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那須温泉神社のミズナラ
巨木の写真









巨木の基本情報
巨木の名前 | 御神木 "生きる" [1][2][3] |
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樹種 | ミズナラ (水楢) | |||
幹周 | 4.00m [1] | |||
樹高 | 14.0m [1] | |||
推定樹齢 | 800年 [1][3] | |||
特徴 | 単幹、横枝、少しの傾き | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 栃木県那須郡那須町湯本 | |||
所在施設 | 那須温泉神社 | |||
撮影日・状態 | 2015.10.10 : 主幹上部の大枝を欠損しているが樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・那須ICから約13km | |||
電車 | JR東北本線・黒磯駅から約17km | |||
バス | 黒磯駅西口から関東自動車の那須線を利用、那須湯本温泉で下車後すぐ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 御神木「生きる」 :内容は上記巨木の写真04を参照 [2] 境内案内図 :内容は下記雑記、那須温泉神社の写真02を参照 [3] 那須温泉神社の由緒 :内容は下記雑記、那須温泉神社の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [4] 那須温泉神社ホームページ:神社由緒と境内について参考 [5] 那須町の文化遺産 :殺生石について参考 [6] ウィキペディア :玉藻前について [7] 巨樹巨木林データベース :当巨木は未登録 (2024年時点) ■少遠景の記録 [8] 那須岳の登山記録 :峠の茶屋駐車場から往復、紅葉が見事 (2015年10月) |
巨木と雑記.那須温泉神社
那須町の北西部、福島県境にまたがる那須岳 [8] 。茶臼岳とも呼ばれ、山頂に溶岩ドームの火口を持つ、那須火山群の盟主です。 その麓、湯本に鎮座する大社が那須温泉神社 [3] [4] 。社伝によると当地に温泉が拓かれた古代 (7世紀頃) の創建。 延喜式神明帳に記載のある式内社であり、 那須郡に80社を数える温泉神社の総社です。 境内東側には、山の温泉地らしい火山ガスが漂う谷間。 その最奥に、伝説の大妖怪にまつわる殺生石 (後述) があり、多くの観光客も訪れます。 那須温泉神社は弓の名手である武将、那須与一からも崇敬された神社。 境内中央に建つ三之鳥居は、与一の寄進とされるもので、その右手に御神木が根差しています。 樹種は県北の山間部らしいミズナラ。 長い風雪に耐えてきた、しなやかで力強い佇まい。 付けられた「生きる」という名前が感慨深い。 巨木はいつだって、生きるための哲学、その根っこを大きな体で示してくれます。









巨木と雑記.殺生石
那須温泉神社から東の谷間にあるのが、 火山ガス漂う荒地に開かれた殺生石園地です。 生物を拒絶する、硫黄で白濁した岩石が覆う谷間。 無数の地蔵からは、念仏の合唱が聞こえてきそう。 まさに賽の河原のような景観を楽しめます。 なお、ガスの濃度が高いときは、立入禁止となるのでご注意を。 荒涼たる谷間の奥にあるのが、何やら怪しげな雰囲気の岩。 この殺生石 [5] にまつわる、九尾の狐という妖怪の伝説について。 その妖狐は平安時代、玉藻前 [6] という美女に化け、宮中に入り鳥羽上皇の寵愛を得た。 やがて行動が過ぎて怪しまれ、陰陽師に正体が看破されて逃亡。 当地に追い詰められ討たれると、毒気を放つ岩に化身。 近づく人や動物の命を奪い続け、殺生石と呼ばれるようになる。 時代は下って室町の頃。 会津の源翁和尚の法力により、遂に殺生石は砕かれ、破片は各地へ飛散した。 以上のような伝説です。 様々な創作物の元ネタになった尻尾の多い民。 破片を集めると復活しちゃう?





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