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和田大仏のサワラ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 和田大仏のサワラ (仮称) |
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樹種 | サワラ(椹) | |||
幹周 | 4.80m / 3.70m [2] | |||
樹高 | 37.0m / 34.0m [2] | |||
推定樹齢 | 300年以上 [2] | |||
特徴 | 参道を左右に囲む2本、左株の幹は扁平な形 | |||
保護指定 | 須賀川市指定史跡内の立地 | |||
所在地 | 福島県須賀川市和田大仏 | |||
所在施設 | 和田大仏及び横穴古墳群 | |||
撮影日・状態 | 2021.04.03 : 2本のサワラとも樹勢は良い様子、参道左側のサワラは背後のイチョウに圧迫されている | |||
アクセス | ||||
車 | 東北自動車道・須賀川ICから約6km(鏡石スマートICからは約7km) | |||
電車 | JR東北本線・須賀川駅から約6km(JR水郡線・川東駅からは約2km) | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 和田大仏及び横穴古墳群:内容は以下写真02を参照のこと ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) [3] 人里の巨木たち :当巨木の樹種をサワラと判定 ■少遠景の記録 [4] 護真寺のサクラ :須賀川市内で特にお勧めの桜、近くに横田陣屋の御殿桜もある |
巨木と雑記.和田大仏及び横穴古墳群
水郡線の川東駅から阿武隈川の対岸(右岸)、 岩盤の大きな露頭部にある史跡が、和田大仏及び横穴古墳群です。 岸壁には大きな大日如来像を中心とした磨崖仏群。 まるで山奥に拓かれた古の修験場といった雰囲気。 参道の左右にそびえる見事な2本の大サワラが、この霊場をより神さびた景観にしています。 なおサワラは参道右側の方が太く背が高い。 左側は扁平な幹と太い下枝のある個性ある姿です。 この付近一帯は古墳時代に、岩背国の中心地であったと考えられ、 数多くの古墳が点在している地域。 この横穴墓群は数十基からなり、阿武隈川流域を中心に支配していた豪族の墓と考えられるそうです。 磨崖仏群は後の鎌倉時代に彫り込まれたとされ、 中央には像高約3.6m大日如来(阿弥陀如来の説あり)。 伝説では弘法大師の御手彫り。 像の胸部が抉れているのは、母乳の出を祈願した人たちが削り取ったからとされます。 以下、磨崖仏と横穴墓群の様子です。[1]
巨木と雑記.ヒノキではなくサワラ
この和田大仏の門番である2柱、当初はヒノキだと思っていました。 巨樹巨木林DB [2] で登録済みの情報でも樹種はヒノキとある(2021年4月時点)。 しかし、どうやらサワラであるらしい。 私にとって巨木巡りのバイブルといえるウェブサイト、 人里の巨木たち [3] では樹種をサワラと判定しています。 この管理人さんの高い見識ならば間違いない。 姿形がよく似たヒノキとサワラの判別方法について。 確実なのは葉の形状での判別です。 まずは葉の輪郭。 ヒノキは先端が丸く、サワラは尖っている(スギほど尖細ではない)。 次に裏面の白い気孔帯の形。 ヒノキはY字型に似て、サワラはX型かハの字型に似ている。 中には判別し難い個体もあるかもしれませんが…。 (※以下参考画像は和田大仏のサワラではない)
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