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    城峯山のトチノキ巨木群

    巨木の写真

    尾根側の斜面・トチノキAと他(2017.11.24) 【01】林道の南、尾根側の斜面には10本ほどのトチノキ巨木、その最大の個体 城峯山トチノキ巨木群A-01
    【02】トチノキA 城峯山トチノキ巨木群A-02
    【03】尾根側の斜面 城峯山トチノキ巨木群A-03
    【04】トチノキA 城峯山トチノキ巨木群A-04
    【05】トチノキA 城峯山トチノキ巨木群A-05
    【06】他のトチノキ 城峯山トチノキ巨木群A-06
    【07】他のトチノキ 城峯山トチノキ巨木群A-07
    【08】他のトチノキ 城峯山トチノキ巨木群A-08
    【09】他のトチノキ 城峯山トチノキ巨木群A-09
    北斜面・トチノキB(2017.11.24) 【01】林道の北、麓側の斜面に立つトチノキB.その奥にトチノキC. 城峯山トチノキ巨木群B-01
    【02】東側 城峯山トチノキ巨木群B-02
    【03】東側 城峯山トチノキ巨木群B-03
    【04】南側 城峯山トチノキ巨木群B-04
    【05】西側 城峯山トチノキ巨木群B-05
    北斜面・トチノキC(2017.11.24) 【01】林道の北、麓側斜面に立つトチノキ群で最大の個体、南側の姿 城峯山トチノキ巨木群C-01
    【02】南側 城峯山トチノキ巨木群C-02
    【03】林道 城峯山トチノキ巨木群C-03
    【04】東側 城峯山トチノキ巨木群C-04
    【05】東側 城峯山トチノキ巨木群C-05
    【06】北側 城峯山トチノキ巨木群C-06
    【07】北側 城峯山トチノキ巨木群C-07
    【08】北側 城峯山トチノキ巨木群C-08
    【09】北側 城峯山トチノキ巨木群C-09
    【10】北西側 城峯山トチノキ巨木群C-10
    【11】北西側 城峯山トチノキ巨木群C-11
    【12】西側 城峯山トチノキ巨木群C-12
    【13】西側 城峯山トチノキ巨木群C-13

    巨木の詳細

    巨木の名前 城峯山のトチノキ巨木群(仮)
    樹種 トチノキ(栃木)
    幹周 5.27m [1](トチノキC)
    樹高 不明
    推定樹齢 不明
    特徴 主幹は三又で背が高い(トチノキC)
    保護指定 不明
    所在地 埼玉県児玉郡神川町矢納
    所在施設 城峯山の東山麓(私有地)
    撮影日・状態 2017.11.24 : 約12本ほどのトチノキの巨木.最大の個体はトチノキC.樹勢良好な様子.
    アクセス
    ■花園IC(関越道)  :距離約38.7km(県道13号経由)
    ■本庄児玉IC(関越道):距離約28km(国道462号線経由)
    電車 ■本庄駅(JR高崎線) :城峯公園までバスで移動可(下車後に約7.3km歩く)
    バス ■神泉総合支所    :本庄駅から約45分、神川町の町内バスに乗換
    ■城峯公園      :神泉総合支所から約25分、その後林道を7.3kmほど歩く
    参考情報 ■書籍
    [1]埼玉巨樹紀行      :著者・大久根茂、発行・幹書房、ISBN4-902615-03-7
    ■Web
    [2]神川町観光協会     :神川パワースポット巡りのPDFにあるトチノキは当地のものだろうか?
    ■少遠景
    [3]登山記録・城峯山    :公開準備中(石間峠~山頂~天狗岩~将門の隠岩~城峯神社~鐘掛城跡)
    [4]巨木・金鑚神社の旗懸銀杏:神川町の古社、式内社であり江戸期には武蔵国二宮とも称された

    巨木と雑記.冬桜と巨木を求めて城峯山へ

     私にとって神川町といえば、まず二つの場所が思い浮かびます。一つは金鑚神社[4]。 埼玉の最北域にある山、御嶽山(343.4m)に鎮座する古社。 特徴的な社殿、特別天然記念物の鏡岩、展望の岩場、御神木のイチョウなど、見所はたくさん。 そして二つ目は城峯公園[2]。神流ダム湖の南、神山の中腹500メートルの高台にある公園。 ここは晩秋から初冬(12月上旬)まで咲く冬桜の名所です。

     2017年11月下旬。久しぶりに城峯公園で冬桜を見物したくなりました。 そのとき思い出したのが、公園の南に位置する城峯山に巨木があるらしいこと。 書籍・埼玉巨樹紀行[1]に、トチノキの巨木の群生地があると記されているのです。 これは好機。神川町で、冬桜、巨木、城峯山のハイキング[3]を併せて楽しむことに。結果として大満足でした。

    城峯公園冬桜 売店のある広場から中央通路の眺め.奥に神山. ここには過去に何度か訪れている.小さな花弁の可憐な冬桜は、冬の空気と景色に合う風雅さがある.
    城峯公園 城峯公園冬桜01
    城峯公園 城峯公園冬桜02
    城峯公園本殿 城峯公園冬桜03
    城峯公園 城峯公園冬桜04
    城峯公園 城峯公園冬桜05
    城峯山 城峯山01
    城峯山 城峯山02
    城峯山 城峯山03

    巨木と雑記.城峯山のトチノキ巨木群

     城峯山の東山麓、石間峠から東へ続く尾根の北側。 谷状の窪地になっている斜面に、トチノキの巨木群落がありました。 書籍・埼玉巨樹紀行[1]に記されている通りです。 写真に写っていないものも含めれば、約12本もの巨木を確認。 尾根の上部や植林のヒノキ林の中に、他にも隠れている大トチがあるかもしれません。

     写真で紹介するのは特に大きな個体の三本(ABC)。 林道から南、尾根側の斜面にはトチノキが多く、大トチAもここに立っています。 見た感じで幹周は5メートルほど、樹高は20メートルはありそう。 林道から北、麓側の斜面には2本の大トチ。 大トチAと同等のサイズの大トチB。そしてこの谷で最大の大トチCです。

     大トチCは、幹周6メートル、樹高は20メートルほどでしょうか。 特徴は中腹から三又となり伸び上がる主幹。 3本の合体木のようにも見えますが、 分岐する前の主幹はスマートに調和を感じる収束。1本の巨樹として見えます。 谷の他のトチとは異なる樹形と大きさ。 特にこの大トチの「顔」があると思われる、南側から見上げる姿には圧倒されました。 日陰から三又に立ち昇る白い木肌の巨樹は神々しい。 山中の3本に分かれる巨木には、山神が宿るという伝承を聞いた記憶が。 畏敬を感じる姿の大トチと素晴らしい群落でした。

     最後に注意事項を。 大トチAの立つ尾根側の斜面は、急斜面と灌木のため足元に注意して下さい。 大トチAの側までが安全。 大トチBCの周囲は、尾根側の斜面より急傾斜なので、油断すると滑落しそうなので慎重に。 そして当地は私有林[1]。無許可で入るのは良くないのですが…。 立入る際は自己責任で。ゴミを残さず、木々や斜面を荒らさないように行動してください。