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鹿島神宮の御神木
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 鹿島神宮の御神木 | 幹周/樹高 | 10.80m / 43.0m | |
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樹種 | スギ(杉) | 保護指定 | 茨城県指定天然記念物(社叢全体) | |
推定樹齢 | 1200年 | 所在地 | 茨城県鹿嶋市宮中(鹿島神宮の本殿) | |
撮影日/状態 | 2016.07.31 : 樹勢は良い様子、上部は三方向からの鋼線で支えられている | |||
アクセス | ||||
車 | 東関東自動車道・潮来ICから約6km(無料の鹿島神宮第2駐車場までの場合) | |||
電車 | 鹿嶋鉄道・鹿島神宮駅から1km以内 | |||
備考 | 通常は御神木および本宮本殿への拝観は不可(鹿島神宮巨樹名木観察会に参加して撮影) | |||
参考情報 | 【 外部ウェブサイト 】 鹿島神宮ホームページ :神宮の詳細の他に関連する周辺の寺社や史跡も紹介 鹿嶋市観光情報 :市営の総合観光案内のサイト 鹿島市文化スポーツ振興事業団:鹿島神宮巨樹名木観察会の主催組織を兼ねる 【 少遠景 】 巨木・鹿島神宮の巨木たち :本宮の御神木の他に境内の巨木を紹介する 旅日記・鹿島臨海工業地帯 :製鉄所や製油所のある国内最大級のコンビナート |
巨木の地図
巨木と雑記.鹿島神宮
茨城県の南東部、鹿島灘と北浦に挟まれた鹿島市の中央に、 関東地方で最も古い神社とされる鹿島神宮は鎮座しています。 約70ヘクタールもの広大な境内のうち、 約40ヘクタールを占める豊かな社叢は全体が県の天然記念物。 社叢には直径1メートル以上の巨木が300本はあるとされ、参道沿いに多くの巨木を目にすることが出来ます。 今回ご紹介する巨木は、社叢の中で最大の巨木である御神木の大杉。 鹿島神宮は全国にある鹿島神社の総本社で、社伝によると創建は 神武天皇元年(紀元前660)とされる別格の古社。 明確な記録としては、和銅6年(713)に編纂された常陸国風土記に鎮座が記されています。 祭神は武神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、 古来より必勝と武運長久の神として篤く信仰されています。 古代には朝廷の東国(関東)の管理と蝦夷地(東北)への侵攻の重要拠点となり、 後に歴代の武家政権(藤原、源氏、徳川など)の崇敬と庇護を受けて栄えました。 重要文化財である本宮と奥宮の社殿、そして楼門は、徳川家と水戸藩により奉納されたもので、 300年以上の年月を耐えた見事な古建築。
巨木と雑記.御神木の拝観
本宮・本殿の背後に立つ御神木。 正面からの眺めは、拝殿の屋根越しで、一般には接近することができない神域。 このため通常は根本の姿を間近に目にすることはできません。 2016年7月31日、第10回目となる「鹿島神宮巨樹名木観察会」へ参加しました。 これは市と神宮の協同による企画で、 宮司様をはじめ、郷土史や樹木の識者の方々に解説を頂きながら、 境内の巨木と社殿を巡るという素晴らしい企画。大変に勉強となり貴重な体験をさせて頂きました。 なお、観察会の主催は 「鹿島市文化スポーツ振興事業団」 です。気になる方は今後の予定などお問い合わせあれ。 観察会では以下の順に境内の社殿や巨木を巡りました。 最後に要石と御手洗池を巡る予定でしたが、雨天となったため中断して奥宮で解散。 巡った社殿と巨木の様子は 「鹿島神宮の巨木たち」 からご覧ください。 【 観察会での順番 】 ・大鳥居 ・タブノキ(大鳥居から向かって右奥) ・藤棚 (大鳥居の向って左奥) ・スダジイ(第一駐車場の中) ・楼門 ・二郎杉 (楼門の向かって右奥) ・本宮 ・御神木 ・仮殿 (側に立つスギにはスダジイの宿り木) ・奥参道 ・奥宮 ・要石 (雨天により中止) ・御手洗池(雨天により中止) 待ち焦がれた御神木の拝観は観察会の後半。 参加者たちは本宮の前に集合し、宮司様が祝詞を唱えた後、参加者を御祓いされました。 そして遂に宮司様を先頭にして、本殿の屋根塀に沿って神域へ。 目前に屹立する御神木の神々しい姿には感無量。 柵の隙間からは太く逞しい根元がよく見える。 天高く聳える太く真っ直ぐな御柱、傘のように繁らせた樹冠、格調高く風雅な立姿。 樹齢1000年を超える神木は今も健全です。 微かに纏った霧は神気のよう。 まさに神宿る大樹に相応しい荘厳な立姿。拝観が叶った僥倖に震えました。
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