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勝福寺と八坂神社境内の樹叢
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 勝福寺の大イチョウ [3][4][5] |
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樹種 | イチョウ (公孫樹) | |||
幹周 | 7.50m [3][4][6], 7.88m [5] | |||
樹高 | 30.0m [3][6], 29.0m [4], 28.0m [5] | |||
推定樹齢 | 700年 [3] | |||
特徴 | 単幹に近い樹形、東側へ少しの傾き | |||
保護指定 | 神奈川県指定天然記念物 | |||
所在地 | 神奈川県小田原市飯泉 | |||
所在施設 | 勝福寺 | |||
撮影日・状態 | 2021.11.27 : 樹勢は良い様子、11月末でも青い葉を多く残していた、主幹頭頂部は過去に折損したか | |||
アクセス | ||||
車 | 小田原厚木道路・小田原東ICから約2㎞、東名高速道路・大井松田ICから約8㎞ | |||
電車 | 小田原駅から約4㎞、新松田駅 (小田急小田原線) から約8㎞ | |||
バス | 門前の飯泉観音前バス停、小田原駅~新松田駅の区間を運行する富士急湘南バスの路線 | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 飯泉山勝福寺 :内容は下記の写真03を参照 [2] 勝福寺と八幡神社境内の樹叢:内容は下記の写真05を参照 [3] 勝福寺の大イチョウ :内容は上記の写真04を参照 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) [5] 日本の巨樹巨木 :当巨木の情報あり (イチョウとカヤの両木) [6] 小田原市ホームページ :勝福寺と当巨木の情報あり ■少遠景の記録 [7] 小田原城址公園の巨木群 :城跡に残る巨木はクロマツ、イヌマキ、ビャクシン、クスノキなど |
巨木と雑記.小田原市を代表する巨木スポット
小田原市の代表的な観光スポットに小田原城址公園 [7] があります。 園内の見どころは、本丸と二之丸を中心とした立派な城郭の遺構、再現された天守閣と城門に枡形。 その他にも色々ありますが、クロマツやイヌマキなど複数の巨木たちが魅力。 小田原市を代表する巨木スポットでもあるのです。 さて小田原城から東、酒匂川の左岸に位置する飯泉山勝福寺も、市内を代表する巨木スポット。 本堂前にそびえ立つのは、神奈川県の西部では最大級の大イチョウ。 さらに境内には複数のカヤ・ケヤキ・ムクノキなどの巨木もあり、 境内の樹叢が県の天然記念物 [2] となっています。 勝福寺の大イチョウ。 根本から複数の側幹に分岐せず、単幹に近い形で立ち昇っている力強い立姿です。 気根も多く古木らしい風格ある表情。 朱塗りの本堂と重ねる姿が決まっていて、黄葉の時期はいっそう映えることでしょう。 見頃は12月の上旬頃かな? 境内にある複数のカヤのうち、 八坂神社の前にある御神木が最大です。 日本の巨樹巨木 [5] によれば、幹周5.6m、樹高25.0m。 中々に立派な姿の大カヤで、 根本付近にある大きなコブが個性的です。
巨木と雑記.勝福寺の由緒
飯泉観音こと勝福寺の由緒 [1] について。 宗派は真言宗東寺派、本尊は十一面観音、坂東三十三観音の5番札所です。 寺伝では奈良時代の僧、弓削道鏡により創立とされる。 孝謙天皇より賜った唐国伝来の観音像を本尊とし、千葉山弓削寺と称された。 後に寺が焼けて当地に移ってから、飯泉山勝福寺と称したそうです。 境内には八坂神社もあります。 境内が仕切りなく一体となり、勝福寺本堂と並び建つ。 神仏習合の古き時代の信仰形態を留めている。 棟札によると、勝福寺の現在の本堂は宝永3年 (1706) の建築。 八坂神社は飯泉地区の古い鎮守とされるそうなので、当時には神社も在ったはず。 勝福寺の権現さま、守り神として八坂神社が勧請されたのか。 当地の古い鎮守であった八坂神社に、勝福寺が移ってきたのか。 この前後は定かではありません。 実際に参拝してみて、現在はお寺で神社も管理している様子ですが、 両寺社は同格に敬われている気配でした。
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