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出島のシイ
巨木の写真


















巨木の詳細
巨木の名前 | 出島のシイ | 樹種 | スダジイ(すだ椎) | |
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幹周/樹高 | 7m / 15m | 推定樹齢 | 700年 | |
保護指定 | 茨城指定天然記念物 | 所在地 | 茨城県かすみがうら市下軽部(長福寺) | |
撮影日/天候 (状態) |
2016.11.23 / 曇天 :前回の訪問時より枝葉が繁茂している気がして嬉しい. 2010.02.12 / 曇天 :寒い日で霙が降っていた.予想よりも樹勢は悪くない. |
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アクセス | ||||
車 | 常磐自動車道・土浦北IC:約17.5km | |||
電車 | JR常磐線・土浦駅 :霞ヶ浦広域バスの玉造駅行きへ乗車。下高野で下車。 | |||
備考 | 駐車場はなく周囲は路肩駐車ができない細い道(通行の妨げになる為)。 少し手前、片側1車線の道路に、民家や農地への出入口から離れた場所に路肩駐車するのが良い。 | |||
近辺の観光 |
かすみがうら市観光協会:総合観光情報サイト かすみがうら市水族館 :霞ヶ浦の湖岸にある水族館.淡水魚、熱帯魚、海水魚の展示など. 帆引き船 :漁に使われた木造の帆船.7月下旬~11月下旬の日曜に操業. 雪入ふれいあいの里公園:筑波山の西山麓にある雪入山.山桜や山ツツジが見事. |
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近辺の巨木 | 西蓮寺大イチョウ |
巨木の地図
巨木と雑記
茨城県の南東部にある巨大な湖・霞ヶ浦。
西側にある大きなV字型の西浦、その分かれ目の内陸部、長福寺の境内に「出島のシイ」は立っています。
長福寺は真言宗のお寺で、往時は末寺を36ヶ所に従える立派な寺院だったそうです。
しかし、後に寺は焼失、山門と大シイが残るのみとなり、現在は寂れた雰囲気(住職は不在)。
大シイの周りにある石仏群は、四国八十八札所のお遍路巡礼を模したもの。
ここを祈願して回れば、お遍路巡礼と同じ御利益を得られるとの考えです。
このお寺に残る石仏は、江戸時代の住職の正応上人(1767)の作と伝えられるもの。
上人が四国遍路から持ち帰った砂・土・お札など大シイの根元に埋め、88体の石仏を並べたそうです。
背は低くとも、独特の樹形と凄味のある姿の大シイ。
主幹上部が欠損していますが、残された大枝は力強く繁茂しています。
かつては、害虫(スダジイタマバチ、カミキリムシ)の被害で深刻な状態になったようですが、
治療の甲斐あって樹勢を回復させているようです。
石仏群と社に囲まれた大シイは、ここでの信仰の受けてとめてきた本尊のよう。
多くの悩める人々が結願を祈って大シイを周ったのでしょう。
独特の気を放つ大シイは、私が茨城県で巡った巨木の中で特に印象的なものの一本でした。
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