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三浦杉
巨木の写真






















巨木の詳細情報
巨木の名前 | 三浦杉 | 幹周/樹高 | 10m / 58m | |
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樹種 | スギ(杉) | 保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |
推定樹齢 | 850年 | 所在地 | 茨城県常陸大宮市小田野 | |
撮影日/天候 |
2016.07.16 / 晴 : 境内を清掃していた氏子の方達に「注連縄は作りたてだよ」と教えて頂いた |
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アクセス | ||||
車 |
■東北自動車道・宇都宮IC :約50km ■東北自動車道・矢板IC :約42km ■常磐自動車道・那珂IC :約32km ■常磐自動車道・常陸南太田IC:約38km |
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電車 |
■JR水郡線・常陸大宮駅:茨城交通の路線バス、塙(美和)行きの路線、大宮駅前~三浦杉前 (本数が少ないので車での訪問がベスト) |
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備考 |
■三浦杉の幹周・樹高について 幹周・樹高の数値は常陸大宮市のサイトと現地解説版より引用。 2010年に環境省が調査した数値より大きな値となっている。 (参道手前:幹周8.3m、樹高35m 参道奥:幹周8.8、樹高35m) 実際に見ると迫力が凄まじく、市の数値に近い大きさと感じた。 ■三浦杉の根元への立入禁止 2本の大杉の間から社殿に続く石段は、落ち枝の危険のため立入禁止。 境内の右側に社殿へ通じる踏み跡があるが立入できない場合あり。 ■三浦杉公園 吉田八幡神社の境内の前に三浦杉公園があり、駐車場とトイレがあるので有り難い。 6月~7月上旬には菖蒲の花を楽しむことができる、綺麗な場所である。 |
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近辺の観光 | 常陸大宮市・観光ガイド:市営の総合観光案内のサイト | |||
近辺の巨木 | (探索中) |
巨木の地図
巨木と雑記
三浦杉は、吉田八幡神社の2本の御神木。
茨城県の北西部にある常陸大宮市。北部は森林と丘陵に覆われた地域で、
その小田野川の河岸段丘に開けた集落に、吉田八幡神社は鎮座しています。
近くには駐車場として利用できる三浦杉公園は、6月に訪れれば、一面に咲き誇る花菖蒲を観賞できることでしょう。
杉の大木が林立する吉田八幡神社の社叢。
その最奥に鎮座する社殿の前に、前後に並び立つ2本の御神木が三浦杉。
天を突くように高く屹立する、赤みを帯びた太く頑健な2本の大杉。
これほどの大杉が並び立つ様は、実に荘厳なもの。
双方ともに50m近くあるとされる、素晴らしく高い樹高。
その姿には、高天原へと続く神殿の柱のように見えたのでした。
樹齢は850年以上とされる古木ですが、幹は血を通わせたように逞しく、上部の梢の緑も深く、樹勢は盛んな様子。
この樹齢の根拠は、大杉の名前の元となった人物にまつわる伝承にあるようです。
伝承によると、大杉の名前の由来となったのは三浦義明という武将。
相模国三浦郡(神奈川県の横須賀あたり)を拠点とする平安時代末期の武将です。
大杉は、久寿2年(1155)に義明が吉田八幡神社に祈願した際に植えたといいます。
義明がこの地に訪れた理由と祈願の内容が面白く、それは妖怪退治。
下野国・那須野(栃木県の那須塩原)に、玉藻前に化けて朝廷を惑わしたという大妖怪、白面金毛九尾の狐を
退治する途上に立ち寄ったとか。
大杉は元々は鎌倉杉と呼ばれていたそうですが、この伝承を聞いた徳川光圀によって三浦杉と命名されたそうです。
【 見学の注意点 】
三浦杉の根元は落ち枝の危険があります。
安全のため三浦杉の見学は、石段の途中である大杉の手前、
遥拝所と柵(進入禁止の赤い柵)から先に進まないようにしましょう。
この位置からの姿が最も見栄えがよいものです。
なお、遥拝所とは拝殿の主張所みたいなもので、ここからの祈願が届くというもの。
私は境内の右奥を迂回し、社殿の前まで移動しましたが、これには問題があったので反省しています。
境内の右側に続く踏み跡、これを辿れば石段を登らずに、社殿に接近できます。
しかし、この道は一般的でありません。整備され進入が容認されるまでは立ち入るべきでなかった。
また、奥に立つ大杉は、社殿の近くまで枝を伸ばしています。
つまり、社殿の前でも落ち枝の危険があり、かつては落ち枝で社殿が損傷したこともあったとのこと。
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