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八幡神社のスギ(夫婦スギ)
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 夫婦スギ [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 7.50m [1][5], 6.50m [4] | |||
樹高 | 30.0m [1][5] | |||
推定樹齢 | 800年 [1][5] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹 | |||
保護指定 | 相馬市指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県相馬市坪田字涼ヶ岡 | |||
所在施設 | 涼ヶ岡八幡神社 | |||
撮影日・状態 | 2021.10.11 : 樹勢は良い様子、根本の真上を通る参道が樹勢に影響を与えそう | |||
アクセス | ||||
車 | 常磐道・相馬ICから約3㎞、県道に面したところに駐車場あり | |||
電車 | JR相馬駅から約4㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 夫婦スギ :内容は上記の写真01を参照 [2] 掲題案内図 :内容は下記の写真01と写真04を参照 [3] 国指定重要文化財 :内容は下記の写真05を参照 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) [5] 八幡神社ホームページ :当巨木と本殿の天井絵の紹介も含む ■少遠景の記録 [6] 中村神社の親子スギ :相馬市、中村城跡にある相馬の氏神、妙見中村神社の御神木 [7] 鹿島神社のモチノキ :相馬市、東北地方では珍しい暖地性の樹種の大木 |
巨木と雑記.涼ヶ岡八幡神社
大木が林立する社叢に、重要文化財の社殿の数々が並ぶ。 御神木は相馬地方でも有数の大スギ。 妙見中村神社と並び、当地方でも特に参拝したかった古社です。 相馬中村藩主である相馬氏からの崇敬篤く、多くの社殿が寄進。 本社殿 (拝殿-幣殿-本殿) と随神門を含む7棟が、国の重要文化財に指定されています。 本社殿の内部は、とても美しい彩色と装飾が凝らされているらしく、 鳳凰と二対の龍を描いた天井画もあるという。 その華美さから相馬日光とも呼称されていたそうです。 [3][5]
神社由緒について。 元は大同年間 (806-809) に創立された、 仁徳天皇 (応神天皇の御子) を祀る神社であったという。 その後、建武年間 (1334-1336) に白河城主の結城宗弘により、 応神天皇を主祭神とする八幡宮が創建。 仁徳天皇は境内社の若宮八幡宮にて合祀。 江戸期には相馬中村藩主の相馬氏より崇敬。 元禄8年 (1695)に5代藩主の昌胤による寄進、社殿の建立と境内整備。 当時からの貴重な社殿を多く残し、現在に至るそうです。 [3][5] 御神木の大スギについて。 真っ直ぐで背の高い単幹。 あまり先細りせずに立ち昇っていく、力強い立姿をしています。 下枝も繁茂させ樹勢は良い。 この見事な大スギには、夫婦スギという呼称があります。 参道を挟んですぐ西隣にも、立派な伴侶が並び立っていた。 悲劇が起きたのは平成14年 (2002) のこと。 10月の台風により倒壊、失われてしまったそうです。 独り身になった大スギ。 空を掴む西に延びた大枝が、どこか所在なさ気に見えるのでした。
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