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長沢のサクラ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 長沢のサクラ [1] |
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樹種 | エドヒガン(江戸彼岸) | |||
幹周 | 6.4m [1] | |||
樹高 | 14m [1] | |||
推定樹齢 | 400年以上 [1] | |||
特徴 | 太い根本と近くに立つ3本の桜の若木 | |||
保護指定 | 二本松市指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県二本松市太田長沢 | |||
所在施設 | 私有地(農耕地) | |||
撮影日・状態 | 2019.04.17 : 根本に空洞と主幹の北側上部を欠損しているが健全な枝は多い.着生木(霞桜?)あり. | |||
アクセス | ||||
車 | 東北自動車道・二本松ICから約15.5km、駐車場なし(2019年4月時点) | |||
電車 | JR東北本線・二本松駅からタクシー利用で約14km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 現地解説板 :桜の北側の柵沿いに設置、大きさ・樹形・樹齢・歴史など記載 ■公式ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース :登録不明(2020年2月時点で未登録か?) [3] 木のぬくもり・森のぬくもり:樹木と野草の詳細な情報が豊富、カスミザクラ(霞桜)の特徴を引用 ■少遠景の記録(巨木) [4] 木幡の大スギ(二本松市) :近辺の巨木、木幡神社の御神木の大杉 [5] 中島の地蔵桜(二本松市) :近辺の巨木、美しい枝垂桜で水田に姿が映る [6] 矢木のカヤ(宮城県) :大崎市にあるカスミザクラが着生しているカヤの巨木 |
巨木と雑記.着生している木はカスミザクラか?
長沢のサクラには別の桜の木が着生しています。 位置は主幹の北側上部の損傷個所。 横筋の多いエドヒガンとは違う木肌の状態から、一見するとヤマザクラのようですが、 冬芽の形状を鑑みるに、どうやらカスミザクラであるらしい。 ヤマザクラの冬芽は、芽鱗(芽を包む複数の鱗状の小片)の先端が外側に向かって少し開くが、 カスミザクラはぴったりと閉じた状態。 判別する情報源として植物の情報が豊富なサイト「木のぬくもり・森のぬくもり」[3] を参考にさせていただきました。
巨木と雑記.長沢のサクラは二本松市の隠れた名桜
ネット上に情報の少なかった長沢のサクラ(以降は大桜)。 その存在を知ったのは最近でした。 訪れてみて想像以上の素晴らしい立姿をした大桜であることに感激。 周囲は谷戸状の奥まったところにある農耕地の風景。 貫禄ある大桜を主人に、手前には娘のようなエドヒガンの若木が3本、隣には寂びたツバキの木。 この実に風雅な景観を、心ゆくまで眺めていたい。 立去り難い気分になってしまいました。 この貴重な静けさが損なわれないよう、有名になって欲しくないかもです。 この大桜はかなりの老木と見える貫禄ある立姿。 特に南側や西側から見上げた姿には感じ入りました。 肥大した根本から立ち昇る幹は、桜の樹種ではかなりの太さ。 傷跡は根本に空洞、主幹上部や一部の大枝の欠損など。 さほど目立つ状態ではなく、老木の風格をより際立たせているとも見えます。 健全な枝は多く樹冠は広いため、樹勢はさほど衰えていない様子でした。 主幹の北側にはカスミザクラらしき着生木。 桜に桜が着生しているのは初めて目にしました。 野鳥の落とした奇蹟かな、春に2度咲く大桜。 晩春の新緑の梢には、白いぼんぼりのような花笠がぶら下がるのでしょう。 見てみたいものです。 ちなみに、私が訪れたことのあるカスミザクラが着生した巨木には、 宮城県大崎市の矢木のカヤ [6] があります。 こちらは、咲いたときの写真がネット上(個人ブログなど)に散見されるので、 気になる人は検索してみてください。
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