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    善宗寺のクスノキ

    巨木の写真

    撮影日:2025.09.07 【01】旗本内藤家の歴代墓所を守るように大枝を広げるクスノキ 善宗寺のクスノキ-01
    【02】 善宗寺のクスノキ-02
    【03】 善宗寺のクスノキ-03
    【04】 善宗寺のクスノキ-04
    【05】 善宗寺のクスノキ-05
    【06】 善宗寺のクスノキ-06
    【07】 善宗寺のクスノキ-07
    【08】 善宗寺のクスノキ-08
    【09】 善宗寺のクスノキ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 善宗寺のクスノキ (仮)
    樹種 クスノキ (楠)
    幹周 不明 (直径約1.8m ⇒ 幹周約5.65m)
    樹高 不明 (20m以上)
    推定樹齢 不明
    特徴 単幹、地上高8m付近から4本の大枝に分岐
    保護指定 久喜市指定保存樹木 (菖蒲-10)
    所在地 善宗寺
    所在施設 埼玉県久喜市菖蒲町下栢間
    撮影日・状態 2025.09.07 : 樹勢良好な様子、旗本内藤家墓所に接した根本に育つシュロの若木を除去すべき
    アクセス
    圏央道・白岡菖蒲ICから約6km、桶川加納ICから約3km
    電車 JR桶川駅 (高崎線・湘南新宿線) から約6km
    バス 下栢間、桶川駅東口から朝日バスの菖蒲車庫・モラージュ菖蒲行きの路線
    参考情報 ■現地資料
     [1] 宝篋印塔および宝塔記碑:解説板、内容は下記雑記の写真03を参照
     [2] 旗本内藤家歴代の墓所 :解説板、内容は下記雑記の写真06を参照
    ■外部ウェブサイト
     [3] 久喜市ホームページ  :善宗寺、旗本内藤家、宝篋印塔、歴代墓所など参考
     [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木は未登録 (2025年9月時点)
    ■少遠景の記録
     [5] 幸福寺のサイカチ   :久喜市、旧菖蒲町、県内最大級のサイカチ、本多静六記念館も紹介
     [6] 菖蒲神明神社のクスノキ:久喜市、旧菖蒲町、豊かな社叢に包まれた境内、参道は500m以上と長い
     [7] 小林神社のクスノキ  :久喜市、旧菖蒲町、旧小林村の鎮守

    巨木と雑記

     広大な社叢を有する神明神社 [6] から南東、元荒川に接した浄土宗の古刹である善宗寺 [1] [2] [3] 。菖蒲領に5千石の知行地を有した旗本内藤家の菩提寺です。 天正18年 (1590)、徳川家康に従って関東入府した、初代の内藤正成により開かれた。 境内墓地の中央には、久喜市指定の史跡である旗本内藤家歴代の墓。 初代正成から10代までの当主と夫人、計22基の立派な宝篋印塔が並ぶ。 その傍らには、この荘厳な廟所を守るように、クスノキの巨木が大枝を広げている。 幹周は6mに迫りそうな市内最大の見事なクスノキ。 廟所が物語る歴史と静謐な雰囲気に相乗して、重厚で格調高い立姿として映ります。

    cm-善宗寺-01 【01】善宗寺の本堂。
    【02】 cm-善宗寺-02
    【03】 cm-善宗寺-03
    【04】 cm-善宗寺-04
    【05】 cm-善宗寺-05
    【06】 cm-善宗寺-06
    【07】 cm-善宗寺-07
    【08】 cm-善宗寺-08
    【09】 cm-善宗寺-09



     おわりに内藤正成と本堂手前の宝篋印塔について [1] [2] [3] 。旗本内藤家は三河以来の徳川氏の家臣。 初代正成は、家康の父広忠の代から仕え、 弓の名手であり数々の武功を挙げました。 後世に顕彰された徳川十六神将のひとり。 天正18年 (1590)、徳川家康に従って関東入府。 以後、幕末まで約280年間にわたり、菖蒲領に5千石の知行地を有しました。 なお、現在の栢間小学校付辺りが陣屋の跡地。

     嘉永3年 (1850) 銘の宝篋印塔について。 家老の斎藤為右衛門藤原保定の発願による建立。 隣に建つ宝塔記碑には、主君内藤家の安泰、領内安全、 天下泰平などを願って建立したことが記されているそうです。 また、宝篋印塔には数多くの人々の名前が刻まれています。 家老をはじめ、宝塔記碑を建立した陣屋詰用人の父子 (辻健左衛門源元重・辻好三郎源保晃)、割元 (村役人)、僧侶など14名。 として菖蒲領5村の名主、年寄、組頭、問屋、百姓なども合わせて、 144名が刻まれているそうです。 大勢の農民の願いも込めれていること、 旗本内藤家が領民に慕われていたことが伝わってきます。