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    菅谷神社のスギ

    巨木の写真

    撮影日:2025.08.24 【01】地元の英雄である武将が創建した神社、御神木は嵐山町保護樹木の第1号 菅谷神社のスギ-01
    【02】 菅谷神社のスギ-02
    【03】 菅谷神社のスギ-03
    【04】 菅谷神社のスギ-04
    【05】 菅谷神社のスギ-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 菅谷神社のスギ (仮)
    樹種 スギ (杉)
    幹周 4.07m [3], 4.29m (実測)
    樹高 18.0m [3]
    推定樹齢 不明
    特徴 真っ直ぐな単幹、枝下の位置が高い
    保護指定 嵐山町保護樹木 (第1号)
    所在地 埼玉県比企郡嵐山町菅谷
    所在施設 菅谷神社
    撮影日・状態 2025.08.24 : 樹勢良好な様子、根本は壇状の土盛りで囲われている
    アクセス
    関越道・東松山ICから約6km、嵐山小川ICから約4km
    電車 東武東上線・武蔵嵐山駅から約700m
    参考情報 ■現地資料
     [1] 菅谷神社の由緒    :内容は下記雑記の写真02を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 嵐山町ホームページ  :地元で愛されている武将、畠山重忠公について参考
     [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [4] 重輪寺の大かや    :嵐山町、江戸初期創建の古刹、カヤは町指定天然記念物

    巨木と雑記

     嵐山町の国指定史跡の菅谷館 (城跡) から、国道と小学校を挟んで北に鎮座する菅谷神社 [1] 。菅谷館は、鎌倉幕府の有力御家人であった畠山重忠が築いた居館。 そして菅谷神社も、重忠が守護神として勧請したと伝わります (神社と菅谷館の詳細は後述)。 住宅地に囲まれた街中でも、豊かに茂る境内林と長い参道に、歴史の重みが感じられます。 また、本殿の傍らにそびえ立つスギの御神木は、嵐山町保護樹木の堂々たる第1号。 郷土の英雄たる武将が勧請した神社は、今でも街中の人々にとって誇らしく、 崇敬を集める存在でしょう。

    cm-菅谷神社-01 【01】菅谷神社の一之鳥居から続く長い参道。 現代は住宅地に囲まれているが、広い境内が確保され、豊かな緑に包まれている。
    【02】 cm-菅谷神社-02
    【03】 cm-菅谷神社-03
    【04】 cm-菅谷神社-04
    【05】 cm-菅谷神社-05



     菅谷神社 [1] の由緒について。この神社を創建した武将は畠山重忠 [2] 。出自は現在の埼玉県深谷市を拠点とした畠山氏であり、 源頼朝から信任厚い有力御家人でした。 治承・寿永の乱、いわゆる源平合戦では数々の武功を挙げ、 後に頼朝から与えられた菅谷の地に居館 (菅谷館) を築く。 そして建久元年 (1190) 頃、守護神として日吉大社から分霊を勧請して、 菅谷神社が創建されたと伝わります。 古くは日吉山王大権現と称し、明治時代には日枝神社と称されたそうです。

     おわりに国指定史跡の菅谷館について。 本丸を含む複数の郭、堀や土塁などの遺構がよく残っている。 加えて県立博物館も隣接しているので、興味のある人は訪れてみてください。 なお、城の主な遺構は、戦国時代に構築されたもの。 関東管領の山内上杉家や、末期には小田原北条氏の支城となった。 畠山重忠の時代の構造や、実際に館がどの位置に在ったかなどは、 不明であるそうです。