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鉾スギ
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 鉾スギ [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 9.8m [1][3], 8.9m [4] | |||
樹高 | 50m [1], 49m [3], 43m [4] | |||
推定樹齢 | 1300年 [1] | |||
特徴 | 太い直幹、高い枝下と樹高 | |||
保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 茨城県久慈郡大子町大字宮下野宮 | |||
所在施設 | 近津神社 | |||
撮影日・状態 | 2018.04.02 : 8年前とあまり変わりない様子、避雷針を固定する鉄枠が主幹に少し喰い込んでいるが… 2010.01.04 : 樹勢は良い様子、南側の主幹中腹に裂け目のような損傷が見られる | |||
アクセス | ||||
車 | 那珂IC(常磐道) :約50km(主に国道118号を北上) 日立北IC(常磐道):約48km(県道60号、県道33号など経由) 矢板IC(東北道) :約52km(県道52号、国道461号など経由) | |||
電車 | 下野宮駅(水郡線) :約350m | |||
参考情報 | ■現地資料 [1]解説板・鉾スギ :幹周、樹高、樹齢、伝承など記述 [2]解説板・都々母杉 :直筆のもの、神職か氏子の方の筆だろうか?、達筆 ■図書 [3]神様の木に会いに行く :著者・高橋弘、出版・東京地図出版、ISBN978-4-8085-8559-4 ■Web [4]巨樹巨木林データベース:全国巨樹・巨木林の会による2010年度の調査記録 [5]大子町文化遺産 :大子町の文化財を紹介する公式サイト、鉾スギについても記述あり |
巨木と雑記.近津神社
近津神社は茨城県の最高峰、八溝山(標高1022m)を水源とする八溝川と久慈川の合流地点にある古社。 社伝 [1][5] によると、創建は慶雲4年(707)。 当地の豪族であった藤原富得の一族が神職を務めていたそうです。 延暦20年(801)に坂上田村麻呂、康平年間(1058~1064)に源義家が戦勝祈願に参籠。 中世には鎌倉公方(足利満兼)や、常陸を拠点とした佐竹氏から寄進を受け、 大子地方一帯の郷社として崇敬されたと云われます。 主祭神は級長津彦命、面足尊、惶根尊の三柱。 祭礼は、神田に稲苗を植えて豊作を祝う中田植(夏至)、例祭の霜月七日祭(11月4日)、 粥によって吉凶を占う御筒粥祭(1月15日深夜)など。 [5]
巨木と雑記.鉾スギ
境内は県道に面した入口から奥に建つ本殿まで、杉の大木に覆われた森厳とした雰囲気。 両脇に二柱の御神木を従えた立派な本殿。 この土地の鎮守として崇敬されてきた歴史ある聖域の貫禄と、清浄なる空気が伝わってきました。 都々母杉は本殿の向かって右手前に立つ御神木。 伝承では源義家のお手植え [2]。 まだ成長の途中にある若々しさも感じられる大杉。奥に建つ本殿と重ねた姿はより神々しく映りました。 大きさは解説板 [2] では、幹周8m、樹高50m。巨樹巨木林DB [4] では、幹周6.06m、樹高55m。 本殿の隣に立つ鉾スギ。名前の由来 [1] は、戦勝祈願に訪れた源義家が槍を立て掛けたことに由来するとか。 源氏の英雄となった武将に縁のある大杉は、流石の威風堂々たる立姿。 幹周約10mの天を突く巨大な一本柱は実に神々しい。 樹勢は良く古木らしい貫禄もあり、南側にある複数の大きな下枝で、個性の感じられる樹形もしている。 惜しいのが、根本を背の高い柵で囲まれていること。 色々と考えた末、地面に寝転んで柵の下にある隙間から広角レンズで覗くと、 期待した素晴らしい立姿を拝むことができました(※柵の内側には立入っていない)。
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