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  • 巨木TOP / 福島 / 岩角山の寺叢

    岩角山の寺叢

    巨木の写真

    撮影日:2021.04.02 【01】鳥居スギ(仮称):毘沙門堂の前へ続く石段、両側にそびえる2本の大スギ 岩角山の寺叢-01
    【02】鳥居スギ 岩角山の寺叢-02
    【03】鳥居スギ 岩角山の寺叢-03
    【04】アスナロ 岩角山の寺叢-04
    【05】アスナロ 岩角山の寺叢-05
    【06】雷神風神 岩角山の寺叢-06
    【07】雷神風神 岩角山の寺叢-07
    【08】雷神風神 岩角山の寺叢-08
    【09】大スギ群 岩角山の寺叢-09
    【10】大スギ群 岩角山の寺叢-10
    【11】大岩のケヤキ 岩角山の寺叢-11
    【12】大岩のケヤキ 岩角山の寺叢-12
    【13】大岩のケヤキ 岩角山の寺叢-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 巨杉 雷神風神 [1]
    樹種 スギ(杉)
    幹周 不明 ( 約6.0m前後 )
    樹高 不明 ( 約30m前後 )
    推定樹齢 800年 [1]
    特徴 背の高い真っ直ぐな単幹
    保護指定 福島県の名勝および天然記念物の指定地
    所在地 福島県本宮市和田東屋口
    所在施設 和田山常光院岩角寺(岩角山)
    撮影日・状態 2021.04.02 : 樹勢良し、岩窟弁天の背後の尾根上に立っている、両側にも大スギ
    アクセス
    東北自動車道・本宮ICから約11km(二本松ICからは約9km)
    電車 JR本宮駅から約7km(二本松駅からは約9km)
    バス JR本宮駅から市営の休日周遊バスを利用し岩角寺までアクセス可
    参考情報 ■現地資料
     [1] 巨杉雷神風神     :内容は上記の巨木の写真06を参照
     [2] 岩角山の全容     :内容は下記の境内の写真02を参照
     [3] 岩角山の案内図    :内容は下記の境内の写真03を参照
    ■外部ウェブサイト
     [4] 巨樹巨木林データベース:アスナロの登録あり(1988年度の調査記録)、幹周5.3m、樹高32m
     [5] 岩角山岩角寺公式サイト:由緒、御朱印、境内参拝などの紹介あり
     [6] 本宮市公式サイト   :市内観光や休日周遊バスなどの情報あり
    ■少遠景の記録
     [7] 芹沢のサクラ     :二本松市内、近場の大桜(約2km以内)
     [8] 塩ノ崎の大ザクラ   :本宮市内、県内有数の大桜

    巨木と雑記.岩角山岩角寺

     岩角山は本宮市の北東端にある標高337メートルの山。 市内を代表する天台宗の古刹、岩角寺(和田山常光院)が開かれた霊場です。 比叡山延暦寺の直末寺で、仁寿元年(851)に第三代天台座主も務めた、 慈覚大師(円仁)による開創。 全山は花崗岩の巨岩奇岩と大木に包まれた、まさに幽谷の仙境たる景観。 ここは俗世から離れた霊験あらたかな修行場とされてきました。 山内の大岩には西国三十三観音、種々の菩薩・天王・天神など、 808体もの仏が刻まれています。[2][5]

     岩角山の参拝は素晴らしいものです。 霊山らしい清浄なる空気の中、御堂と巨岩に顕れた仏様たちを巡拝。 スギやケヤキの巨木も多く、奥之院の先には安達太良山と吾妻連峰の眺めが素晴らしい展望台もあります。 以下、山内の様子です。

    cm-岩角山岩角寺-01 【01】灯篭門:境内の入口付近、参道石段にある石灯篭のような意匠の石門。 この先の左手に本堂があり、右手にアスナロ巨木の立つ中庭、正面に毘沙門堂へ続く石段。
    【02】解説板 cm-岩角山岩角寺-02
    【03】案内図 cm-岩角山岩角寺-03
    【04】西国三十三観音 cm-岩角山岩角寺-04
    【05】毘沙門堂 cm-岩角山岩角寺-05
    【06】岩窟弁天 cm-岩角山岩角寺-06
    【07】岩窟弁天 cm-岩角山岩角寺-07
    【08】大岩の参拝路 cm-岩角山岩角寺-08
    【09】落ちない石 cm-岩角山岩角寺-09
    【10】落ちない石 cm-岩角山岩角寺-10
    【11】那智観音堂 cm-岩角山岩角寺-11
    【12】天の岩戸 cm-岩角山岩角寺-12
    【13】胎内くぐり cm-岩角山岩角寺-13
    【14】胎内くぐり cm-岩角山岩角寺-14
    【15】展望台 cm-岩角山岩角寺-15
    【16】展望台 cm-岩角山岩角寺-16
    【17】奥の院 cm-岩角山岩角寺-17

    巨木と雑記.岩角山の参拝路

     山内の参拝路は地図上に示したものと案内図(写真03)を参照ください。 時計回りに進んで西国三十三観音を巡拝していくのがお勧め。 私は全ての観音様を巡って写真を撮りました。 写真枚数が多いので、掲載するのは一例として第15番と第14番の観音様(写真04)とします。 なお、少し見逃しやすい位置にあるの観音様が、第13番、第24~26番、第32番。 本道ルート上から少し離れた位置にあります。巡拝を達成してみてください。

    巨木と雑記.岩角山の巨木

     スギとケヤキが目立つ岩角山の巨木たち。 その中で巨樹巨木林DB [4] に登録済なのは2本(2021年4月時点)。 心の池がある中庭に立つアスナロと、見逃してしまったエノキ。 アスナロは4本の株立ちで幹周5.3m、樹高32m。 エノキは幹周4.70m、樹高29mとあります。

     参拝路で最初に出会う大スギが、毘沙門堂へ続く石段両脇に立つ2本。 注連縄で繋げられた門柱のような景観から、勝手に鳥居スギと命名しました。 東側のスギの方が太い2本の株立ち。 西側のスギの側には、大黒堂と西国三十三観音の第2番があります。

     山内で最大のスギと見られるのが、岩窟弁天の背後の尾根上に立つもの。 幹周は約6.0m前後の印象。 根本には2つの祠と雷神・風神との名札。 これは単木の名前ではなく、すぐ左隣に立つ一回り細い大スギとの連名なのでしょう。 岩尾根に根差した力強い根本、凛と天高くそびえる神々しい幹。 天の神霊の名を冠されたのも頷ける、素晴らしい二柱です。 なお、この先の参拝路にも複数の大スギが。 落ちない石と畳石の近くに並び立っています。

     大スギの雷神風神と共に、山内で特に印象に残った巨木は、 奥之院と展望台との間にあるケヤキ。 特に大きなケヤキではありません。 それでも、3つの大岩が重なった場所に根差した姿が面白い。 大岩の間には胎内くぐりと呼ばれる空間があり、ケヤキの太い根が導くように伸びている。 厳かな案内地蔵の彫られた胎内くぐりとは雰囲気の違う、 強い生命力を感じさせてくれる霊窟です。