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西蓮寺の大イチョウ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 西蓮寺の大イチョウ [1] |
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樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 1号:6.70m [5], 2号:9.10m [5] | |||
樹高 | 1号:28.0m [5], 2号:28.0m [5] | |||
推定樹齢 | 1000年 [1] | |||
特徴 | 少し傾きのある扇形の樹形(1号) | |||
保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 茨城県行方市西蓮寺504 | |||
所在施設 | 西蓮寺 | |||
撮影日・状態 | 2020.12.04 : 前回から樹形に特に変化なし、11月下旬から12月初旬が黄葉の見頃らしい 2016.11.23 : 1号2号株ともに樹勢は良さそう、2号株の方が黄葉の色付きが遅い | |||
アクセス | ||||
車 | 東関東自動車道・潮来ICから約25km(常磐道・土浦ICからも同距離) | |||
電車 | JR土浦駅から約26km | |||
バス | 道の駅玉造から約5km(JR土浦駅から霞ヶ浦広域バスを利用) | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 西蓮寺の大イチョウ :内容は上記の2016年11月の写真02を参照のこと [2] 西蓮寺常行三昧会 :以下の境内の写真04を参照のこと [3] 木造薬師如来坐像 :以下の境内の写真06を参照のこと [4] 西蓮寺相輪塔 :以下の境内の写真08を参照のこと ■外部ウェブサイト [5] 巨樹巨木林データベース:全国巨樹・巨木林の会の調査記録(2008年11月5日) [6] 行方市ホームページ :西蓮寺の詳しい紹介情報あり ■少遠景の記録 [7] 小高のカヤ :行方市内にある県内でも最大級のカヤ [8] 法龍寺のイチョウ :大子町にある県内最大のイチョウ |
巨木と雑記.西蓮寺は行方市を代表する古刹
素晴らしいイチョウの巨樹を2本も有する西蓮寺は、 延暦元年(782)に創建されたと伝わる天台宗の古刹。 御本尊の薬師如来像は、開山の最仙上人の御手彫りと伝えられています。 常行三昧という法要でも知られたお寺。 寛治年間(1087~1094)に比叡山から伝えられた大法要で、 9月24日~30日までの七日間にわたり、大勢の僧の方々が読誦しながら堂内を廻るもの。 この期間には市も開かれるそうなので、機会があれば見学してみたいものです。[2][3][6] 西蓮寺の境内では大イチョウの他にも、 仁王門、常行堂、鐘楼、薬師堂など立派な堂宇も目を引きます。 そして南側には彼岸花の群生地や、谷戸に田畑が広がる風景の展望地も。 以下、境内の様子です。 (写真は2016年11月23日の撮影)
巨木と雑記.大イチョウについて
2株の大イチョウは別名・御杖銀杏。 開山の最仙上人の御手植え(杖が根付いた)と伝えられる老大樹です。 1号株は個性的な樹形。 明治16年(1833)に起きた火災の延焼 [1] による影響もあると見えます。 複数の幹が捩れ絡み合い、1本に縒り合わさってから放射状に立ち昇っていくような樹形。 幹の中腹は根本より太く、北側に少し傾いて柱に支えられています。 個性と少し凄味のある幹に、全体的には広く円形に整った樹冠。 見慣れてくれば傾き加減にも艶が感じら、格調高い立姿に見えてくる。 黄葉の盛りには、感動的に美しい立姿を見せてくれることでしょう。 2号株は1号株に比べて素直な樹形。 離れていると1号株より細くも見えますが、 近づけば県内最大級の大イチョウの太さを実感できます。 幹の中腹から中心部にはボリュームを欠いており、 これは大正6年(1917)の台風 [1] で幹を折損した跡のようです。 当時は40メートル近い樹高があったのでしょうか。 2号株の根本に祀られているのは稲荷社。 1号株の根元には赤子を抱いた石仏。 一部に気根も垂れ、生命力溢れる神々しい大イチョウ。 子孫繁栄や五穀豊穣の御神木としての信仰もあるのでしょう。
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