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安倍文殊菩薩堂参道の杉並木
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 安倍文殊菩薩堂参道の杉並木 [2] |
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樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | 5.00m [3], 5.12m [4] | |||
樹高 | 35.0m [2][3], 28.0m [4] | |||
推定樹齢 | 450年 [2][3][4] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、湾曲した枝 (最大の杉) | |||
保護指定 | 田村市指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県田村市船引町文珠上 | |||
所在施設 | 安倍文殊菩薩堂 | |||
撮影日・状態 | 2023.03.31 : 入口の杉は根本の損傷範囲が大きい、御堂前の最大の杉は樹勢良好 | |||
アクセス | ||||
車 | 磐越道・船引三春ICから約4km | |||
電車 | 磐越東線・船引駅から約4km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 安部文殊菩薩堂の絵馬と算額:内容は下記雑記の写真03を参照 [2] 安部文殊菩薩堂参道の杉並木:内容は上記巨木の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [3] 田村市ホームページ :安部文殊菩薩堂の情報あり [4] 福島県公式サイト :森林環境税の関連ページ、県中央区の巨木のページに紹介あり [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [6] 熊野大権現堂の杉と藤 :田村市、ウラスギのような荒ぶる大枝と巻き付いた藤、凄味ある姿 [7] 山田の天王桜 :田村市、御堂の傍らにたつ枝垂桜、中々によい景観 [8] 広瀬宇佐神社の神木 :田村市、滝根町の地区、境内はスギ大木に包まれている [9] 三春滝桜 :田村郡三春町、日本三大桜の一本、桜の女王たる風格と美しさ |
巨木と雑記
船引駅のある田村市の市街中心部から、西にそびえる標高527mほどの文珠山。 ここは安部文殊菩薩堂の開かれた霊場です。 参道は北側の公園に面して入口があり、御堂まで約350mほど続いている。 参道は大木の多い杉並木に包まれた荘厳な景観です。 同じく大木に包まれた広瀬宇佐神社 [8] とあわせて、 田村市を代表する巨木スポットでしょう。 なお、杉並木で最大のものは、 御堂の石段手前にそびえ立っているもの。 湾曲した枝が多く、広瀬宇佐神社の御神木と似た雰囲気があります。
おわりに安部文殊菩薩堂の由緒について [1][2][3] 。当地の文殊信仰の起源は平安時代の天喜元年 (1053)。 陸奥国の中央 (岩手県あたり) を支配した安倍頼時。 その第二子の貞任により、文殊菩薩を祀ったのがはじまりとされるそうです。 後に安倍氏の子孫により文珠山に伝えられる。 江戸時代、三春城主を務めた秋田氏なども安倍氏の子孫らしく、当山に寄進があったそうです。 江戸時代の当地では和算の勉学が流行。 学問の仏様でもある文殊菩薩が篤く信仰され、当山も栄えたようです。 参道杉並木の大木は、江戸時代に熱心な信徒が植えたとのこと。 奉納された算額の中には巨大なものがあるという。 それは明治10年 (1877)、最上流和算家の佐久間庸軒の門下生たちが奉納した算額。 大きさは縦幅91cm、横幅540cmもあるそうです。見てみたい。
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