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    五郎の大杉

    巨木の写真

    五郎の大杉(2017.03.16) 【01】南側①:霧積ダム湖の北東の山中に佇む安中市で最大の巨木. 五郎の大杉01
    【02】南側② 五郎の大杉02
    【03】南側③ 五郎の大杉03
    【04】南側④ 五郎の大杉04
    【05】東側① 五郎の大杉05
    【06】東側② 五郎の大杉06
    【07】西側① 五郎の大杉07
    【08】西側② 五郎の大杉08
    【09】北側① 五郎の大杉09
    【10】北側② 五郎の大杉10
    【11】北側③ 五郎の大杉11
    【12】北側④ 五郎の大杉12
    【13】北側⑤ 五郎の大杉13
    道中の様子・林道(2017.03.16) 【01】路肩①:砦乃湯から少し進んだ先の地図中の路肩①.ここには駐車すべきでない. 五郎の大杉01
    【02】路肩② 五郎の大杉02
    【03】林道の作業場 五郎の大杉03
    【04】供養塔 五郎の大杉04
    【05】楢尾線・分岐 五郎の大杉05
    【06】路肩③ 五郎の大杉06
    【07】楢尾4号橋 五郎の大杉07
    【08】落石 五郎の大杉08
    【09】左カーブ 五郎の大杉09
    【10】林道の分岐① 五郎の大杉10
    【11】林道の分岐② 五郎の大杉11
    【12】大杉への入口① 五郎の大杉12
    【13】大杉への入口② 五郎の大杉13
    道中の様子・大杉への山道(2017.03.16) 【01】林道から東へ伸びる尾根を下って行く.所々に赤テープなどの目印があった. 五郎の大杉01
    【02】 五郎の大杉02
    【03】 五郎の大杉03
    【04】 五郎の大杉04
    【05】 五郎の大杉05

    巨木の詳細

    巨木の名前 五郎の大杉 樹種 スギ(杉)
    幹周/樹高 10m / 17m 推定樹齢 500年
    保護指定 安中市指定天然記念物 所在地 群馬県安中市松井田町坂本道全
    撮影日/天候 2017.03.16 : コメント
    アクセス
    ■松井田妙義IC(上越自動車道)
      距離:約9.5km
      経由:県道51-国道18-県道217-市道-県道216-県道33
    電車 ■西松井田駅(JR信越本線)
      距離:約7.5km
      経由:近辺に路線バスは無し.徒歩では遠いのでタクシーの利用が現実的.
         (ツバメタクシーTEL:0273-93-1181)
    山中

    移動
    ■補足①・移動距離
      林道入口~林道分岐:約1.7km
      林道分岐~大杉入口:約4.3km
      大杉入口~大杉  :約500m
    ■補足②・移動時間
      林道入口~大杉入口:約60分
      大杉入口~大杉  :約10分
      大杉~大杉入口  :約15分
      大杉入口~林道入口:約20分
      (※林道の移動に自転車を利用.急坂では自転車を押して歩いた)
    ■補足③・標高
      林道入口     :約450m
      林道の大杉入口手前:約860m
      大杉       :約780m
    ■補足④・車での訪問
      地図中の路肩②・③か中川線と楢尾線の分岐点までが安全。
      林道楢尾線は普通車での通行は危険。凹凸が大きく荒れている。
      訪れる人の殆どが軽4駆か単車。自転車はタイヤの太いマウンテンバイクが良い。
    ■補足⑤・大杉への山道
      林道の大杉入口から南側が杉の植林に覆われた尾根上を東へ下る。
      夏期の訪問はお勧めしない。草木が茂って藪となり、虫も多く発生。
    近辺の観光 あんなか観光ガイド   :安中市観光機構の市内の観光情報サイト.
    上増田温泉・砦乃湯   :林道の入口にある温泉施設.帰りにここでひと汗流すのも良いだろう.
    峠の釜めし・おぎのや  :峠の釜めし発祥の店.本店は横川駅の前、大きな横川店は少し離れた国道沿い.
    碓氷峠鉄道文化むら   :横川~軽井沢を結んだ旧碓氷線の歴史資料と豊富な鉄道車両の展示施設.
    碓氷第三橋梁(めがね橋):明治26年に竣工の美しい煉瓦造りのアーチ橋.国の重要文化財.
    霧積温泉・金湯館    :山奥の秘境に佇む風情ある温泉宿.森村誠一の小説「人間の証明」の登場する.
    妙義山・籠沢登山口   :安中市側の裏妙義・丁須ノ頭への登山口.国民宿舎前から約2時間.
    少遠景・登山記録・鼻曲山:季節は12月上旬.金湯館から鼻曲山を往復.
    近辺の巨木 (探索中)

    巨木の地図

    巨木と雑記

     群馬県の南西に位置する安中市。 高崎市に接する東部から中央部にかけて、碓氷川と九十九川に開けた河岸段丘が市街の中心部。 一方、西部の一帯は広大な山間部。西端は長野県の軽井沢町と接し、主要な街道であった中山道の難所である碓氷峠が有名。 横川駅と軽井沢駅を結んでいた鉄道の碓氷線の遺構は見物です(鉄道文化むら、アプトの道、めがね橋など)。 北西に位置する秘湯の霧積温泉や鼻曲山は、森村誠一の小説「人間の証明」の舞台となった場所。 南西に位置する妙義山は、奇岩が連なる景勝地であり、標高が低いながらも険しい登山コースの山。
     前置きが長くなりましたが、五郎の大杉があるのは安中市の西側、松井田町の山間部。 霧積ダム湖の北東に位置する山中に立つ、安中市で最古かつ最大といえる巨木がこの大杉なのです。

     大杉は標高約780mの尾根の上に立っています。 とても個性的な立姿で、その特徴は太い根本にある大空洞と、湾曲して立ち昇る大きな下枝。 特にウラスギのように、西側に大きく突き出された大枝が、この大杉の姿をより印象的なものに高めています。 根本に大空洞がある割りには、枝葉を茂らせており、空洞の開口部がない北側から見上げた姿は、健全な巨木のよう。 かつて落雷を受けたようで、その痕跡が主幹の上部の折損や、空洞内部の炭化に見られます。
     凄味のある異形な姿ですが近寄り難くはありません。 山の長老が大枝を振りかざして「よく来たな小僧!」と歓迎しているような雰囲気です。 長く厳しい山の風雪に耐え抜いた古木らしい貫禄があり、 勢い良く大枝を振るわせる姿に威厳を感じる素晴らしい大杉でした。

     大杉の根本にある解説板について。 安中藩の藩主が水野家の時代、寛文3~4年(1663~4)に 領内一円が検地された時の元杭(標木?)に使われたのが、この大杉であると云われるそうです。 検地の際に使用された道具は、この辺りに埋められ、記念の石碑が立てられたとか。 ちなみに、解説板では所在地が「松井田町大字坂本」となっていますが、 実際には「松井田町上増田」と「松井田町土塩」の境界に位置するようです。 なお、砦乃湯から大杉の入口までの林道も「松井田町上増田」の区域内。