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    小室氷川神社のスギ

    巨木の写真

    撮影日:2022.08.10 【01】小室氷川神社の御神木、本殿の背後にそびえ立つ 小室氷川神社のスギ-01
    【02】 小室氷川神社のスギ-02
    【03】 小室氷川神社のスギ-03
    【04】 小室氷川神社のスギ-04
    【05】 小室氷川神社のスギ-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 小室氷川神社のスギ (仮)
    樹種 スギ (杉)
    幹周 4.94m [3][4], 4.90m [5]
    樹高 26.5m [3][4], 40.0m [5]
    推定樹齢 不明
    特徴 真っ直ぐな単幹
    保護指定 伊奈町指定天然記念物
    所在地 埼玉県北足立郡伊奈町本町2丁目
    所在施設 氷川神社
    撮影日・状態 2022.08.10 : 主幹上部を欠損している、現在の樹高は25mくらいだろうか、根本の状態は良さそう
    アクセス
    東北道:久喜ICから約10㎞、蓮田スマートICから約5㎞
    圏央道:桶川加納ICから約8㎞、白岡菖蒲ICから約8㎞
    電車 伊奈線・志久駅から約1㎞、JR蓮田駅から約4㎞
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 氷川神社の由緒    :内容は下記雑記の写真04を参照
     [2] 氷川神社の社叢    :内容は下記雑記の写真05を参照
     [3] 町指定文化財・杉   :内容は下記雑記の写真06を参照
    ■外部ウェブサイト
     [4] 伊奈町ホームページ  :当巨木の情報あり、伊奈町の歴史についても参照
     [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [6] 小針神社のスギ    :伊奈町、旧小針村の総鎮守 (江戸時代は小針郷四ヵ村)

    巨木と雑記

     伊奈町の市街中心部にある鎮守の杜、小室氷川神社。 当地は江戸時代には小室郷と呼ばれたところ。 この氷川神社は小室郷にある、小室宿村を含めた合計8ヵ村の総鎮守でした [1]。 今でも総鎮守としての威厳は健在。 広大な社叢を有し、長い参道と立派な社殿は大木に包まれています。 そして境内最大の巨木が、本殿背後にそびえたつ御神木の大スギ。 太い根元が朱色の社殿に寄り添い、神々しい景観をつくっています。

    cm-小室氷川神社-01 【01】表参道入口に建つ一之鳥居前。長い参道が二之鳥居まで続き、両側は豊かな緑に包まれている。 一部は公園のように整備されていた。
    cm-小室氷川神社-02 【02】表参道、二之鳥居の手前。
    【03】 cm-小室氷川神社-03
    【04】 cm-小室氷川神社-04
    【05】 cm-小室氷川神社-05
    【06】 cm-小室氷川神社-06


     おわりに神社由緒について [1][4] 。創建は鎌倉時代の宝治2年 (1248) と伝わる。 主祭神は素戔嗚尊と稲田姫命の二柱で、 当初は男体宮と女体宮の二社に分かれて祀られていたそうです。 江戸時代になると小室郷8ヵ村の総鎮守とされました。 小室郷は江戸時代から旗本である伊奈氏の知行地で、初期は武蔵小室藩でした。 初代は伊奈忠次。町名の由来となっている伊奈町の英雄。 徳川家康の江戸入府より関東の各地で、 治水工事、検地と新田開発、年貢収取、宿場の整備などに尽力。 江戸幕府の関東支配に大きな貢献を果たしました。 当社も伊奈氏により再興されているのでしょう。

     小室氷川神社は大河内氏と松平信綱に所縁があり、 社殿修復などの寄進を度々受けてきたという。 松平信綱は徳川幕府老中、忍藩主、川越藩主を務めた人物です。 父の旗本である大河内久綱は、伊奈忠次の配下で伊奈陣屋に居を構えていた。 男の子宝に恵まれなかったので、当社に祈願し、信綱を授かったそうです。 そういうことだから、当社は氏神のような存在だったのでしょう。 なお、社宝の中には、信綱が幼少の頃に使った短刀と硯箱があるそうです。