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中村神社の親子スギ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 中村神社の親子スギ [2][4][5] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 8.50m [4] | |||
樹高 | 46.0m [4] | |||
推定樹齢 | 600年 [5] | |||
特徴 | 南北に並ぶ2本 | |||
保護指定 | 市指定天然記念物、福島県緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県相馬市中村北町 | |||
所在施設 | 相馬中村神社 | |||
撮影日・状態 | 2021.10.10 : 樹勢良好な様子、北株は上部が北側に傾いている (支柱のあり) | |||
アクセス | ||||
車 | 常磐道・相馬ICから約3㎞、大きな駐車場が中村城跡の東二ノ丸にある | |||
電車 | JR相馬駅から約2㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 相馬中村神社の歴史 :内容は以下境内の写真04を参照 [2] 中村神社の親子スギ :内容は以下境内の写真05を参照 [3] 中村城跡 :内容は以下境内の写真08を参照 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) [5] 相馬市ホームページ :中村城と相馬中村神社の情報あり [6] 相馬市観光協会 :中村城と松川浦の情報あり ■少遠景の記録 [7] 八幡神社のスギ :相馬市、境内に御神木以外にも大スギが複数、重要文化財の建物も多い [8] 鹿島神社のモチノキ :相馬市、東北地方では珍しい暖地性の樹種の大木 |
巨木と雑記.中村城と相馬中村神社
相馬市の市街中心部にある中村城跡は、相馬中村藩を統治した相馬氏の主城。 約23ヘクタールの範囲が県の史跡に指定。 天神山と呼ばれた岩盤の台地に、 幾重もの郭・濠・土塁などの遺構が、よい状態で保存されています。 今では馬陵公園としてもキレイに整備。 素人目にも見事な堅城で、本丸は見晴らしも良いところです。 [3][5] 本丸から西二ノ丸を挟んで隣にあるのが妙見郭。 この高台に鎮座しているのが相馬中村神社です。 代々の相馬家の氏神であり、 当地方の総鎮守として崇拝されてきた古社。 じつに厳かで神さびた空気の境内で、立派な社殿 (拝殿-幣殿-本殿) は国の重要文化財。 そして御神木は、浜通りでも最大級のスギ巨木ときた。 城好きにも巨木好きにも嬉しい、お勧めできる相馬の名所です。 [1][5]
中村神社について。 主祭神は妙見菩薩こと天之御中主神。 社伝によれば、承平年間 (931~937) に平将門が、 下総国 (千葉県) に妙見宮を建てたことに始まる。 後に子孫で奥州相馬氏の始祖となる師常が、下総の相馬郡に妙見宮を建立。 奥州藤原氏との合戦では戦功を挙げ、現相馬地方にあたる陸奥国行方郡を所領に得る。 元亨3年 (1323)、6代目の重胤になってから相馬氏は、 鎌倉と下総の流山から行方郡へ移り、妙見宮も遷座。 相馬氏は正慶元年 (1332年) に小高城へ、 慶長16年 (1611) に中村城へ、居城を移す際にも妙見宮を遷座。 現在の社殿は寛永20年(1643)、18代藩主の義胤による建立。[1][5] 親子スギについて。 風格ある良い立姿の大スギです。 名前が示すとおり、南北に寄り添う二対の株立ち。 北側の細い方の株が子の見立て。 根本は連理して一体感があり、親株から生えた側幹、本当の親子のようにも見えてくる。 なお、北株には大きな支柱が2本。 根本付近だけ見ていると気になりませんが、 上部が北側に傾いているのを憂慮して設置したようです。
巨木と雑記.松川浦の文字島
最後に近くの景勝地について。 中村城内からは海が見えます (上記境内の写真09)。 ここは海に近い、宇多川の扇状地に面した地域。 中村城の濠の水は宇多川を利用したものでした。 河口には日本百景に数えられ、福島で唯一の潟湖とされる松川浦があります。 お勧めの場所が潟湖中央部の西岸、文字島を間近に眺められるところ。 宮城県の松島に似たような景観があります。 潟湖と太平洋を一望できる、鵜ノ尾岬と併せて立寄ってみてください。 [6]
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