巨木TOP / 福島 / 糠田堂ノ脇乳銀杏
糠田堂ノ脇乳銀杏
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 糠田堂ノ脇乳銀杏 [1] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 9.70m [1], 9.95m [2], 8.00m [3] | |||
樹高 | 30.0m [1], 26.0m [2], 25.0m [3] | |||
推定樹齢 | 450年 [1], 400年 [3] | |||
特徴 | 下枝の多さ、北側に複数の株立ち | |||
保護指定 | 市指定天然記念物、福島県緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県伊達市月舘町糠田字堂ノ脇 | |||
所在施設 | 私有地 (道路と農地に面した) | |||
撮影日・状態 | 2022.04.12 : 樹勢に特に変化なし、落葉時なので姿の印象が大きく変わる、枝数が多い 2021.10.11 : 樹勢は良い様子、下枝が多く遠くからは主幹の根本付近まで隠れていた | |||
アクセス | ||||
車 | 東北自動車道・福島松川スマートICから約20㎞ | |||
電車 | JR福島駅から約22㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 糠田堂ノ脇乳銀杏 :内容は上記の写真09を参照 ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) [3] 伊達市ホームページ :当巨木の情報あり [4] つきだてイズム :月舘町地区の観光情報 ■少遠景の記録 [5] 古谷ノ入のアズマヒガン桜:同じ月舘町内にある伊達市内で最大とみられるエドヒガン |
巨木と雑記
伊達市の旧月舘町にあるこの大イチョウ、 中通りの北部地域でも特に注目していた一本でした。 福島県で最大級のイチョウであり、太い主幹を誇示。 気根が多く枝ぶりに個性もある、見事な巨樹です。 特に東側の根本から見仰ぐ樹容には感嘆たるものがありました。 なお、拝観時に注意することがあります。 近くに電気柵が設置されている場合あり。 当日、建物や田畑に接したしたすぐ南側に張られていました。 接近しないようにご注意を。 地名でもある「堂ノ脇」は、当地にあった古刹に由来がありそう。 ここには月舘町で最古とされる寺院、月花山中福寺があったそうです。 建立は鎌倉時代の嘉禎年間 (1235-1238)。 後の室町時代になると無住となり衰退。 元亀3年 (1572)、近くの糠田字杉内に建立された岳林寺 (現存) が、 檀徒を引き継いだそうです。 [1][4] この大イチョウは中福寺が廃寺となる時代、境内に植えられたもののようです。 月舘の地で仏教伝導の先駆となった古刹。 その御堂は失われても、見事な巨樹となった大イチョウが、在りし記憶を伝え続けています。 「乳」という名が付く通り、子育ての信仰もあった神木。 気根が多いことから、母乳の出を祈願されていたそうです。
福島TOP | △TOP | 前へ戻る |