鵤木の一本スギ
巨木の写真
撮影日:2022.08.17
【01】街道の標木として植えられた古木、現在も遠くから目立つ存在
巨木の基本情報
巨木の名前 |
鵤木の一本スギ [1][2] |
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樹種 |
スギ (杉) |
幹周 |
5.90m [2][3] |
樹高 |
23.0m [2][3] |
推定樹齢 |
600年 [1], 650年 [2] |
特徴 |
地上付近から3本の幹に分岐 |
保護指定 |
足利市指定天然記念物 |
所在地 |
栃木県足利市鵤木町 |
所在施設 |
鵤木児童公園 |
撮影日・状態 |
2022.08.17 : 幹先端の梢部分は白骨化、下枝が多い、現在の樹高は10mくらいか、根本には立入れない
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アクセス |
車 |
北関東道・足利ICから約7㎞
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電車 |
JR足利駅から約4㎞、東武足利市駅 (伊勢崎・日光・きぬがわ・りょうもう) から約5㎞
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参考情報 |
■現地解説板
[1] 鵤木の一本スギ :内容は下記雑記の写真01を参照
■外部ウェブサイト
[2] 足利市ホームページ :当巨木の情報あり
[3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録)
■少遠景の記録
[4] 足利のフジ :あしかがフラワーパークのフジ、県内最大級の大フジが3株もある
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巨木と雑記
あしかがフラワーパーク [4] から西に約3㎞。
浄水場の近くに一本スギはあります。
根本は塚状の土盛りになっていて、何やら墳墓のようにも見える。
ここは古い街道筋にあたり、道標として植えられたと伝わるそうです
[1][2]
。一里塚などの標木にはよくエノキ (榎) が植えられていますが、スギとは珍しい。
また地名の鵤木 (いかるぎ) も珍しい。
由来は鳥の鵤か、または奈良の斑鳩と関係があるのか。
真相は分かりませんが興味深い。
鵤木の一本スギ。あまり大きなスギではありませんが、
存在感が強く遠くからも目立つ。
遺跡のような塚上に根差し、三又の幹を立ち昇らせる。
何度か落雷に遭った影響らしく、幹の先端は白骨化していて異様な感じ。
背は低くなっても、下枝をこんもりと茂らせている。
ずんぐりした樹冠はどこか愛嬌すら感じさせる。
県内でも特に個性的なスギのひとつではないでしょうか。
ちなみに樹齢は600年を経ているようには見えない。
世代更新をしているのかもしれません。
【01】解説板。昔はここから200mほど東、今は浄水場が建っているあたりにも大スギが一本あったらしい。