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法龍寺のイチョウ&カヤ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 法龍寺のイチョウ&カヤ | 樹種 | イチョウ(公孫樹) / カヤ(榧) | |
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幹周/樹高 |
イチョウ:11.1m / 32.5m カヤ : 6.8m / 24m |
推定樹齢 |
イチョウ:690年 カヤ :710年 |
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保護指定 | 大子町指定天然記念物 | 所在地 | 茨城県久慈郡大子町上金沢(法龍寺) | |
撮影日/天候 |
2016.07.16 / 晴 / イチョウは葉が繁盛し森のよう、カヤも元気そうで根元が厚く苔むしていた 2010.01.04 / 晴 / イチョウは落葉で樹形がよく分かる |
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アクセス | ||||
車 |
■東北自動車道・西那須野塩原:42km ■東北自動車道・宇都宮IC :51.5km(国道293号経由) ■常磐自動車道・高萩IC :54.2km |
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電車 |
■常陸大子駅(水郡線):茨城交通の路線バス・盛泉行きを利用 大子駅前~志那志口(または上金沢)まで約15分 |
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備考 | 法龍寺までは国道461から少し狭い道に入る。お寺の入口も小さな水路にかかる橋がある。 | |||
近辺の観光 | 大子町観光協会 | |||
近辺の巨木 | 鉾スギ |
巨木の地図
巨木と雑記
茨城県の北西部に位置する久慈郡の大子町。
県内最高峰の八溝山(標高1022m)や、袋田の滝などが有名で、
県内でもハイキングに渓流の景勝地が楽しめる地域。
そんな大子町には、県内最大級のイチョウとカヤの巨木があり、
2本とも法龍寺の境内に並び立っています。
法龍寺は、本願寺第二代の如信上人(親鸞聖人の孫)が正安2年(1300)に遷化された地。
上人の弟子である乗善房が正応2年(1289)に、
この地に太子堂と呼ばれる草庵を結んだのが始まりとされます。
伝承では、境内の中央に立つ大カヤは、如信上人のお手植えのもの。
そして、奥に立つ大イチョウは、本願寺第三代の覚如上人が、
如信上人の十三回忌の法要の際に、墓標としてお手植えされたといわれます。
境内の中央に立つ大カヤは、幹は真直ぐに高く、樹冠は全体的に円錐形の、形の良い姿。
力強く隆起した根元は深く苔蒸し、古木らしい姿には風格があります。
根元には空洞がありますが、枝葉の付き具合は良く、樹勢は悪くない様子です。
大イチョウは、茨城県で最大のイチョウ。
単幹でなく、複数の側幹を取り込んで巨大化した姿ですが、幹周11mもの巨体は大迫力。
雄樹で実は成らず、雄樹の巨木に多い気根が、この大イチョウにも見られます。
浄土真宗の開創期に活躍した高僧達が残す、県内最大の大イチョウに、風格極立つ大カヤ。
歴史ある静謐な境内で、この2本を同時に眺められる贅沢な時間を、静かに満喫したのでした。
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