [1]巨樹巨木林データベース:2005年の全国巨樹・巨木林の会による調査情報 | |||
近辺の観光 |
ぎゅぎゅっとくりはら :栗原市の公式の観光ポータルサイト.ググっとぐんまに近い響きに親近感. 栗駒レストハウス :栗駒山の登山口、いわかがみ平にある施設.東栗駒経由の登頂で約2時間. 駒の湯温泉 :岩手宮城内陸地震で源泉が埋没したが、現在は営業を再開している. 山脈ハウス :レストランと温泉.鮎の定食が美味であった.浴場は少し狭い. さくらの湯 :荒砥沢ダム湖の近くにある宿泊施設.食事と入浴のみの利用も可. 湯浜温泉・三浦旅館 :湯浜コース登山口の宿.千年クロベまで約2時間. |
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近辺の巨木 | (探索中…) |
巨木と雑記
東北地方の中央を、青森県から栃木県の北部(那須岳の付近)まで縦断する奥羽山脈。
宮城県の最北部には、その主脈の一座である端正な姿の栗駒山が聳えています。
美しい山容と展望から登山者に人気の山。また南麓に広がる世界谷地原生花園と呼ばれる広大な湿地は、
高山植物の宝庫として観光客にも人気です。
栗駒山の山麓を覆う豊かな原生林の中から、日本一の幹周を持つとされるクロベ、小桧の千年クロベをご紹介。
千年クロベは栗駒山の南麓、ブナが占める濃い原生林の中。
ここへ通じる道は、かつて栗駒山の南麓を通り、秋田県へ通じる重要な街道であった、羽後岐街道。
現在も一部が山道としても残っており、東に世界谷地(大地森コース)、西に湯浜温泉(湯浜コース)を繋いでいます。
山麓の羽後岐街道の中間地点から南、小桧沢沿いに続く廃道となった林道を進むと、ブナ林の中に点在するクロベの大木たち。
この中に隠れた最大の巨木こそが、千年クロベなのです。
(山中の詳細は
「登山記録」
を参照)
ブナの原生林の茂みの中、千年クロベの少し手前(十数メートル)にも、見事なクロベの巨木が1本。
幹周約7mの大クロベで、千年クロベと間違えてしまう人が居るのも頷ける立派な姿。
幹は中腹まで1本にまとまり、そこから複数の大枝に分散。
下枝に複数の枯枝があり、根本に空洞がありますが、大きな樹勢の衰えは感じませんでした。
根元の空洞は幹を貫通しているので、眺める角度によっは、2本の巨大な足を開いて立っているようにも見えます。
私には、足(根本)を交互に構え、腰(幹)を軽く曲げて、しなやかなに腕(大枝)を舞わせる、そんな立姿に艶を感じました。
野趣や迫力では千年クロベに軍配が上がりますが、全体的な形の良さでは、この大クロベか。
山中を2時間ほど歩く、千年クロベに至る道のり。その道中の甲斐は十分にある、素晴らしい姿の巨木でした。
近くに見劣りしない大クロベが立っているのも有り難い。
千年クロベは約4mほどの高さから、4本の大きな支幹に分散。
横に突き出た太い1本が、この巨木の個性を増長させています。
幹には根本から中腹まで大きな空洞があり、いくつかの大枝は折損していますが、その損傷の割には樹勢が良い(損傷は落雷の影響もあるらしい)。
空洞を新たな組織で覆わんとする生命力を感じました。
雄大な根本から、揺らめく巨大な炎のように立ち昇る姿は大迫力。そして悠久の風雪と生存競争を越えてきた生命の重みと荘厳さ。やはり巨木は美しいものです。
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