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田村神社の景勝桜
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 景勝の桜 [4][6] |
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樹種 | エドヒガン (江戸彼岸) | |||
幹周 | 4.36m (実測) | |||
樹高 | 不明 (15.0m前後) | |||
推定樹齢 | 400年 [4] | |||
特徴 | 単幹、傾いて立ち昇る幹 | |||
保護指定 | 郡山市指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県郡山市田村町山中字本郷 | |||
所在施設 | 田村神社 | |||
撮影日・状態 | 2023.04.01 : 開化状況は満開から散り始め、樹勢は良い様子、昨年に市の天然記念物に指定された | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・須賀川ICから約9㎞ | |||
電車 | JR水郡線・磐城守山駅から1㎞以内 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 旧大元明王堂絵図 :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照 [2] 田村神社 :解説板、内容は下記雑記の写真03を参照 [3] 田村神社本殿・脇社々殿:解説板、内容は下記雑記の写真08を参照 [4] 景勝の桜 :解説板、内容は上記巨木の写真09を参照 [5] 薬師桜 :解説板、内容は下記雑記の写真13を参照 ■外部ウェブサイト [6] 郡山市ホームページ :当桜と田村神社の情報あり [7] 巨樹巨木林データベース:当巨木は未登録 (2023年4月時点) ■少遠景の記録 [8] 弥明の桜 :郡山市、近い位置にある巨木の桜、広く大きな花笠も見事 |
巨木と雑記
磐城守山駅から北に約1㎞。 国道49号線と谷田川に挟まれた丘の上。守山地区の鎮守である 田村神社 [2][3][6] が鎮座しています。創建は平安時代とされる古社。 境内には多くの桜が植栽されていて、 国道に面した東参道の入口付近には「薬師桜」と呼ばれる大木あります。 そして境内で特に大きな桜は、荘厳な社殿の背後そびえる「景勝の桜」です。 上杉景勝が植えたとの伝承 [4] による命名。 背が高く凛々しい立姿で、社殿と重なる様が神々しく映ります。 田村神社は桜抜きにしても参拝したい神社でした。 まず立地が面白い。 谷田川が削った急峻な段丘上、 城塞が築かれるようなところです。 表参道の石段にも注目。 つなぎ目の無い部分があることから、 岩盤を削り出して石段としているようです。 岩山の砦みたい。 石段の先には神仏習合の名残である仁王門。 その先には大太鼓の吊るされた山門のような神楽殿。 最奥には荘厳な拝殿と本殿。 拝殿の向拝に彫られた彫刻が見事です。 以下、境内の様子です。
おわりに神社由緒について [2][3][6] 。創建は平安時代初期の大同年間 (806-810) 。 神仏習合の時代、本尊とする大元帥明王の名前を称する寺院でした。 寺院の名残、仁王門に掲げられた額には鎮守山の号。 復元した境内図 [1] を見るに、往時は複数の末寺や僧坊を従える大寺院であったようです。 そんな田村神社には、数多くの社宝が残っているという。 元禄2年 (1689) には松尾芭蕉と弟子の曽良が当社に参拝。 曽良の日記に見学した社宝のことが記されているそうです。 本殿は江戸時代初期の建築で市の文化財。 その内部、本尊の入る厨子は室町時代の作とされ、県の文化財に指定されています。
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