• TOP
  • 巨木
  • 登山
  • 渡良瀬
  • 旅日記
  • 更新履歴
  • PR
  • 巨木TOP / 茨城 / 上岡の桜と旧上岡小学校

    上岡の桜と旧上岡小学校

    上岡の桜の写真

    撮影日 2018.04.02 【01】押川沿いの台地に立つ上岡のエドヒガンザクラ 上岡のエドヒガンザクラ-01
    【02】上岡のエドヒガン 上岡のエドヒガンザクラ-02
    【03】上岡のエドヒガン 上岡のエドヒガンザクラ-03
    【04】上岡のエドヒガン 上岡のエドヒガンザクラ-04
    【05】上岡のエドヒガン 上岡のエドヒガンザクラ-05
    【06】上岡のシダレ 上岡のシダレザクラ-06
    【07】上岡のシダレ 上岡のシダレザクラ-07
    【08】上岡のシダレ 上岡のシダレザクラ-08
    【09】外大野のシダレ 外大野のシダレザクラ-09

    桜の詳細情報

    巨木の名前 上岡のシダレザクラ [3]
    樹種 エドヒガン(江戸彼岸)
    幹周 3.6m [2]
    樹高 12m [2]
    推定樹齢 300年以上 [2]
    特徴 墓地の立地と三又の樹形
    保護指定 不明
    所在地 茨城県久慈郡大子町大字上岡
    所在施設 私有地(墓地)と旧上岡小学校
    撮影日・状態 2018.04.02 : 古木らしい姿だが花付が良いので樹勢はさほど衰退していないか
    アクセス
    東北自動車道・矢板ICから約46km(50分目安)
    電車 JR水郡線・常陸大子駅から約2.8km(徒歩約30分)
    参考情報 ■現地情報
     [1] 旧上岡小学校の案内板  :第1棟の玄関付近に掲示(以下写真13)
    ■公式ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース :2004年の全国巨樹巨木林の会による記録
     [3] 大子町ホームページ   :町内の桜の情報あり
     [4] 旧上岡小学校ホームページ:企画展示やイベントの告知などあり
    ■少遠景の記録
     [5] 巨木・戸津辺のサクラ  :大子町と接する福島県の矢祭町にある美しい大桜
     [6] 巨木・鉾スギ      :大子町にある近津神社の御神木、県内最大級の大杉である

    旧上岡小学校の写真

     福島県の矢祭町にある大桜、戸津辺のサクラ [5] に訪れる計画を立てたとき。 矢祭町の南に接する茨城県の大子町には、未訪の桜があり、再訪したい巨木の鉾スギ [6] があることに気付く。 併せて巡ることにすると、道中にある旧上岡小学校という素晴らしい文化財の存在を知りました。 すぐ近くには上岡のシダレザクラとエドヒガンザクラも。 以下、旧上岡小学校を見学した際の写真をご覧ください。

    cm-旧上岡小学校-01 中央に建つ校舎の第1棟。明治44年の建築。2つの教室と職員室がある。 茨城県内で2番目に古いとされる木造の小学校。背後に続く第2棟、右に続く第3棟と併せて、国登録有形文化財である。
    02:校庭と校舎 cm-旧上岡小学校-02
    03:第1棟・玄関 cm-旧上岡小学校-03
    04:第1棟・職員室 cm-旧上岡小学校-04
    05:第1棟・廊下 cm-旧上岡小学校-05
    06:第1棟・教室 cm-旧上岡小学校-06
    07:第1棟・教室 cm-旧上岡小学校-07
    08:第1棟・教室 cm-旧上岡小学校-08
    09:第1棟・教室2 cm-旧上岡小学校-09
    10:渡り廊下 cm-旧上岡小学校-10
    11:第2棟・講堂 cm-旧上岡小学校-11
    12:第2棟・音楽室 cm-旧上岡小学校-12
    13:案内板 cm-旧上岡小学校-13

    雑記.旧上岡小学校の歴史と今

     明治期に建てられた木造の校舎が今も残る旧上岡小学校。 良好な保存状態から、まるで時間が止まっているように見えます。 長い平屋の校舎、温かな木目に包まれた教室。 この古い学び舎は、普遍的な懐かしい遠い日の記憶に満ちています。

     旧上岡小学校の創立は明治12年(1879)。 明治44年(1911)に現在地に移転し第1棟が建立。 県内に現存する小学校の校舎では、旧水海道小学校本館(茨城県立博物館に移築保存)に次いで古いものです。 建設当初は先進的な設計で、 平面構成による合理的かつ広い間取り、大きな窓による採光など、模範的な学校建築でした。 昭和17年(1942)に第2棟、昭和38年(1963)に第3棟が建立。 昭和中期の最盛期には児童数が278人。 少子化の平成に入ってからは児童数は減少。 平成13年(2001)の3月、最後の卒業生を送り、閉校となりました。 [1][4]

     旧上岡小学校は閉校後も地元の保存会により大切に守られてきました。 平成26年(2014)には国登録有形文化財に指定。 古い学校建築の変遷を今に伝える貴重な文化財として公式に認められたのです。 近年では一般の見学に開放されるほか、様々なことに活用。 教室や講堂は、企画展示やイベントの会場に。 また貴重な旧校舎の景観から、映画やドラマのロケ地となることもあります。 [1][4]

    雑記.旧上岡小学校を見学する際に

     見学可能な公開日は土日祝日で、校庭の桜が咲く4月上旬は平日にも公開。 見学料は無料(2020年2月時点)。 校舎への入口は、第1棟の中央にある玄関。 土足では立入れないため、余裕のある人は室内履きを持参すると良いでしょう。 玄関からすぐ左側にある部屋が職員室。 現在は事務室となっていて、ボランティアの人が待機しています。 また職員室では、旧上岡小学校に関係するグッズを購入できます。

     校舎内の主な見学場所は、第1棟の「1年生教室」と「2・3年生教室」。 第2棟の「講堂」と「音楽室」。 第3棟には「4・5年生教室」と「6年生教室」があります。 第3棟は私が訪れたときは立入れなかったので、見学できない場合あり。

     最後に駐車場について残念に思ったことを。 校庭は見学者の駐車場として開放されていましたが、駐車位置が明確に定められていません。 このため、校舎のすぐ目の前まで乗り入れて駐車する人も。 上記の校庭から校舎を撮影した2つの写真をご覧ください。校舎の前に車が1台でも停まっていると、 それだけで素晴らしい景観が大きく損なわれると思いませんか。 混雑していなくて特に事情がなければ、停車位置は国道沿いの端がマナーと感じたのでした。

    雑記.上岡の桜(シダレザクラとエドヒガン)

     若々しく美しいエドヒガンの大木と、貫禄ある風雅なシダレザクラの古木。 この2本が上岡の桜で、押川左岸の台地にある墓地に立っています。 じつを言うと、旧上岡小学校の感動が大きかったので、印象の薄い桜となりました。 訪れる価値はあります。 近くに車を停められる場所はないのでご注意を。 駐車場所としては、旧上岡小学校の校庭をお借りするのが良いでしょう。 ちなみにエドヒガンの方は、巨樹巨木林DB [2] には未登録(2020年2月時点)です。